【クラウドファンディング目標達成の御礼】

この度は、プロジェクトに多大なるご支援を賜り誠にありがとうございます。

公開3日目にして、目標金額を達成することができました。

改めて、ご支援いただきました皆様には心より御礼申し上げます。

頂戴したメッセージにつきましても一つ一つ拝見し、本当に勇気づけられ、お店を愛していただいていたことを実感し、同時に皆様からの温かいご支援に背筋が伸びる思いです。


【NEXT GOAL挑戦について】

当初の目標は達成いたしましたが、新たな目標を1000万円に設定し、プロジェクト終了の5月31日までご支援を募らせていただきたいと思います。

皆様からいただいたご支援は全てラ・クロシェットの移転もしくは再建にかかる費用のために大切に使用させていただきます。

引き続きお力添えいただけますと幸いです。

ご挨拶

石川県羽咋市のフランス料理店 ”ラ・クロシェット” オーナーシェフの橋田祐亮です。

この羽咋で、お店を再開するか、それとも移転をするのか、廃業せざるを得ないのか。
突然訪れた、人生のターニングポイントとも言える状況に時間ばかりが過ぎてしまいました。

レストランの窓から見える景色も少しずつ春模様に・・・。
4月11日で開業7周年を迎える当店、復活を目指し皆様にご支援をお願いしたく、クラウドファンディングを立ち上げさせていただきます。


レストランのこれまで

2017年4月、石川県の能登半島にある羽咋市にて、地域のお客様に本場フランスで身につけたフランス料理をカジュアルに楽しんでいただこうと”ラ・クロシェット”をオープンいたしました。

四季の表情のはっきりした能登で、豊かな食材に触れ、それを取り巻く人々に出会い、能登の文化を知る。東京出身の料理人の僕にとって、それはとても刺激的であり、でもどこかほっとするこの地に惹かれ、自分のレストランを開くことを考えたのは自然な流れでした。

客席の窓からは一面の田園風景。能登の里山の四季折々の表情を見ながらお食事をお楽しみいただけました。

”料理は素材を超えることはできない”

とはフランスの師の言葉ですが、
能登の豊富な食材に6年半のフランス生活のエッセンスを加えて、”能登だからできるフランス料理を”という思いで、開業から7年間、沢山のご縁に支えられ、お店を続けてくることができました。

この場をお借りして、御礼申し上げます。


発災から

1月1日発災当時、私は東京に帰省する新幹線の車内でした。
お店の近所の方や、いつもお世話になっている業者さんから、

”お店は見た感じではそこまでの被害はなさそうですよ”
との連絡がありましたが、SNSに上がってくる能登の料理人仲間のお店の惨状、報道される能登地区の状況にいてもたってもいられなくなり、1月3日に石川に戻りました。


物は散乱しましたが、被害は軽微だと当時は考えていました。


お店のある羽咋市は局所的な被害はあったものの、奥能登ほどではなく、水道の復旧はまだでしたが電気もガスも使える状態。

お店にしても大きな被害は確認できなかったので、1月4日から約3週間、七尾市内の商業施設の一角にて避難所や自宅で避難している方向けの食事を作るチームに合流しました。

七尾市内の商業施設で活動していた飲食店のチームと


多いときには1日に700食。

参加していた料理人たちも店舗や自宅に被害のある被災者でした。

日々変化する被災地の状況の中、”料理人だからこそできる支援”という気持ち一心に駆け抜けた3週間でした。

その後、七尾の状況も支援が行き届くようになり、炊き出しチームは一旦解散。

それぞれのお店の再建に向けて動き出します。


被害の大きさを知る

発災から1か月が経ち、少しずつ店内の片付けや掃除を始めることにしました。

その作業中、めまいの様な違和感を感じてはいましたが、日に日に建物の傾きが大きくなっていることに気が付いたのです。

調査を依頼して2週間後、建築士の見立ては”大規模半壊”という全壊に次ぐ2番目にひどい状態…

”地盤がやられ、建物の基礎部分が損壊している。
建物の修繕は意味をなさない為、解体するしかない”

とのことでした。

見た目ではほとんど被害がないので、すぐにお店を再開できるであろうと考えていましたが、突然の宣告に頭が真っ白になりました。                                             

  被災を証明する書類



液状化により地盤沈下を起こし、建物が大きく傾いてしまいました。

同時に移転、羽咋での再開等あらゆる可能性を考え模索する毎日。

正直なところ、お店の方向性はまだ決まっていません。
様々な状況が絡み合い、人生のターニングポイントとも取れる決断をするのに準備期間がない。
年齢を考えると次のステージは、恐らく料理人として最後のキャリアを迎えるステージでもあります。
妥協はしたくありません。


プロジェクトを立ち上げたきっかけ

2月に入り、炊き出しチームの一部のメンバーが再び集まり、金沢の飲食関係者による支援団体”北陸チャリティーレストラン”支援の下、給食が出ない能登町の小中学校や奥能登の避難所に温かい料理を届けるべく活動しています。

(北陸中日新聞令和6年2月8日朝刊より、給食支援の活動の記事)


卒業式を控えた能登町の中学生には、特別なお祝い給食も担当させていただきました。

当時の活動の様子はテレビでも取り上げられました。

卒業式控えた能登町の中学生に…自らも被災した飲食店シェフらが卒業記念給食「せめて僕たちに出来る事を」 石川テレビ

一流料理人らが“卒業お祝い給食”…学校再開後も給食が提供できず MRO 北陸放送


その中で沢山の新しいご縁にも恵まれ、また料理で人に喜んでもらうことは、自分にとっての喜びであることも再確認しました。

”もう一度自分のお店を再開したい。”

震災からまもなく3か月、避難所への食事の数もずいぶん少なくなってきました。
季節が変わり、景色が変わり、食材の移り変わりに、僕自身も前に進まなければという思いで石川での再起を決断いたしました。

しかし、その為に、現実的な問題として資金がありません。
修繕ができないと判断された建物は解体して建て直すしか方法はなく、移転するにしても、準備には多額の資金がかかることを考えると、とても自分の力ではどうにもなりません。

沢山の方が、生活環境を大きく破壊されるような深刻な被害を受けている中でこんなお願いをしていいものか、本当に悩みました。

そんな中背中を押してくれたのは、仲間の料理人やご常連のお客様。
最初は廃業も視野に入れていたので全てご遠慮させていただいておりましたが、クラウドファンディングという形でのご支援をお願いすることといたしました。

能登を中心に石川、北陸の素晴らしさを食を通してこれからも皆様と共有していきたいと考えております。
皆様のお力をお貸しください。


■リターンについて

このクラウドファンディングでは、応援コースとお食事券コースをご用意しました。
再開した際には、改めて能登や石川、北陸の素晴らしさを食を通して発信していければと考えております。

四季折々の素晴らしい北陸の食材をフランス料理に



■支援金の使途

このプロジェクトで集めた支援金は、ラ・クロシェットの建替え(解体、土地改良、建替え)、もしくは移転費用の一部として活用させていただきます。

■スケジュール

令和6年3月下旬  クラウドファンディング開始
同時に、移転もしくは再建に向けて準備

いつ頃、営業を再開できるのか、まだ、先が見えていません。
このプロジェクトページの「活動報告」で随時報告させていただきます。


■最後に

プロジェクトページを最後までご覧いただきありがとうございます。

CAMP FIRE 令和6年能登半島地震特別枠を設けご配慮いただけましたことに感謝申し上げます。


※あくまで現時点の見通しですので、実際には変更になる可能性があります。

[店舗情報] ラ・クロシェット

住所 925-0018  石川県羽咋市柳田町ほ79-1 

ホームページ : https://clochette-noto.jp/

instagram  :https://www.instagram.com/la_clochette_hakui?utm_source=ig_web_button_share_sheet&igsh=ZDNlZDc0MzIxNw== 

facebook  :  https://ja-jp.facebook.com/clochettehakui/photos/


支援金の使い道

集まった支援金は以下に使用する予定です。

  • 設備費

※目標金額を超えた場合はプロジェクトの運営費に充てさせていただきます。

  • 2024/04/18 12:45

    毎日平均150km車を走らせ、次なる舞台になる場所を探しています。予算の問題、立地の問題でなかなか“ここ”といった場所にはまだ巡り合えていません。良いなと思った土地だったとしても、飲食店出店不可や建築制限がある“用途地域の区分”という壁。売りに出ている土地は一通り見たといっても過言ではない状況...

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