はじめまして!島根県松江市の地域おこし協力隊・波多野真代です。※筍、今年初めて掘りました!
興味を持ってくださり、ありがとうございます!
今回クラファンに挑戦する目的はこちらです!

今回のオリジナル「本」は全て手作業で制作のため、50冊という限定数でまずはスタートしようと思います!
さて!どうしてこの企画を始めるに至ったのかを
お話しますね。
2年前、Iターンで松江に移住した私は一から松江について教えていただく機会を得ました。
八つの市町村が合併していることもあり、海、山、湖、川、島…と風景もさることながら、そこに紐づく歴史や文化も多様です。その中で八雲町という
山に囲まれた場所で出会ったのが
手漉き和紙「出雲民藝紙」でした。

八雲の地域では400年前の江戸時代から紙漉きが
始まっていたそうです。
この場所には今でも豊かな自然の世界が残っていて、そんな環境が今でも紙漉きという仕事をさせてくれているのだと思います。
このクラファンのために写真を撮ってくだいました!感謝!

そしてここに生まれたのが「和紙の神様」と呼ばれ
人間国宝になった手漉き和紙職人安部榮四郎
今回私がめちゃくちゃ興味を持った人物です。

出雲民藝紙とは

本の制作をしたい!と安部榮四郎記念館や伝承者の信一郎さん、紀正さん兄弟にお話を持って行ったのは榮四郎のこの言葉に惹かれたからです。

千年先?!しかも数十年も前から百年はおろか、
千年後を考えていたなんて…なんで?
どうしてそんな考えを持つに至ったんだろうか?
その答えは榮四郎が紙漉き職人として
出会った人たちの中にありました。

榮四郎の手漉き和紙に大きな影響を与えたのは
大正時代に始まった柳宗悦たちが始めた
「民藝運動」です。
当時、工芸界は華美で観賞用の作品が主流だったそうですが、民藝運動では名もなき職人から生み出される日常の生活品には美術品に負けない美しさがある」と唱えられました。
民藝運動に参加した榮四郎は染織、陶芸、版画…といったのちに名だたる巨匠となる仲間たちと
切磋琢磨しながら、感性と紙漉きの技術を磨いていきます。
そして「和紙の王」と呼ばれる雁皮紙(がんぴし)の制作に没頭することに!

なんと彼が正倉院で見た雁皮紙は1200年前に作られたものなのに、紙の表情が生き生きしていて、最近漉いた紙と区別がつかないほどだっだそう…!
その後も榮四郎は雁皮紙にとどまらず、様々な紙を生み出していきます。

出雲民藝紙の特徴

漉き模様紙の「雲紙」は水辺から大地、空…へと繋がる自然を表現されています。
他の技法もたくさんありますが、特許を取ったのは雲紙だけ…そこにはこんな榮四郎の思いが…
「自分だけじゃなく、みんなが良くならないといけない」
惜しみなく、その技術を教え、出雲民藝紙が、
手漉き和紙が、受け継がれていくことを願っていたのです。

榮四郎は達筆でもありました!安部榮四郎記念館ができたとき、学芸員として記念館に勤め始めた安部己図枝(こずえ)さんに話を伺いました。
当日、榮四郎が「千年後の自分の紙がみたい」と言っているのをよく聞いたそうです。そんなことできるわけないよね…って20代の私は思ったよ〜と(笑)
そして「自分が話す言葉を聞いてなさい」と何度も話していた言葉があったのだと。
「いいものは最後まで残る」
「物事には全て科学的根拠がある」・・・etc
私はその言葉を聞きながら、榮四郎は雁皮紙という長生きの紙に載せて、「生きるための信念」を
ずっと先の先の人にまで伝えたかったのではないかと思いました。
榮四郎の紙も現存し、しかも継いでいる方たちもいる今だからこそできる!
「手漉き和紙の本」というかたちで
榮四郎の生きた言葉を後世へ繋いで、その夢を叶える一員に
ぜひなって欲しいです!

全ページ出雲民藝紙を使用、印刷もシルクスクリーンを使い、全て手作業で仕上げ!

今回制作する本はもちろん出雲民藝紙を使用、印刷はシルクスクリーンというシンプルな方法です。
シルクスクリーンとは…メッシュ状の版にインクを通過させる孔 ( あな ) と通過させない部分を作り、版の上にインクを乗せ、スキージーというヘラのようなもので孔の部分にだけインクを押し出して印刷します。
インクや素材を変えるだけでいろんなものに印刷でき、インクの掠れ具合など一枚一枚違った味わいを出すことができます。
(今回印刷でお世話になるtwopers作業場/粒子の会
↑安部榮四郎記念館40周年イベント時の
ポスターもこの方法で和紙に印刷されました!
安部榮四郎記念館Instagram
和紙の四方にできる「耳」の部分も残したカタチで印刷、製本していきます。

見開きで17の言葉と解説を収録
この本を完成させるのは、
手にした「あなた」です。

この本は手元に届いた「あなた」によって完成します。
千年後の誰かに残したい言葉や絵、なんでもいいので、ぜひ書いて残してください!
使ってこそ生きる紙
たまに本を開いて和紙に触れ、
榮四郎が残した言葉を反芻してもらう…
そんなふうに日々の生活にも和紙をとり入れてもらえたら幸いです。

どんな出雲民藝紙の未来を榮四郎は
望んだだろう?

限定50冊にさせていただいたのは
おひとりおひとりがこの本への思いを大切にしてほしいと考えたからです。
なので確実に「あなた」に届くように…
願っています。そしてこの記念館でも一冊育てていこうと思います。
千年後一体何冊残っているのかな!今生きている誰も見ることができないところがまた楽しみです。

お待ちかねのリターン!

今回の制作本は和紙の色見本付きでお届けです。
そして本以外にも!!!和紙を使って制作されている作家さんたちの商品をご用意!
出雲民藝紙を大切に思い、丁寧に仕上げられていることがわかる品々です。
本とプラスでご支援いただくもよし、より身近に取り入れられる商品にされるもよし、
まずは八雲に来て出雲民藝紙の世界を体験されるもよし!です。

全て出雲民藝紙を使用、しかも手しごとが光る驚きの商品ばかり!
詳しくはリターンのページをご覧くださいね。

本プロジェクトはAll-or-Nothing方式で実施します。
目標金額に満たない場合、計画の実行及びリターンのお届けはございません。
また本以外の商品に関しては本の制作費をプラスした代金となっておりますので、ご了承ください。
ぜひ機会があれば松江に来て実際に、
榮四郎の紙漉きが残る八雲を訪れてください!

想定ですので、多少変わることをご了承ください…
6月22日 クラウドファンディング開始!と同時に本の言葉の選定に入ります。
7月22日 クラウドファンディング終了
      本のデザイン開始! 
8月 本の制作開始!
11月〜 本のリターン発送 
※令和7年3月末までにすべて発送完了目標です!

◾️本制作費:約80万円
(紙+版+インク代+デザイン費+送料など)
◾️リターン商品代:約20万円
◾️手数料(17%+税):約20万円
もし万が一、想定より多く資金が集まった場合は…
紙漉きの原料のひとつ、三椏(みつまた)の栽培に使わせてください!
中々、国産の原料を手に入れることが値段も含めて
難しくなっているのが現状です。
使うだけでなく、育てることにもぜひお力を貸してください!

ありがたいことに本当に素敵なコメントをたくさん頂いております!頑張るぞっ!

artos Book Store                                                                        twopers28

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袖師窯                          

安分亭

今回、使う出雲民藝紙やシルクスクリーンの版代、インク代以外に本のいわゆる制作費は
含んでいません。
有志による地元の皆さんのボランティアによって完成させたいと思っています。
ですので、一冊一冊が違うことをご承知おきください。
それが今私たちができる「現代の民藝運動」であってほしい!
たくさんの人の手が加わって、本というかたちに仕上がっていることを
体感してみてください!
そして私たちにもその過程を通じて、作ることや
知ること、使っていくことを実感させてください!
All-or-Nothingの挑戦ですが、作る気満々です!
まずは榮四郎の言葉を実際に聞いた伝承者の
信一郎さん、紀正さん、学芸員の己図枝さんへの
インタビューから始めていきたいと思います。
生きた言葉、どんな言葉のシャワーが浴びられるか、楽しみです!
その様子もこちらのページでお伝えしていきます、
どうぞ応援の程よろしくお願いいたします。

八雲のおすすめスポットで
カメラマンさんが私も撮ってくれました
波多野真代(はたのまよ)1982年兵庫県丹波市生まれ。大学で東京へ上京し、そのまま就職。テレビ番組制作に15年以上従事していた。2年前、コロナ禍で取材も出来ず、自宅待機の日々が続き、このままここで終わりたくない!と移住を決意。
水辺の生活に憧れて松江の地域おこし協力隊に応募、移住3年目を迎える。松江で100年以上続く糀屋さんに出会い、
感銘を受け、今年4月に「甘酸辛苦(かんさんしんく)」の屋号でこうじやを開業。
オーダーメイドの糀作りとノンアル甘酒「あまがゆ」販売を副業として始める。
モットーは「すぐ動く!」「今やるべきことを今やる!」とにかくやりたいことは突き詰めます!

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  • 2024/07/01 07:00

    おはようございます!松江は完全に梅雨になった模様です。肌はしっとりを通り越してじっとり・・・養生いたしましょう!今日は本作りの第一段階、どんなふうに仕上げるかを考えていた時の写真です。写真のような和綴にしたいと思い、何ページにしてどんな和紙を使うか、開き方はどうする?一片は裁断せずに「耳」と言...

  • 2024/06/28 07:00

    ご支援、拡散、コメントどれもとてもありがたく拝見しております!今日は達成した暁に制作できる榮四郎の「言葉」を載せた本についてです。写真はなんと約100年前に榮四郎が漉いた雁皮(がんぴ)紙。もう増えることのない、栄四郎が漉いた紙。そんな貴重な紙を今回は贅沢にもラストページで使用いたします!今でも...

  • 2024/06/27 07:00

    榮四郎が紙漉きの技術を確立した雁皮(がんぴ)紙。写真の木の皮から作られます。でもこの雁皮、育つのにかなりの年月が必要なので、栽培には不向き。なので自然界に自生しているものを使っています。でもそうは言っていられない!何か手を打たないと、雁皮紙を作ることができなる・・・安部榮四郎記念館では他の原材...

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