はじめまして。このプロジェクトに興味をもっていただき,ありがとうございます!「ボドゲ寺子屋DICE」の代表,中村と申します。私は,長野市で【ボードゲーム×教育】を普及させるために,「子どものためのボードゲーム塾」を開きたいと思い,このプロジェクトを立ち上げました。

まず,私は何者なのか自己紹介をさせてください!


自己紹介

1995年生まれ。信州大学教育学部数学教育コース卒業。小学校1種,中学校1種(数学)免許状所有。長野県内の中学校で6年間教鞭をとる。ボードゲームの教育的可能性を感じ,「ボードゲームを通して,子どもの非認知能力を育てる塾を開きたい」と思い,2024年3月31日 に退職。
小・中学生のときには,漢字検定,けん玉,ルービックキューブ, マジック,マーチングバンド,吹奏楽,ピアノ,ビリヤード,パソ コンなど,いろんなもの・ことと触れ合う。
知的好奇心の赴くままに物事に取り組む経験が現在も活きており, 大人になってからも,ボウリング,ポーカー,謎解き,ポケモンカード,マンガ,ボードゲームなど,面白そうと思ったもの・ことに チャレンジしている。(ボドゲ寺子屋DICE Webサイト

なぜ私が,中学校教諭を退職して,ボードゲーム塾を開こうと考えたのか?それは,これまでの経験や出会った生徒たちのなかに手がかりがありました。


「中学校教諭のときのはなし」

中学校で数学を教えてきました。生徒たちとつくる授業は面白く,どんな問題を扱おうか,どんな場面と結びつけようか,色々と試行錯誤しながら授業づくりをしていました。ただ,中学生が苦手な教科にあげがちな「数学」。知識・技能(計算が速くなる,正確に答えを導き出す)は高まりやすいが,思考力・判断力・表現力(身のまわりの事象や問題を数学的に解決する)を伸ばすことが難しいと感じていました。

「『論理的思考力』をもっと伸ばすことができないだろうか?」

逆算して考えたり,与えられた条件を適切に判断したり…。この能力を数学の授業だけで伸ばすには限界があると感じました。
また,担任としても個性豊かな生徒たちと出会ってきました。生徒の様子を見たり関わったりする中で,他責思考(すぐ人のせいにしてしまう)や,傾聴力や共感力が低い(自己中心的な行動や言動)生徒が目につきました。このまま大人になってしまうと苦労するのではないかと危惧することもありました。

「『コミュニケーション力』や『人間力』をもっと伸ばすことができないだろうか?」

ただ,教師という仕事は忙しく,こんなことを考えていてもアクションを起こすことができず,淡々と授業をこなしたり生徒と接したりすることしかできませんでした。


「ボードゲーム教育のはなし」

生徒と話したり生活ノート(生徒が提出する日記)読んでいたりする中で,「ボードゲーム」の話題が出てくることがありました。生活ノートに「七対子(麻雀の役)」が出てきた時には驚きました。その生徒たちは,身のまわりの事象や問題を数学的に解決することも含め「数学」が得意な生徒だったり,人付き合いが上手い生徒だったりしたのです。さらに深掘りすると,幼少期や学童期の段階で「ボードゲーム」と触れ合っていたことがわかりました。

「ボードゲーム」とは,将棋,囲碁,オセロ,人生ゲームなど,サイコロを振ったり,コマを動かしたり,タイルを並べたりしながら,盤上で勝負するものを言います。世界中で数多く発売されてお り,その日本語版も年間200作品ほど発売されています。みなさんが思っている以上の種類もボードゲームがあります。日本で作られるボードゲームもあり,量販店で販売されているのをみたことがある方もいるでしょう。私も,調べていく中で面白そうと思ったボードゲームを買ってみて,実際にプレイしていました。

「能力が高い子はボードゲームで遊んでいる」「ボードゲームで遊んでいる子は能力が高い」

そんな仮説が浮かび上がってきました。そんな時,ふと目に入ったのがこちら。ボードゲーム教育概論(日本ボードゲーム協会)

直感で「これは面白そうだ…!」と思いました。日本最大級のアナログゲームの祭典と言われる「ゲームマーケット2023秋」で発売されることを知り,会場である東京ビッグサイトに行き,購入しました。ボードゲームを通して得られる「学びの要素」の広さと深さは想像以上で,「ボードゲーム×教育」という考え方に衝撃が走りました。
ボードゲーム教育の実践は,愛知県や京都府などで盛んに行われているようです。しかし,長野でボードゲーム教育を実践しているところは(私の調べた限り)ありませんでした。だからこそ,この長野県で,そして,私が育ってきた長野市で【ボードゲーム×教育】を普及させて,多くの子どもたちが「未来を拓く力」を伸ばせるようにしたい!という思いが芽生え,この決断に至りました。


このプロジェクトで実現したいこと

「子どものためのボードゲーム塾」では,ボードゲーム”を”学ぶのではなく,ボードゲーム”で”学ぶことを重視していきます。

例えば,「カタン」というボードゲームカタン(株式会社ジーピーより引用)

カタン島という無人島を舞台に,得られる資源をもとに拠点となる開拓地や道路を作りながら,対戦相手との開拓競争をするゲームです。このゲームから得られる学びの一例を示してみます。

〈確率計算〉
2つのサイコロの出目の合計で資源を得られるかが決まります。初めは体感的に出やすさを考え,やっていくうちに組み合わせによる出やすさを理解していきます。

〈共感力〉
お互いに持っている資源を「交渉」によって交換することができます。相手とWin-Winな交渉にするために,相手が何を欲しがっているのか,交渉に乗ってもらうにはどんな言い方がいいか,相手の気持ちを考えるようになります。

これはほんの一例です。繰り返しプレイする中で更なる学びを得ることができますし,ゲームが変われば,得られる学びも変わっていきます。ボードゲーム教育 学びの3大要素(日本ボードゲーム教育協会より引用)

これらの学びを引き出すために,私がファシリテーターとなり「ボードゲーム塾」という形で場を提供していきたいと考えています。


スケジュール

4月:クラウドファンディング開始
4月中:テナント探し
5月:クラウドファンディング終了
5月:開業準備
6月:ボードゲーム塾開始
6月中:リターン品発送完了

※変更が生じる場合もありますので,ご了承ください。


リターン品について

ご支援いただいた皆さんに感謝の気持ちを込めて,リターン品として「オリジナルグッズ」を制作します。イラストは大学のサークルの後輩であるTさんに依頼しました。現役の教師であるTさんは,定期テストで使う挿絵なども自作のイラストを描いているそうです。とてもポップな雰囲気で仕上げてもらいました。ステッカー

アクリルキーホルダー


アクリルスタンド


Tシャツ(色:白,黒 サイズ:S,M,L,XL)

すべて今回のプロジェクト限定品といたします。ご支援いただいたお礼として,飾ったり身につけたりしていただけると幸いです!



資金の使い道

開業準備費(物件,設備など):約15万円
ボードゲーム購入費:約4万円
リターン品制作・発送費:約6万円
手数料:約5万円(17%)


最後に

「面白そう」と思って飛び込んだ道ですが,正直,不安に溢れています。手探りで準備をしてきているところですが,皆さんのご支援が,確実に私の進む道の支えになってくれると信じています。「子どものためのボードゲーム塾」を形にしていくために,ご支援よろしくお願いします!


〈引用元〉
日本ボードゲーム教育協会
株式会社ジーピー・カタン

〈募集方式について〉
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も,計画を実行し,リターンをお届けします。

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