前段:自分を表に出せないRくんが直面した問題意識はこちらをご一読ください。
「姉ちゃんと同じで本番に弱いタイプ」
東京の入試は、公立校の前に、私立高校の入試が行われます。経済的な理由で私立高校を選択できない彼がこぼした愚痴が、私は忘れられません。
「友達に『何で私立と併願しないの?』とか『私立単願だからもう自分は決まったようなものだ』とか言われる」
「皆ずるいよ、俺は失敗できないのに」
家族のため、周りのために貢献できる彼の優しさが逆にプレッシャーとなってしまうのを危惧していた私たちにとって、彼が模試を受けられたことは大きな機会提供になったと考えています。
Rくん自身、いつも「姉ちゃんと同じで本番に弱いタイプ」と話していました。でも、本当に本番に弱いのかと思うと、決してそんなことはなかったのではと思います。彼がそう苦手意識を持っていたのは、そういった場を体験する機会が少なく、周りに比べれば慣れていなかったことが原因だったのではスタッフは見ていました。
だからこそ、模試受験という、知らない人と試験を受ける空気を体験できたことは、“Rくんの高校受験”にとって貴重な機会になったのです。
幸いにして、Rくんは第一志望の都立高校に合格することが出来ました。小学生のときから彼を知る職員から「小5のキャンプで、お母さんが恋しくてしくしく泣いていたあのRが卒業かぁー」と言われて恥ずかしそうにしながらも、「今度高校の制服着て見せに来ます」と言って卒業していきました。
高校受験は人生の一大イベント。
一生に一度のチャンスを十分に準備して迎えることができたかどうか。それが子どもたちにとってのその後の人生にも確かに影響していきます。
今年も子どもたちに模試受験の機会を創出できればうれしいです。 ご支援・ご協力のほど、お願い申し上げます。
++++++++++++++++++++++
クラウドファンディング挑戦中です!
ご支援・ご協力のほどお願いい申し上げます。