2018/10/31 22:42
私は子宮に戻りたくなる。
日陰のような場所であり、広いようで狭いこの場所が落ち着く。
静かで、たまに心地良い聞き慣れた音が聞こえてくる。
姿は確かには見えないけど、想像してみる。
細胞の間から光が見えてくる。
私の好奇心がかすかに動く。
何かが揺れているように見える。
直接、肌で動きに触れて見たい。
上からいろんなものが降ってくる。
それが私の栄養になる。
それを触れてみたい。
包まれて、暖かくて、でも心地良い。
私は裸で過ごしてる。
私は素直でいられる。
私は安心する。
好奇心で生まれてきたけど、
そんな子宮にときどき戻りたくなる。
そんな時間のための服。
田野 愛梨佳