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暮らしの変化に合わせて家具を“治療”する「家具乃診療所」を北海道下川町に作ります

使う人のクセや暮らしの日々が刻まれる、家具。けれど引っ越しや結婚などライフスタイルの変化に合わせて渋々手放さなければならないことも。そこで、日々を共にした家具を使い続けられるよう、暮らしの様子をヒアリングして「家具のカルテ」を作り“治療”する工房「家具乃診療所」を北海道下川町につくります。

現在の支援総額

416,800

41%

目標金額は1,000,000円

支援者数

57

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2018/10/15に募集を開始し、 57人の支援により 416,800円の資金を集め、 2018/11/30に募集を終了しました

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暮らしの変化に合わせて家具を“治療”する「家具乃診療所」を北海道下川町に作ります

現在の支援総額

416,800

41%達成

終了

目標金額1,000,000

支援者数57

このプロジェクトは、2018/10/15に募集を開始し、 57人の支援により 416,800円の資金を集め、 2018/11/30に募集を終了しました

使う人のクセや暮らしの日々が刻まれる、家具。けれど引っ越しや結婚などライフスタイルの変化に合わせて渋々手放さなければならないことも。そこで、日々を共にした家具を使い続けられるよう、暮らしの様子をヒアリングして「家具のカルテ」を作り“治療”する工房「家具乃診療所」を北海道下川町につくります。

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こんにちは! 「家具乃診療所」助手です。


先日、下川町のご近所さんである興部町に行ってきました。


目的は、「家具乃診療所」クラウドファンディングのチラシをデザインした「デガラシさん」と、院長・河野がお世話になっている「North Plain Farm」の吉田さんを取材するため!


診療所のアイディアについて、ものを直して使うカルチャーについて、などなど話題は多岐に渡りました。


今日はその様子を、ご紹介します!

・参考:【お知らせ】「家具乃診療所」クラウドファンディングのチラシがあちこちに配架されています!


「診療所の構想ができる前から、河野さんは家具を“診療”していたのかもしれない」

デガラシさん(左)と吉田さん(右)※以下敬称略

── まずはお二人と「家具乃診療所」院長・河野の出会いを教えていただけますか?

デガラシ:5年前に、友人の家に遊びに行ったときに、河野さんがそこにいて。初めて会ったのはそのときですね。ちょっと喋ったけど、ずっと連絡を取り合っていたわけではなくて。

今年の7月に下川でやった「森ジャム」に河野さんが「BEARD FOLKS DINER」っていうチームで出店していたときに「森ジャム」会場で再会しました。

ちゃんと話をしたのは、今回のクラウドファンディングのチラシ作りをするために会ったときですね。

吉田:僕が河野さんに初めて会ったのは2015年の11月8日です。「North Plain Farm」で「旅するカフェ」というイベントを開催したんですね。そこへ出店してくださっていました。

それ以降、河野さんが下川へ移住する前から時々イベントで顔をあわせることがあって。アトリエへ遊びに行ったこともありますね。

そしてちょうど2018年の春に、河野さんにうちのお店(North Plain Farm)のカウンターテーブルを作ってもらいました。

North Plain FarmさんのInstagramより

── 河野の第一印象は……?

デガラシ:第一印象かぁ……。

吉田:職人さんだから、近づきがたいかなと思ったけど、気さくな人だと分かって安心しました。

デガラシ:僕の友達の友達が河野さんだったので、きっと突き詰めて(ものづくりをして)いるんだろうなと感じました。

── 「家具乃診療所」のクラウドファンディングが2018年10月中旬から始まりましたが、このプロジェクトを聞いたときは、どんな感想を持たれましたか?

デガラシ:家具と、診療所っていう言葉の組み合わせがすごくちょうどいいなって思って。何かかっこいいことが始まるんだなと感じました。

── かっこいいことと言いますと……

デガラシ:家具を使い込んで育てていく良さを、ちゃんと提案してくれそうだなって思いましたね。

── デガラシさんは何か長く使っている家具、ありますか?

デガラシ:大学時代、自宅から4つくらい先のゴミ捨て場にロッキングチェアが落ちていたんです。その時は自転車だったので持ち帰れないしな、と思って通り過ぎたんですけど、その日の夜ふとんに入って眠ろうとしたときに、そのロッキングチェアを思い出して。すぐに拾いに行ったんです。

── お布団に入っていたのにわざわざ外へ出て取りに行ったんですか?

デガラシ:はい、その日からずっと大切に使っています。

── すごい……きっとそのロッキングチェアに呼ばれたんですね。吉田さんは、どうですか?

吉田:僕はもともと物はあんまり持たないんですよね。いま持っているものを長く使い続けたいなと思うので、診療所のコンセプトはおもしろいなと思いましたね。

あとは、僕個人のものというよりは、店にある家具で眠っているものもいっぱいあるんですよね。それらを買った金額以上のことができていないのが悲しいなと思っています。

いま思えば店に来て家具のことを相談した時も、河野さんは手にとって、触ってみたり裏側を見たりしていて……。診療所の構想はまだ聞いていなかったんですけど、あれはすでに“診療”していたなって、思います。

── 今回のクラウドファンディングのアイキャッチや、チラシのデザインはデガラシさんによるものですが、どういう経緯で今のものに仕上がったのか教えてください。

デガラシ:河野さんから、ロシアっぽいデザインでって言われたんですよね。

アメリカっぽい感じ、北欧っぽい感じ……いろいろ話したんですけど、最近の河野さんの趣味が、Googleマップのストリートビューでロシアや樺太近辺を旅することらしくて(笑)。

── ああ!以前言ってました(笑)。

デガラシ:僕も、ここ2、3年でロシアのデザインや雰囲気に興味がわいてきていたところだったので、良いなって思って。

ひび割れたコンクリートと、水色っぽい屋根というのが僕にとってのロシアのイメージだったので、色味はこんな感じに。

あと、道具がたくさん並んでいるとワクワクするので、このようなデザインになりました。


“リビング感”がある場所に人は集まる

── 「家具乃診療所」は一の橋という、下川町内でも小さい集落でオープン予定です。市街地から離れており、興部町へ行く途中にある地域なので、オホーツクエリアの方々との連携も院長(河野)は考えているようですが、なにか一緒にできる仕組みのアイディア、ありますか?

デガラシ:すでに一緒にいろんなことができているな、と感じますね。お互いにフットワーク軽く、ないものを補い合いたいなと思います。

吉田:地域の診療所って、主に町に暮らしている人たちにフォーカスしますよね。だから「家具乃診療所」も、まずは下川町に暮らしている人たちに向けてやるといいような気がします。

デガラシ:僕が知っている下川町の方々は「家具乃診療所」のコンセプトに近い価値観を持っていそうだし、そういう人が集まるのが下川の良さだと思います。

下川でやり続ける価値が、あるような気がしますね。

吉田:そもそも家具を直すという発想がわかない人も多いだろうけど、若い人の方が、ものを長く使うことに価値を感じているような気がしますね。

すでにそいういう価値観を持つ人が「家具乃診療所」を目的地にして来てくれるといいんじゃないかな。

吉田:下川はオホーツク側からも名寄側からも来れる立地だし、一の橋には「SORRY KOUBOU」さんがいたりする。立ち寄る場所の選択肢が多いと、人は何度も訪れたくなると思います。

デガラシ:その人が釣りが好きなのか、食が好きなのかで動くルートって変わるから、その中でも「家具乃診療所」に共感してくれそうな人に発信する方法を考えると、お客さんは来ると思いますね。

吉田:まあ、家具を診療してもらう、してもらわないに関わらず、居心地のいい場所だと人に紹介したくなりますからね。僕も、自分の店は自分が居心地がいいところになるようにって考えています。

自分が一番居心地がいいと思う場所を、突き詰めればいいんじゃないかな。

デガラシ:確かに、うち(デガラシさんのご両親が営業しているCafe日和「キキトキ」)に来るお年寄りも、友達を連れて来てくれたりとか。

自分が居心地がいい場所……家のリビングみたいな、リビング感がある場所だとリラックスできて通いたくなるのかもしれませんね。


自分の孫の世代になって活用できる場所に

── 以前、院長・河野が「ものを長く使うことが絶対に正しいとは思わない。持っているものを直して使うという、ものの使い方もあるということを知ってほしい」というようなことを話していて。

デガラシ:ちょうど僕らの世代って、ユニクロとかが出始めた世代で。お金をかけなくてもまあまあお洒落ができたんですよね。だから安く買って捨てるっていうことが、当たり前だという人が多いのかもしれない。

そういう意味でもこれからは「『家具乃診療所』みたいな場所が必要なんだ」っていう価値観を持っておくことって大事だなって。

吉田:いまの僕らの世代のことを考えても、メンテナンスしながら長く使うっていう文化はあんまり根付いていないように感じますね。

でも、あるイベントで包丁研ぎの方がワークショップをしていたんですけど、すごいいろんな人が参加していて。僕も隣でチーズを切っていたナイフを研いでもらいました。

だから、大多数ではないけど「家具乃診療所」の良さを理解している人は、確実にいると思います。

デガラシ:きっと、僕らがおじさんとかおばさんになって、いま使っているものを直したいと思ったときに「家具乃診療所」が求められる場所になるんじゃないかなって思います。

僕らの孫の世代とかになったら、「おばあちゃんの机を使うのがイケてる」っていう価値観になっているかもしれない。

いますぐに直してほしいものはない人にとっても、未来のためにはすごく必要な場所だなって思います。

おしまい

クラウドファンディングも残りラストスパート1週間!

ご支援・ご声援、よろしくお願いいたします!

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