おかげさまで、目標金額に対して50%に到達しました。誠にありがとうございます。
そこで、今回は5000円リターンのPDF資料「伝統産業と新しいローカルビジネス 木のリキュールプロジェクトの裏側:補助金・PR・クラウドファンディングのノウハウ」について、少し抜粋してお話しします。
--------------
ローカルビジネスのすすめ
商売には製造業とサービス業のふたつがあります。
サービス業はレストランや床屋さん、お客さんが来た時だけ働く会社。
それにたいして製造業はお客さんが来ないときは在庫を作っておくことができます。在庫投資といいます。
需要が低い暇なときにコツコツ作って貯めておき、需要が高くなった時にドンと売ってまとまった金にする、ということができます。
少人数で起業してもそこそこ大丈夫ですし、のちのち拡張もしやすいです。
在庫投資があるので少人数でもそこそこ金になる。流通や小売りにくらべて利幅が大きいです。
デメリットはイニシャルコストです。コストが上がると採算を取るのが難しくなります。
イニシャルコストを下げるのは簡単です。補助金を使えばいい。
日本には補助金がいっぱいあります。
起業したときにとれるのは大きく分けて3つ。中小企業庁、農林水産省、自治体の補助金
商工会議所やコンサルが勧めるのは①です。でもじっさいには農水省や自治体のものがオススメです。理由は取りやすいからです。
イニシャルコストを下げるのは簡単で補助金を使えばいい。
3つの補助金は全部申請すればいいわけですが、取りやすい奴から取るべきです。
中小企業庁のヤツはそこそこまとまった金額が出るんですが、どんな会社でも応募できるのでくじ引き状態です。
年によってもまちまちですが、今年に至っては15%だったそうです。
こんなもの経営上のあてにできませんから、当たったらラッキーくらいのもの。
それに対して農水省と伝統産業補助金はほぼもらえます。
農家しかダメ、伝統産業じゃなきゃだめ、という制約があるからで、申請する人が極端に少ないからです。
農商工連携の実際の例はHPに公表されています。
漬物屋が農家と共同で申請したやつで、協力して漬物を作る。
レストランが農家と共同で申請したやつで、京野菜のフェアをやる。
とかそんなんで50万もらってます。
しかし、確実にもらえるってことは経営上、あてにできる、わけです。
伝統産業関係だと京都市が毎年コンペティションをやっているんですが、何年か前の優勝作品が、「傘会社がナントカ染で作った傘」で補助金は300万円でした。
びっくりしましたね、「え!こんなしょうもないもんで優勝?しかも300万も出すの?こんなん誰が買うねん」って思いました。
もちろん防水加工とか切断とかで技術的な難しさはあるかもしれませんが、出来上がったのただの傘ですから。
農家や伝統産業にはなんで補助金が出るのか
300万というのは、初期投資と考えるととても大きな額になります。
では、なぜ農業や伝統産業にはこんなにも補助金が下りるのでしょうか。
それは、補助金=「弱者保護」 ないとつぶれる 採算が取れないからです。
伝統産業は伝統的な生活をする人が少なくなっているせいで、どこも採算が苦しくなっています。しかし、地域文化と密着しており、産業と文化保護の立場から行政は保護をするのです。
もちろん、保護が行き過ぎて、農家や伝統産業が急に金回りが良くなれば補助金はなくなりますが、しばらく(20年くらい)は大丈夫でしょう。農家と伝統産業の補助金は地方ほど充実してます。それにからめて起業すれば補助金を確実にとって事業ができます。
ローカルは補助金の穴場と言えます。
それを踏まえて先ほどの傘の会社を見ると、非常によくできたビジネスが見えてきます。この会社は新商品を伝統産業の布で作っただけ。しかし、補助金含めて3つの効果があります。
①補助金がもらえ、②優勝したとマスコミに売り込み、③新聞に載ったと販促に使った
あと、多分、呉服屋とか着物関係にも売り込みに行ったと思います。傘とはちょっと違う販売ルートを手にしたはず。
素晴らしいビジネスプランで、積極的にパクるべきです。昔の僕はそれを理解していませんでした。
ローカルでビジネスを立ち上げていくべき
たとえばデザイナーがiphoneケースで起業するとき、普通はシンプルな白黒2種類とかで起業して、軌道に乗れば他の色を作ります。
そうじゃなく伝統産業を組み込んじゃう。友禅染とかで派手なケースを作り、補助金を取り、マスコミに売り込む。白とか黒はその後に作る。こっちの方が補助金が入る分だけ採算取りやすいと思います...
------------
と、こんな感じの内容です。
今回ご紹介したのは、ごく一部ですが、何かビジネスをやってみたい人や、すでにされている方の資料として見て頂ければと思います。本編では図表なども入る予定です。