j2018.11.19 Mon.
ゲストスピーカー 山田泰久さん(一般財団法人 非営利組織評価センター)
非営利組織を評価する組織があった!
今回のゲスト講義では、山田泰久さんから非営利組織評価センターの仕組み、
そして「評価」について詳しくお聞きすることができました。
一般財団法人非営利組織評価センター
https://jcne.or.jp
非営利組織評価センター(JCNE)はNPOなど、
社会課題に取り組む団体の組織運営状況を評価・認証していて、
グッドガバナンス認証というものを設定しています。
そのNPOなどの「評価」は、
23の基準に沿った自己評価を送るベーシック評価から始まり、
ベーシック評価をクリアした団体にはさらにアドバンス評価があり、
どちらもクリアした団体にはグッドガバナンス認証が与えられるそうです。
お話を聞いて、その「評価」には”信頼”がどれだけ重要なのかを知ることができました。
グッドガバナンス認証が普及することにより、私たちは安心して寄付ができるようになります。
そのためにも非営利組織評価センターの存在は多くの人に知られるべきだと思いました。
また、授業内では『組織評価のすすめ』を読み、気になったキーワードを一人一人選んで共有をしました。
共有することで、NPO評価について重要なことを再認識することができました。
私たちが、最終的に一つの団体を選出するためには、
評価基準が必要となるため学ぶことができて良かったです。
高校生らしい評価
「高校生らしい」評価とは何か。授業後のふりかえりでは、次のような意見がありました。
高校生ならではの「評価基準」、を考えた時、どうしても主観的な評価になってしまうのではないかと感じるが、それは仕方がないことなのかもしれない。客観的に数値やデータで評価することは他の人にもできるが、高校生である我々が個人的に感じたことを評価する方が意味があると思う。
だからこそ、組織の運営がしっかりなされているかを見ることも重要だが、事業に対し、私たちが受けた印象も考慮することも必要なのではないか。
自分たちは評価することを通して、高校生にはどのような団体が好まれるのかというメッセージのようなものを伝える役割が果たせればいいなと思った。団体側にとってもNPOを勉強している高校生の存在は多くないはずなので、その強みを生かして団体の利益になるような評価をしたい。
山田さんのお話を聞いて、私は「高校生らしい、意味のある」評価はむしろ主観的なものではないかと感じた。(中略)数値化できない「パッション」や「共感度」などの部分で「高校生からもこんなに共感を得られた、こんなに応援したいと思えた」というような視点からある意味の信頼性を確保していくことにも意味があると
団体のスタッフの熱意や公開されている情報のわかりやすさ(素人にとって透明性のある情報・説明かどうか)や活動への関わりやすやなどといった点は数値化しにくく、私たちの見方や感情によって左右される。しかしそのような評価こそが、高校生による評価の意義だと思うし、一般の人々からより共感が得られる結果になる