今回はKIKIKIの家具開発と製造に協力頂いている四万十町森林組合大正集成工場でデザイナーをされている高橋康太さんにお話を聞きました。 2回に分けてご紹介します。 ●KIKIKIの開発チームの工場メンバー(その1 工場紹介編) 高橋さんは高知県のヒノキを使用した家具ブランド「ヒノキカグ」(http://hinokikagu.com)のデザイナーでもあり、 KIKIKIの家具の開発に協力してもらっている大切なパートナーです。 ヒノキカグは丈夫で優しいヒノキの良さを生かしながら、いつまでも使えるシンプルな家具づくりを目指している、 大正集成工場のオリジナル家具ブランドです。 工場は年間で家具・雑貨を500台相当製作しています。 大正集成工場は、四万十川の川岸に位置し、家具・集成材・バイオマスボイラー・製材所の4つの加工所から成る工場です(※写真)。 森林の管理から間伐・伐採、集成材の加工後、家具や雑貨の製造などを一貫して行っている、 全国でも数少ない工場のうちの一つです。 森林を何世代も先まで管理できるよう、森に優しい林道づくりから行っており、 間伐・伐採された丸太を見極め、乾燥・選別した材を集成材へと加工します。 工場には高知以外の全国各地からも木材が運ばれてくる為、それを集成材に加工し、 家具や雑貨等の製品として出荷することも行っています。 工場の理念は「現場でゴミを出さない」こと。 注文を受けてから集成材の板を作る為、規格板はほぼゼロだそうです。 無駄に切って捨てる部分を増やさない為です。 工場内のバイオマスボイラーで使われている燃料も、加工過程で発生したおがくずや集成材としても用いることの出来ない材です。 ゴミとしてではなく、燃料として使うことで間伐材の乾燥の為に利用することが出来ます。 また、集成材の板から先の家具製作は、1人の職人が1点1点作ります。 最後まで1人が責任を持ち、丁寧で細やかな対応が出来るのも、担当制の強みです。 このような環境でKIKIKIの家具は丁寧に作られています。 ▶︎次回はKIKIKIスツールの開発裏話から! ---------------------------------------------------------------------------------------------------- 写真上:工場を空から俯瞰した写真(赤い屋根の建物が家具工場、左に流れているのが四万十川。) 写真下:家具製作途中の1コマ





