<はじめに>
教師でもある私は、1999年から学校行事の一環として毎年春休み、アジア各国に高校生を引率してきました。日本人の高校生がはじめて見るような田舎の村に行き、ホームステイ、学校交流、施設訪問などを行い「気づき」と「学び合い」の旅をしてきました。
私自身も人生が変わるような体験をし、高校生の中にもスタディーツアーの影響で人生(就職など)に大きく影響を受けた子たちを見てきました。私たちも現地の人たちに何かできることはないかと考え、卒業生や賛同いただいた方と昨年NPOルシエールを立ち上げました。NPOルシエールは、過疎化の進んだ自給自足のネパール村にて、ソーシャルビジネスで村を活性化させること、そして、その村へのスタディーツアーを全国から呼びかけ、現地の生活を体験し、交流し学びながら一緒に活動することを目的に昨年2月より始動しました。現在活動の中心となっているパンチェット村は、タラ•シュレスタさん(ルシエール@ネパール)の故郷であり、今回で3回目の訪問となります。最近では、高校生に加えて、大学生や社会人も参加して、ツアーの視野や魅力も広がってきました。2019年も3月22日より約一週間ルシエールによるオリジナルスタディ―ツアーを実施します。本ツアーは旅行とは違い、ネパール村の奥地の自給自足の生活の中にどっぷりと浸かり、村の生活を体験する学習型のツアーです。この機会を通して、多くの方々に私たちの活動に賛同いただけたら幸いです。(ツアー参加者もまだ募集しております。)
▲村へ移動中、道中から見る壮大な景色
▲村へ6時間かけて到着。歓迎のお花とともにお出迎え。
▲肥料を運んでいる。山の斜面に村が点在するため移動は常に上り下り。
<このプロジェクトで実現したいこと>
前回までのスタディツアーは、村でのホームステイを通して現地の生活を学ぶこと、そして、村人ができるビジネス(起業)のアイデアを出し合い実践してみることでした。農業(牛を使っての耕作)、村方式でのコーヒー焙煎、ヤギなどの家畜の世話、地酒造りなど、現地で行われている生活の一部を実践します。ツアーの最終日に、参加者で意見交換し、ビジネスのアイデアを出し合い村人と共有します。これまで積み重ねてきた意見交換により実践したことは、①道端に落ちている、あるいは使わない竹、草などを炭にして燃料などに使う炭焼き、②村で既に行われている蜂蜜の製造、③コーヒーの植樹、④家畜プロジェクトとしてヤギ小屋の建設です。また、村にルシエールのサポートセンターを建て、村人の交流の場を作りました。現在も試行錯誤しながら、現地の人が取り入れやすく、実現可能性のあるビジネスを模索中です。
▲村でかまどを作り炭焼き
▲牛での耕作を体験(農業体験)
▲コーヒー一杯飲むのに一時間かけて準備(コーヒー焙煎体験)
▲村人と協力してヤギ小屋建設
NPOとして、今回3回目のスタディツアーでは、生活に不便だと思われる危ない道を補修するボランティアを企画しており、参加者で完成させたいと思っています。今までの「気づき」「学び合い」「意識を変える」ツアーに加えて、村人の生活を少しでも楽にするための取り組みです。さらに、私たちの一番の協力者であり、また、自身の故郷に病院や学校を建てて村のために努力してきたタラ・シェレスタさんの親族が住む近隣村への訪問も初企画として取り入れ、来年のツアーと今後の活動についても考慮に入れています。ツアーはできるだけ多くの人が参加しやすいように現地集合(引率ありの選択可能)とツアー価格も最低限にとどめています。でもツアーの中身は妥協したくない!従って、これまではスタッフは自分の渡航費も含めて実費で行なっているのが現状です。少しでもご協力いただき開催側も参加側も満足に近づく企画を継続できるのが夢です。
▲2018年スタディーツアーメンバー
<プロジェクトをやろうと思った理由>
①スタディツアー参加者の方々に「意識が変われば世界が変わる」ということを伝えたい、そのために充実したプログラムを組みたいこと。
②現地の人たちの共感者、賛同者を増やして、一緒に活動したい。
①の詳細:ツアーでは一人が一家族にホームステイします。言葉が通じない中で家族と時間を共有します。自給自足の生活を共にし、一緒に畑を耕し、一緒にご飯を食べます。美しい自然と質素な暮らしを通して、物質的に豊かな自分たちの生活を必然的に見直すことになり、それぞれがそれぞれの「気づき」に向き合います。初めての参加者は、この旅を経験する前と後の変化を感じ取ってもらいたいですし、リピーターの方は、毎年積み重ねてきた村人との関係を大切に一緒に行動する機会をふやせたらと思います。その為に、私たちは色々な体験をできるだけ多くしたいと思っています。
▲ホームステイ先の家族と
②の詳細:自給自足は「無駄がなく」とても学ぶことがあります。しかし、子どもたちの教育費が必要などの場合、村人は現金収入を求めて首都や海外へ出稼ぎに行き、家族がばらばらになります。このことを好ましく思っていない現状を踏まえて、村に産業を作れば「家族と共に豊かに暮らす」ことができます。実際にはそう簡単なことではないことを私たちは身をもって知っています。現状を分析する時間、実施するお金も必要です。私たちは、一人では行けない場所に、参加者の皆さんをお連れし、体験し、共有し、それぞれのペースでともに活動できる仲間を求めています。スタディツアー帰国後に、報告会を行い、非日常的な環境の中で学んだ様々な体験を共有します。ツアーに行けなくても一緒に活動できる機会は国内で沢山あります。一緒に活動することに喜びを感じる仲間の輪を広げていきたいです。
<これまでの活動>
<ネパール>
*2015年 パンチェット村現地調査~拠点決め
*2016年 ルシエール・サポートセンター改築開始@パンチェット村
*2017年 サポートセンター完成
*2017年 パンチェット村スタディツアー
*2018年 パンチェット村スタディツアー / ヤギ小屋建設
(ツアー内容:農業体験、酒造り、学校交流➡孤児院訪問➡最終日カトマンズ市内観光)
<国内>
*2017年 スタディツアー報告会
「高校生のためのワンワールドフェスティバル」 ブース出展及び報告会
*2018年 スタディツアー報告会
「高校生のためのワンワールドフェスティバル」ブース出展及び報告会
「カラフルEXPO(関西NICE主催)」出展 及び 報告会
出張講演(大阪府立農芸高校、NPO青空等)
*月1回のイベント ネパール料理教室、ネパール人支援会、クリスマスのイベント、
ハーブスパイスキッチン(インドネパール料理店@出戸駅)でのイベ
ントなど
※ハーブスパイスキッチン(出戸店)は、ルシエールのカウンターパートであるタラ•シュレスタさんとプラカシさんの運営するお店で、ルシエールのイベントは本レストランを拠点に行っています。
<資金の使い道>
路補修費
①材料費:58,500円(セメント51,000円、砂利・竹・砂・石 6500円)
②運賃 :35,000円
(首都から村までトラック運送/村の山の斜面から上までの手運び運賃
③隣村からの技術指導者:10,000円
④ツアーコーディネーター費と運賃:150,000円(日本からのネパール人派遣)
⑤スタッフ一人分の渡航費:80,000円
④⑤:引率スタッフ2人の渡航費とコーディネーター分はスタッフの実費で行なっており毎年捻出できていないのが現状です。ツアー内容をより充実させたい、ツアー参加者に充実した体験をしてほしい、国内イベント参加者にも満足いただけるイベントを行いたい。そのために少しでも協力して頂けたら幸いです。支援して頂いた方々には、体験した喜びを「ご報告」という形で気持ちを込めてお返ししたいと思っています。
<リターンについて>
1,000円 :パンチェット村ツアー報告ニュースレター(メール配信)
3,000円 :ニュースレター+村の子どもたちによる絵葉書
5,000円 :ニュースレター+ツアーで撮影したネパールの写真
10,000円 :ニュースレター+手作りアクセサリー
30,000円以上 :ニュースレター+出張講演(交通費別途•要相談)
<実施スケジュール>
2月26日~3月20日 クラウドファンディング
3月22日 日本発 カトマンズ着
3月23日~25日 パンチェット村(ホームステイ、道補修ボランティア、各種体験)
3月26日~27日 ベンゴティ村(ホームステイ、学校交流など)
3月28日 カトマンズ世界遺産見学 帰国(29日 関空到着)
帰国後、リターン準備後、配信あるいは発送
<最後に>
1999年から高校生のスタディツアーの引率を経験してきました。アジアの発展途上国と言われてきた、フィッリピン、ベトナム、タイ、スリランカ、カンボジアなどで、ホームステイや学校交流を中心したプログラムを行い、現地の人たちに大変お世話になってきました。私たちは多くの素晴らしい体験を得ることができたが、現地の人たちに私たちができることをしてお返ししなければならないのではないかと思い続けてきました。
「夢は叶う、その想いが強ければ」と思い続けて何年にもなります。一人一人が出会った関係を大切にして、日本人もアジアの人たちも、自分のやりたいことを、世界のどこに居ようとも実現できる社会になったらいいなと思います。一生懸命生きている人を応援する社会づくりに貢献したいです。
▲孤児院を訪問
★最後に、前回のツアー参加者からの報告(振り返り)と村でのディスカッションの一部を共有します。
<参加者>
提案や気づき:「パンチェット村のブランド品を作る」「菜の花を一面に植えて観光名所にする」「オーガニックコーヒーを作る」「子どもたちの絵をノートにする」「村には小学校しかないので中高一貫教育を提案する」「ヤギのミルクからチーズを作る」「道が狭くて落ちそうなので道整備が必要」「とうもろこしから酒や油が作れないか」「車があれば、冷蔵庫があれば、食品を首都までもっていけるのに」「スマホで予防治療ができないか」
<村長>
「色々な提案が参考になりますが、作り方ややり方が分からないので教えてください」「現在困っている事は、村には水槽がありホースで各家に給水していますが部品の劣化やホースの修理が必要です」「良い教師は首都カトマンズに居ますが村にはいません。また小学校が廃校になり最寄りの学校まで遠いです。バスがあれば楽です」
➡私たちはこれらのディスカッションから日本に持ち帰って検討したり村と相談して、短時間のツアーで実現できる、村内の危ない道補修を今回実施することになりました。ツアーに参加できない方もできることは沢山あると思います。どうか協力を宜しくお願いします。
▲村で気づいたことを話し合い共有(振り返り)
▲皆様からのご協力をお待ちしております。
<All-in方式の>場合
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
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