2017/03/15 11:30

こんにちは。本田です。

西和賀でのロックでディープな 通称「アリ地獄」スポット
「鳳鳴館」を旅立ちまして陸前高田へと向かいました。

この日は、もともと陸前高田公演の予定でしたが、
諸般の事情により、残念ながら公演は中止となってしまいました。

楽しみにしていてくださっていた みなさま、誠に申し訳ありません。

必ず、いつかまた陸前高田での上演を行いたいと思います。


というわけで、
オフ日となりましたが、ひと日をかけて、陸前高田を見て回ることにしました。

まずは、鳳鳴館のロックな館主 ハイデック からご紹介頂いた八木澤商店へ。



醤油をはじめとした醸造業で有名な老舗ですが、2011年の東日本大震災による津波で、
土蔵やもろみといった醤油屋さんの命ともいえる全てを流失。

しかし、社員が一丸となって再建にチカラを尽くし、
奇跡的に石巻の研究所(←ここも大きな被害に遭いました)に預けていた
伝統のもろみも見つかり、「奇跡の醤」として復活させました。



この「奇跡の醤」はリターンの「厳選東北みやげ」に加えさせて頂きました~!!


一本松の近くには、やぎさわcafeも出店しており、
被災地を訪れた方、作業員の方の憩いの場となっていました。

  

   
未来商店街や一本松茶屋に足を運びつつ、一本松へ。

行違う方々と挨拶を交わしながら、徐々に徐々に、
まだまだ重たい空気と様々な想いが渦巻いているような、   
生々しい震災の傷跡のなかを歩いて巨木のもとへと向かいます。

残念ながら海水による影響で枯死が確認されているものの、
綺麗に保存処理が加えられ、日ごと人々に手を合わせ拝まれる勇壮な姿は、
なんとも言えない迫力があります。

ひとびとの悔しさや悲しみを根から吸い上げては、空に還しているような、
そんなイメージを感じました。
それは生きている僕たちだけではなく、
彼岸に渡ろうとするひとたちの想いも、一緒に。そんな感覚を持ちました。

   
残るべくして残った―と、この松も、
ひょっとして、私たちもそうなのではないかと。

そして、舞台もきっとこの一本松と似たようなチカラを持っているのでは・・・。

そんなことを想いながら、気が引き締まるようでした。陸前高田、また必ず。

劇団 短距離男道ミサイルは震災を機に結成されたチームです。
舞台のチカラを信じて、みなさまの応援を背負い、全霊で、
東北各地に着弾していきます。

感謝合掌。