ロザリオ・ソナタ演奏会のヴァイオリニスト保坂喬子さんによるプレトークが5月4日、富山市中央通りカフェレンタルスペースTsunag. で開催されました。
この日、新幹線でお昼過ぎに来県された保坂喬子さん。
ゴールデンウィーク最中ということもあり、富山駅は人の出が多く、しかもお天気は夏日!
お昼は新幹線の中で済まされたということで早速会場へ。
車の中から少しだけ見えた立山連峰の姿を見逃すことなく、喬子さん、感嘆の声をあげておられました。
しっかりしたトレッキングシューズを購入されたそうで山歩きがしたいのだそうです。(富山は山だらけですよー、いつでもどうぞ!)
皆様、興味しんしんの様子。いよいよお話が始まりました。
まず、ヴァイオリンの外観、形が時代の要求と共にどのように変化していったか、弓の形がどのように変化していったかなど、写真で、また実際にご持参のバロックヴァイオリンや弓を見ながら確かめていきました。
弓が音を作る大きな要素ということを実際に音で聞かせていただきました。これには皆でなるほどと納得!おなじヴァイオリンを弓を古い順から鳴らした動画←(下の動画リンクが切れている場合はこちらをクリックしてください)
動画最後の方、モダンボウは長いということもありますが、使える部分が多く、艶やかで大きな音が平均的に聞こえてくるのがよくわかります。それに比べて古い時代のボウは根本から中程くらいまでしか使えず、音量もいくらか小さく、音の減衰が早いように感じます。弓の張力がかなり違うということですね。弓の形を見るとすぐにわかりました。
そして、
顎で挟まず肩に置くだけ、という構え方。
ネックが太くガット弦(羊の腸をよったもの)ということもあり、左手で弦を押さえる圧力が現代バイオリンよりも弱い?ということが1つ奏法のポイントなんだそうです。
ここはヴァイオリンを実際に弾いている方しか実感できないお話しで、興味深かったです。
会場にはリコーダー、フルート、ギターなど趣味で楽器をしている人も参加されていて、活発な質問が出されました。次回のプレトークは6月5日高岡市吉久 登録有形文化財丸谷家での中川岳さんによる「ロザリオ・ソナタについて」です。どうぞお楽しみに!