プロジェクトについて
今開催しているクラウドファンディングについて、あらためて今までの経緯を発信したい!!
と思ってたら、スウェディッシュマッサージの秋山妙子さんが、私と話し合った内容を文章にしてくれた!!妙ちゃんありがとう!!
藍に興味のある方、小淵沢の方など、ご縁のある方がいらっしゃったら、是非シェアを、そしてご支援をいただけたらと思います!!
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中国は広東省で縫製工場を運営している私が初めて田中賢治先生の藍染めに出会ったのが2016年8月。
今まで見てきた藍染めの色とは全く違う、薬品無添加本藍の深く美しい色と先生独自の世界観が広がる作品に圧倒されました。
それから今日まで毎月欠かさず、中国から山梨県の小淵沢まで藍染めに通っています。経験の浅い私ですが、回を重ねるほどに藍染めの奥深さに魅了され、先生の指導のもと試行錯誤を繰り返しながら藍染作業に向き合っています。
先生の個展は、年に数回、三鷹の会場を軸に開催されていますが、藍本来の深い発色に加え、全て手縫いで絞りあげて作られた精密でダイナミックな作品群は、伝統工芸としての藍染めの域を大幅に超え、個展に訪れる人の心をつかんでやみません。
私は展覧会を観に行って、来場者の反応を見ているうちに、もっともっと先生の作品を多くの方に知って欲しいと考え、先生に了承を頂いた上でインスタグラムで先生の作品の投稿を開始しました。
国内だけでなく、世界にも広がって欲しい。
英語のテキストをつけて投稿を続けているうち、フランスでギャラリーを持つマリアさんの目にとまり、フランスのギャラリーでの2020年の個展開催が決定しました。それだけで夢のような話ですが、さらにマリアさんは先生のために、イタリアの美術館での個展を企画してくれたのです。
このチャンスは逃したくない!!先生のご意見を聞きながら、今回の個展の窓口は全て私が受けることを決め、イタリアの個展に向けて活動が開始されました。
天井の高い広々としたギャラリーに展示する作品は、大小交えておよそ40点、2メートルを越える大作も多いため、作品の運送代がかかります。
今回クラウドファンディング達成額の110万は、作家活動だけで生計を立てていらっしゃる先生のため、設営費用、作品の保険も含む往復運送代、奥様の渡航費滞在費、広告費その他経費に運用いたします。
本当に残念なのですが、先生は度重なる手術により、イタリアに行くことができません。私は自費で向かいます。奥様だけでもなんとかイタリアの会場に連れて行き、私が通訳をして、先生の熱意や藍の説明を奥様の口からイタリアの皆様に伝えたい思いです。
田中先生の藍の美しさを直接ヨーロッパに持っていける、この素晴らしいチャンスをなんとしても逃したくない。
このような思いで皆様のご支援を賜りたく、クラウドファンディングを立ち上げました。
発酵して生きている染料で仕上げ、そして人生と共に歩める日本の染色技術、本物の伝統技術をイタリアの美術館で展示する私の夢にご協力頂けましたら、こんなに嬉しいことはありません。
クラウドファンディングのリターンは、先生が手がけた作品です。
皆様のお力を貸していただけること、心よりお願い申し上げます。