私が「おたがいカラダづくりサポーター」の仕組みと出会ったのは丁度2年前でした。はじめておたからサポーターさんに出会ったときには、「みんなイキイキしているな!」とびっくりしました。この出会いから1年後にりぷらすに入職し、事業に関わるようになりました。
何かがおかしい!?
私は、兵庫県宝塚市から宮城県石巻市に移住し、理学療法士として病院に勤務していました。病院で入院している患者さんが良くなり退院していくのですが、また病院に再入院するというくり返しの現実を見て、「何かがおかしい!?けど、どうやったら地域で再発しない予防ができるだろうか?」と悩んでいました。
そこで、地域での集まりや体操の現場を見学したり、まちづくりに参加してみたりしました。確かにその場で体操を行ったり、ウォーキングをしたりと、介護予防は行われていましたが、何か一生懸命であまり楽しくなさそうだと感じました。
おたからサポーターとの出会い
そんな時におたがいカラダづくりサポーターの活動を知り、飛び込むように活動を見学させてもらいました。実際に体操の現場を見学し、「地域で健康を守るって、カラダを動かすだけでなく、みんなで笑い合ったり、声を掛け合ったりすることが大切なのでは!?」と気づきました。何よりも笑顔が溢れ、笑いながら体操をしている姿は印象的でした。ただカラダを動かして予防するのではなく、自分自身や周囲の仲間と一緒に楽しく体操を行うことが活力や健康に繋がっていると感じました。
専門職の立ち位置は?
おたがいカラダづくりサポーターの活動が4年目を迎える時期に事業に関わりはじめ、おたからサポーターさん達からのお話を聞かせてもらうと段々と地域の現状も分かり始めてきました。
ですが、「専門職としてどのような立ち位置で関わるべきか?」という難しさにも遭遇しました。関われば関わるほど、専門職としての活動はやりやすくなりますが、あまり考えずに活動を進めると、主体性を奪ってしまうという事もありました。住民さんが主体的であるには、専門職として広い視点とこの活動の意義を考える必要があると感じました。専門職としての強みを活かしつつ、活動の全体をみていく視点が、まさに「予防活動に繋がっているのではないか」とやりがいを持てています。
この体験を、他の地域の専門職の皆さんにも感じていただけるよう、おたがいカラダづくりサポーターの活動を広めていきたいです。(横山翼 理学療法士)