2019/07/27 15:01

明日最終日だから、いっかw

ということで、なんで、私たちが「孤独死」をテーマにしたカードゲームを作ったか、ということをつらつら書いていこうと思います。

おひとりさまメディアだから「孤独死」を取り上げたんだなぁ、と漠然と思う方も多いかもしれませんね。 でもそれだけではありません。

私たちは「おひとりさまメディア」とは、名乗ってはいますが、「ひとりぼっちで強く生きよう!」ということを、ことさら推奨しているわけではありません。

むしろ「ひとり」と「ひとり」がつながることで、その一人ひとりが自分にふさわしい「いきかた」を見つけ・究め、生きるための選択肢を拡げていくことができるようにしたい…。「孤立無援」の生き方ではなく、お互いの「個」、まさに「ひとり」と「ひとり」が支え合う、いわば「個立有援」の生き方を推奨していきたいと…。そして、それこそが「真のおひとりさま力」であると考えています。

要は、人はひとりでは生きていけない、ということです。

そういう前提があり「つながり」や「いきかた」を根幹に持った活動をしていく中で、不謹慎を面白がるツールとして最適なのは『ボードゲーム』なんじゃないかと思う出来事がありました。

昨年の秋、孤独死をテーマにしたトークイベントに参加したんです。そのイベントでは、不謹慎ながら会場内大爆笑(笑)という、不思議な体験をしました。実際に、亡くなった方の部屋の写真を見ながら、大爆笑なんです。例えば、エロ本まみれの部屋で亡くなった男性の部屋の写真を見ながら「ある意味幸せですよね」なんて、笑いが起こるんです。写真そのものは、悲惨な状態なんですよ。ご遺体こそ写ってはいませんが、そこにご遺体があっただろうなってわかるように“汁跡”が残っているんですね、そんな写真を見ながら、大爆笑なんですよ。カオスですよ、マジかよ、って思いました(笑)

でも、その時、思ったんですね。『深刻なことほど面白がったり楽しんだりしたほうが、より伝わるんじゃないか』と。

不謹慎を面白がるツールとして最適なのは『ボードゲーム』なんじゃないか?

そんな、『深刻なことほど面白い』という、不謹慎な発想から、スタートしたのがこのプロジェクトだったんです。

今回、クラウドファンディングを行って、エゴサしたらテーマだけ見て面白くなさそうだの、不謹慎だとすごい批判されたりw そんなネへこみそうなものから、きちんと理解をしてくださって支援していただける方、タイトルだけで面白そう!と、支援してくれる方、たくさんいらっしゃいました。

ネガなものもポジなもの大変嬉しい反応ではありました。

でも、一番嬉しかったのは、見ず知らずの、面白いか面白くないかも分からないゲームに支援してくれる人がこんなにもくさんいるんだ、ということでした。

本当にありがたいことです。


まずは、支援いただいた方に厚く御礼もうしあげるとともに、今回、巻き込まれて(笑)お手伝いいただいた方々のお力でここまでこれたこと、大変嬉しく思っております。

本当にありがとうございました。

孤独死のゲーム「しるしるみじる」は、孤独死を「知る」、孤独死で「汁」になる、を知ってもらうゲームであること、また、ある物語を意識して、こうしたタイトルとなりました。有名な童話劇「青い鳥」のチルチルとミチルという兄妹です。「青い鳥」の主題は「死と生命の意味」。このカードゲームのお話の内容も、大げさに言えば「生と死の境界」や、灯台下暗し、幸せって本当は身近なところにあるんだということに気づくような内容になっています。このゲームに出てくるキャラクターは、他者と「つながる」ことでハッピーにもなれるし、孤立することで汁にもなります。人との「つながり」方ひとつで孤独死を回避できるというのは大きな気付きです。そして「つながる」カードを使って、汁にならないように新しい物語を描くこができる、どうやったら他者と「つながる」かを考えるきっかけになるはずです。

今、いろんな団体が伝えるツールとしてボードゲームを独自に開発しています。

例えば、防災。行政や地域のコミュニティ、学校や幼稚園などでも活用されて、遊びながら防災を学ぶことができます。

こちらは、「遊ぶ」と言うのとは違うかと思いますが、エンディング業界にも、もしもの時にどうしたいかを可視化するためのカードゲームや団体があるようです。

私たちはどちらかと言うと、前者「遊びながら気づく」のようなコンセプトで、さらに説教臭くなく、純粋にゲームとして楽しめる、を目標に開発を始めました。

どんな人でも楽しく、簡単に遊べるコミュニケーションツールとして、気軽に手に取ってもらい遊んだ後に、少しだけ“気づき”がある、そんなゲームができたんじゃないかと思います。

そして、これからも「いきかた」の選択肢になる、でも、純粋にゲームとしても楽しめるボードゲーム開発を続けていきたいと思っております。