2020/02/05 10:32

みなさん、こんにちは。お元気ですか?

昨年秋には、絵本『おじいちゃんのまきストーブ』を
全国の子どもたちに贈るためのクラウドファンディングに、
あたたかいお心と大きなお力を賜りまして、
ありがとうございました。

おかげさまでこの絵本は無事に出版されました。

そして、昨年のうちに、
全国の599のすべての児童養護施設に
プレゼントすることができました。

文屋には、たくさんの児童養護施設から、
御礼のメッセージが届けられています。
(後日、何通かをご紹介しますね!)

福島県のすべての小学校と
東日本大震災の被災地の公共図書館

こちらには、受け入れ体制の関係で、
新年度が明けて4月中旬に到着するように、
準備を進めております。

また、きょう(2月5日)のうちに、
文屋のある長野県で、昨年10月の台風19号による
大きな被害を受けた長野市や上田市などの公共図書館18館に、
発送を完了いたします。

そんななか、先日、文屋にうれしいお知らせが届きました。

わたしの友人で、文屋の読者さまである多田勇治さんが、
お住まいに近い2つの児童養護施設を訪れて、
施設長に絵本を直接手渡してくださったのです。

多田さんが訪れたのは、
神奈川県相模原市の「中心子どもの家」と
東京都八王子市の「こどものうち八栄(やさか)寮」です。

写真は、こどものうち八栄の施設長・大村さん(左)と多田さんです。

大村さんがお持ちの絵本は『おじいちゃんのまきストーブ』で、
多田さんが手にされているのは、
文屋からプレゼントさせていただいた

「平和の大使」プレム・ラワットさんの絵本
『なりたいなぁ』です。

多田さんにいただいた文屋へのお便りから、
一部をご紹介しますね。

「2 か所の児童養護施設を訪問し、
どちらの施設でも絵本の寄付を大変喜んで頂きまし た。

中心子どもの家の丹施設長には、
その場で開封して頂きじっくり読んで頂きました。

ベテランの施設長が読んでも、
味わい深い本であることを実感して頂きまし た。

こどものうち八栄寮の大村施設長にも大変喜んで頂き、
未就学児の 児童が生活する棟で保管するとのことです。

今回寄付した本を施設の子ども達が読 んでいる姿を想像し、
私自身も心が温まりました。
(中略)
子どもたちは親を選べず、施設も選べない状況です。

同じ人間であるにも関わらず、 生まれる前から望まれず、
生まれてからも不憫で苦しい環境にて生きてきた子どもた ちが
大勢いる実情を目の当たりにしました。

この状況を社会全体で認識する必要が あり、
また、私たち大人にはこの状況を
良くしていく責任があると強く感じました。

今回、両施設とも休日での訪問だったため、
施設の外の敷地で元気に遊ぶ子どもたちを
たくさん見かけました。

その子どもたちの多くが、愛する親からの虐待に遭い、
家族で暮 らせない生活を強いられていると思うと、
大変心が痛みました。

その時見かけた子どもたちの心が、
絵本を読んで少しでも温まり、
良き将来となることを願ばかりです。

今回、絵本を施設にお届けさせて頂くという
貴重な機会を下さった木下様には
大変感謝しております。

今後ともよろしくお願い申し上げます。」

多田勇治さん、このお便りと、
それにつづくお二人の施設長さんにインタビューした
詳しいご報告を、ありがとうございます。

ところでみなさん、
「社会起業・政策学校」として知られる
NPO法人一新塾をご存じですか?

「志で社会を変える主体的市民を育む」をモットーに、
1994年、大前研一さんが創設されました。

いまは、事務局長の森嶋伸夫さんを中心に、
東京都港区芝で、活発に運営されています。

多田さんは一新塾の第37期生、
多田さんに同行してくださった上野義一さんは第36期・第38期生です。

お二人とも、

未来を担う「子ども・学生」への支援をテーマにお仲間で研究し、
活動されています。

わたしは第6期生として20年ほど前の1999年から
一新塾のお世話になっております。

みなさんのお心とお力によって誕生したこの絵本を、
児童養護施設に直接お届けする、という「行動」をしてくださった
お二人に、心より敬意と感謝を申し上げます。

一新塾:https://www.isshinjuku.com/
 (学びの門戸はどなたにも開かれています)

ではみなさん、またご報告させていただきますね!

佳き日々をお健やかにお楽しみください!