応援してくださっているすべてのみなさまへ
まずはこの場をお借りして深くお礼申し上げます。
“バスケットボールを通じて東北の子ども達に異文化体験を”という内容から、ご支援くださった方々にはそれぞれの想いがおありのことと思います。
また、このプロジェクトのメンバーは、スポーツ(バスケットボール)が得意で英語が話せる人ばかりだろうと思われているかもしれません。もちろん、そのようなメンバーが多くいますが、実はわたしはそのどちらでもありません。
わたしは今、映画会社で働いています。
たった2時間ほどで、人を楽しませ、勇気づけ、励まし、深く考えるきっかけを残すことができ、人の心に寄り添う力を持っている映画がわたしは大好きです。
みなさんにもきっと、とても大切で、空気のように必要としているものがあると思います。
3月11日のそのとき、東京にいたわたしでさえ、いつもの暮らしが突然様変わりしたことを受け入れるのに時間がかかり、戸惑いました。そしてテレビに映る東北の風景を見ながら、多くの目に見える物だけでなく、ひとりひとりにとって特別な「あたりまえ」が失われているであろうことに苦しくなりました。それはもしかしたら、時間や機会や何かを思う気持ちかもしれません。
そう考えると、祈る、控える、まわりの人と話し合う、そうしたことだけでなく何か東北に向けて動きたいと思うものの、自分になにができるのか一層わかりませんでした。
わたしはしばらくチャリティイベントや募金活動、支援物資集めなどをしたり、被災されたご自宅の片づけなどのボランティアをしました。そうしながらも、もっと心の安らぎに近づけるようなことができないだろうかともやもやした気持ちを抱えていました。
その手段がわたしにとってはエンターテインメントだと思っていましたが、そんなときにこのプロジェクトのメンバーに声をかけてもらい、スポーツを通じて同じように行動を起こそうとしている姿に感銘を受けました。そこに自分の思いも重なり、一緒にこのプロジェクトを進めることとなりました。
震災直後は、衣食住にかかわる支援が何より急務とされ、スポーツや映画といったエンターテインメントの側面を持つものは二の次でした。これらが生活必需品ではないからという理由はもっともです。たしかに、人が今日も明日も息をしていくことには必要ないかもしれません。でもわたしは、人が今日も明日も楽しく逞しく生きていくためには必要不可欠だと思っています。
日常から生活必需品でないものがすべて消えてしまったら、わたしたちの日々の暮らしはどれだけ味気ないものになるでしょう。
このプロジェクトを通じて、楽しい時間を子どもたちと共有することができたらとても嬉しいです。
~ご支援いただきましたみなさまへ~
ご支援くださったみなさまのメッセージを1通1通拝見し、そのあたたかい気持ちと託してくださった想いに、胸が熱くなるとともにこのプロジェクトを必ずいいものにしなければと身が引き締まる気持ちです。
現在、心をこめて準備に取り組んでいるところです。
当日の様子はあらためて、この活動報告のページでお伝えさせていただきますので楽しみにしていてくださいね。
引き続きみなさまのあたたかいご声援を、どうぞよろしくお願いいたします。