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『インドネシア』無農薬農業後継者育成プロジェクト

2012年よりインドネシアにて土づくり、栽培、収穫、そして種づくりまでの地域での循環を目指し、無肥料自然栽培、無農薬水耕栽培で野菜を育て、八百萩°(やおぱぎ)というブランドで販売しています。今回、当地の気候にあった品種での野菜生産技術確立と後継者育成のため、当プロジェクトを立ち上げました。

現在の支援総額

58,500

1%

目標金額は4,520,000円

支援者数

7

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2019/07/12に募集を開始し、 7人の支援により 58,500円の資金を集め、 2019/08/19に募集を終了しました

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『インドネシア』無農薬農業後継者育成プロジェクト

現在の支援総額

58,500

1%達成

終了

目標金額4,520,000

支援者数7

このプロジェクトは、2019/07/12に募集を開始し、 7人の支援により 58,500円の資金を集め、 2019/08/19に募集を終了しました

2012年よりインドネシアにて土づくり、栽培、収穫、そして種づくりまでの地域での循環を目指し、無肥料自然栽培、無農薬水耕栽培で野菜を育て、八百萩°(やおぱぎ)というブランドで販売しています。今回、当地の気候にあった品種での野菜生産技術確立と後継者育成のため、当プロジェクトを立ち上げました。

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私の原風景・原体験

はじめまして。西村昭ともうします。まず私の経歴を簡単に紹介させていただきます。

私は1954年に東京で生まれました。父の転勤により、1957年から1958年まで宮崎県日南に、1960年から1963年までは大阪府豊中に住んでいました。日南時代に住んでいた社宅の前には水田が広がり、父の勤務していた製紙工場がその先に見えました。

日南(1957年)。よく遊んだ近所の子たちと。後方の煙突は父の勤務していた製紙工場。

豊中時代には母の実家がある神戸市東灘によく遊びに行きました。実家のすぐ近くに叔父たちが借りた土地があり、そこでは野菜と米が栽培されていました。母の実家は道具屋でもともと農家ではありませんでしたが、戦後の食糧難で野菜と米を作ろうということになり、毎晩研究しながら栽培を続け、自給する以上に収穫できるようになりました。草刈りをする叔父。実家にあった脱穀機。そういう各地の田畑の風景が私の心の中にずっとありました。恐らくこの頃の記憶が、無農薬野菜に賭ける私の思いにつながっているのだろうと思います。
東京に戻り、中学に入学し、父も選手であったラグビーに打ち込むようになりました。高校時代には花園の全国大会にも出場しました。その時のチームメートは今も私の事業を多面的に応援してくれています。
ラグビー以外では、音楽が好きで中学時代からレコードを集め、コンサートに通いつめました。ロック、フォーク、R&B、ラテン。そしてそのルーツであるアジア、アフリカ、中南米の民族音楽の民族音楽も聞くようになり、そうした趣味が高じて世界の民族芸能を歌い踊るアマチュアグループにも参加しました。その時に習ったのがインドネシア・バリ島のケチャで、その重層構造の芸能の厚みに驚愕し、それを生み出したインドネシアの文化、芸能、そして社会に大きな興味を持つようになりました。
また、大学ではサイクリングクラブに入部しました。「ランドナー」という旅行向けの太めのタイヤの自転車で、輪行袋という帆布の袋に折りたたんだ自転車を入れて目的地に向かいました。夏はテントを張り飯盒で自炊し、春には宿に泊まって全国の山間地を巡り峠越えをしました。青森県の下北半島から青森、酸ヶ湯、奥入瀬、十和田湖を回って弘前へ。只見から尾瀬、日光、安中、長野、そして野尻湖へ。熊野から瀞郷、十津川を巡り吉野へ。四国の高知、中村から山越えで松山へ。九州では懐かしの日南から雪のえびの高原を越えて熊本へ。各地を回りながら、工業化で急速に変わりつつある1970年代の日本の地方の状況を肌で感じました。そうした経験から、都会育ちではありますが自然環境と地域の開発に強い関心を持つようになっていきました。なお、今も毎週日曜日のジャカルタ・カーフリーデイには自転車でポタリングしています。

きっかけはフェアトレード

時は流れ1987年、それまで勤務していた家電、宝飾品、家庭雑貨等を扱う量販店を辞め、機会を得て東京のフェアトレード会社に参画しました。

フェアトレードとは、公正な価格で取引を行い貿易によって発展途上国に仕事を創るというもので、主に手工芸品、無農薬コーヒー、紅茶、スパイスなどを輸入し販売してきました。

私は1988年からアジア諸国を担当し、インドネシア、フィリピン、インド、タイ、マレーシア、バングラデシュなどの農村地帯を訪問し、生産者と話し合い、商品開発や生産に必要な設備購入のための資金協力を進めてきました。
当初、出来上がった製品を販売する量販店での仕事のやり方がなかなか抜けず、生産者の生活や社会状況などを含めて紹介していくというフェアトレードが理解できませんでした。3人のスタッフがひと月かけて利益が3万円だったこともありました。
オックスファムなどの欧米のフェアトレードの先達の活動を勉強し、各国の生産者に関する冊子を編集出版するなど、とにかく手探りでがむしゃらに仕事を進めました。イベントがあればバザーに参加し、手工芸品を満載した車で各地にキャラバンに行きました。手工芸品、有機栽培のコーヒーやスパイスを買ってくださる日本各地の様々な方たちや生協の方たちと知り合いました。産地の状況を知るため生産者を訪ねるスタディツアーを企画し、上記の国々の農村地帯を繰り返し訪れました。皆さんとともに生産者と話し合い、たくさんの知恵をいただきました。
そんな苦労話の中でも最も忘れがたいのは、1990年にある学生が持ってきた「口承芸能を伝えるアフリカの合唱団を呼びたい」という企画を担当し、趣意書を書き、資金協力を募り、全国の受け入れ先をみつけ公演を実施することができたことです。やっと趣味の音楽と海外とが繋がりました。


インドネシアで事業を開始

そのような仕事を続けていくうちに、より深く現地とかかわりたいという思いが強まり、フェアトレード会社を退社しました。そして、自分が社会にも文化にも一番興味がある国であるインドネシアでの事業作りの方法を模索してきました。
そうしたなか、以前フェアトレード会社で私が北陸を担当していた時に知り合った福井の農家の方から「以前うちで農業研修を受け入れた人たちに会いにインドネシアに行くので、時期を合わせて来てくれたら紹介する」とお誘いをいただき、ジャカルタで幾人かの青年たちとお会いししました。
その時にお会いしたウイナルノ・トヒル氏と共同で会社を作ろうということになり、ちょうど投資規制が緩和された1994年に投資申請を行い認可を受けて1995年に会社を立ち上げました。会社名はウイナルノさんの発案でBina Desa(ビナデサ、農村開発・地域振興という意味)となりました。

事業の経緯

1995年、西ジャワ州インドラマユ県の農村に事務所を開設し6年間過ごしました。
私は手工芸品やバティックを輸出するために各地を回って農村部の生活をどのように改善できるかについて考えてきました。
1998年にインドネシア商品の通販サイトを立ち上げ、音楽CD、映画ビデオ、辞書、バティックなどを日本の皆さんに販売するようになりました。

インドネシア商品の通販サイト「スンダランド」1998年~2014年に運営

2003年にはジャカルタで「ラーメン38」という飲食店を共同設立しました。お陰様で、このラーメン店は現在でもインドネシアの皆様より人気を博しております。
2013年から無農薬野菜の栽培テストを始め、2015年には直営店の八百屋をジャカルタに開店、レストラン、五つ星ホテル、日本食スーパーへの卸売りも開始しました。

2015年に開店した直営店の八百屋は八百萩°(Yao Pagi)といいます。屋号は八百屋の八百とインドネシア語で朝という意味のパギ(Pagi)を組み合わせた造語です。

以下は開店時の地元邦字紙「じゃかるた新聞」の記事です。

20/130試行錯誤の野菜栽培 ビナデサの西村昭代表
2015/07/27 01:18:33 (2015/07/27 01:18:53更新)
20/130試行錯誤の野菜栽培 ビナデサの西村昭代表

日本品種の野菜販売 ビナデサ直営「八百萩゜」 南ジャカルタ・クバヨランバルに開店
2015/07/27 00:47:03 (2015/07/27 17:47:36更新)
日本品種の野菜販売 ビナデサ直営「八百萩゜」 南ジャカルタ・クバヨランバルに開店

2017年からはネット宅配も始めました。前述のように私は90年代から通販サイトを立ち上げて運営してきました。その経験をもとに、野菜の宅配サービスを開始しました。ジャカルタの交通渋滞は世界でも有名で、公共交通機関も発達しておらず買い物に行くにも一苦労です。そうした不便を解消するためのバイク便でお宅まで野菜を届けるサービスはご好評をいただいております。

Yao Pagi Net

当初から一貫して、無農薬自然栽培で野菜を生産しています。
現在、営業・配送・購買を担当するオフィスに5人の直傭従業員(女性3名・男性2名)がいます。
耕作と出荷は農地近くにお住いの方5人(男性5名)に従事いただいております。

主な取引先

インドネシア最大手の日本食スーパー
5 Star Hotel
うどんチェーン
釜飯・天ぷら・串焼きレストラン
バー・ラウンジ
鉄板焼きレストラン
和食店多数
ラーメン店

2018年には生産継続中である無農薬水耕栽培のグリーンハウスを買い取り生産拡大に向けての設備投資を実施致しました。現在も順調に稼働しています。


このプロジェクトで実現したいこと

農業後継者の育成

さて、そうした事業を続けてきた私も今年で65歳。そろそろ後継者を探さなければいけない時期となりました。妻に先立たれ、子供のいない私がこの事業を継承するには後継者が必要です。

後継者は下記の方たちを対象と考えております。
1. 弊社で新たに募った人材
2. 日本で無農薬自然栽培あるいは低農薬などの安全な農業をやられていて(あるいは過去にやられていた)、当地での無農薬農業にご関心のある方
3. 未経験でいらっしゃるが、これから無農薬農業をやってみたいという日本在住の方

インドネシアは今、世界4位の人口と世代の若さ(平均年齢28歳)も後押しし急速に発展する成長国ですが、都市部とは大きな格差があり、地方には十分な収入が得られる仕事もなく、首都圏への一極集中が進み、農業人口も減り続けています。
表は2009年と2018年を比較した全人口、農業人口とその割合です。この8年の間に農業人口は955万人減り、人口全体に占める割合も3%低下しています(表は西村作成)。

出典 Jumlah Petani Indonesia Menurun, Generasi Muda Harus Bertindak  (kompasiana.com 26-Apr-19)                    

なぜ後継者育成プロジェクトか?

無農薬の野菜作りにはその土地にあった仕事が必要で、書き物のマニュアルでは伝えきれません。それが分かるためには数回の収穫を経て現場で土と向き合いながら実経験を積んでいただくことになります。また、野菜作りだけでなく事業全体を継承するには少なくとも5年をかけてこれまでの経験を伝えていかなくてはなりません。そして、人材を育てるためには、従来の生産・販売事業から独立した仕組みづくりが必要と考えました。
既に述べたように私が会社を設立して住んだのはウイナルノさんの地元である西ジャワ州の農村地帯です。人口5,000人で90%が農家という地域でした。毎朝農具を持った人々が畑に出かけていき、日中は家の前でアヒルや山羊が草を食んでいる。地方には職がなく、若者はジャカルタなどの大都会に働きに出ていくという農村地帯の実情があります。

野菜への興味

2001年に首都のジャカルタに本社を移転し、上記サイトの運営や食材の輸出などを行ってきましたが、2003年にジャカルタで飲食店の設立に関わり、さらに食材、特に野菜について深く考えるようになりました。
2007年から2010年まで日本へ一時帰国し2011年にインドネシアで仕事を再開しました。
2012年から本格的に農に関わろうと決意し、農業事業を開始しました。
じつはインドネシアの卸売市場には有機栽培、無農薬栽培と表示した野菜が入荷することはありません。野菜は重量のみで評価され、買い叩かれるのが常で、品質はいつも二の次です。
それがこの国の農業人口が減り続ける大きな理由です。


重量から品質へ

この国の農業は、若い世代が意欲をもって取り組める状況にありません。従来型の慣行栽培が主流を占めており多くの仲買人によってマージンをとられ、農家の収入は低いままです。いくら頑張っても十分な収入が得られないのです。

その一方、経済成長により海外旅行に出かけるようになり、健康に気遣う人も大幅に増えました。外国の生活を知ることで都市部では安全で高品質、そして美味しい野菜への関心がますます高まっています。

良い野菜を生産して消費者に直接届けるサステイナブルな農業環境を創り出す。それによって地方に仕事を作り地方と都会の橋渡しをすることは、国の安定のためにも最重要課題です。
気候も風土も日本と違うインドネシアでの野菜作りは手探りから始まりました。「肥料をやらないと無理」、「他で収穫した野菜を売ったほうが早い」というご意見も何度もいただきました。しかし肥料を与えて促成栽培した野菜は栄養価も低く、鮮度もすぐに落ちます。弊社の野菜は味だけでなく、鮮度、栄養価、安全性といった点からも高い評価をいただいています。国立ボゴール農業大学の先生にもご意見をいただきながら足掛け7年かけて培った自然栽培の積み重ねにより市場価格に左右されず、作る人が誇りをもって販売し、胸を張って適正な利益をいただける野菜を作れるようになったと自負しております。
しかしながらそのような無農薬農業を体系的に指導する団体は少なく、私が野菜の生産から販売まで一貫して自社で構築しなくてはならなかった経験から、安全で高品質な野菜を生産する技術、それを引き継ぐ人を養成する仕組みを自ら立ち上げる必要があると考えました。

自社配送センターの野菜洗浄機。  2014年4月。

南国で傷みやすい野菜を運ぶため自社の冷蔵トラックで輸送。

200種以上の野菜づくりに挑戦

前述のとおり、私は2012年から中部ジャワの標高1600メートルの高原、西ジャワの丘陵地帯に農地を開き、グリーンハウスを作り、様々な品種の野菜の試験栽培を開始しました。これまでにテストした種は約200種類。そのうち、40種類の栽培と採種に成功しました。

以下は私が当地で栽培することができた野菜です(全て自社農地で撮影)。

桃太郎ミニトマト
大根きゅうり
とうもろこし
人参

蕎麦
サラダ菜
長ネギ
小松菜
ケール
プリーツレタス
フリスレタス
レタス
水菜
レッドオーク
ロメインレタス
サニーレタス
チンゲン菜
バジル
ルコラ
からし菜
セロリ
みつば
インゲン
スナップエンドウ
モロヘイヤ
オクラ
ピーマン
ししとう
春菊
二十日大根
パセリ
デイル
コリアンダー
エンダイブ
空芯菜
ゴボウ
かぼちゃ
ピーマン
ししとう

栽培記録はこちらのInstagramからもご覧いただけます。

Yao Pagi Instagram

選択と集中

後継者育成に集中するため、昨年より事業の再編を始めています。店舗は全て閉店し、無農薬野菜の生産、ネット宅配、そしてレストラン、ホテル、スーパー等への卸売りの3事業に絞り込みました。不採算部門を整理し身軽になり、着実に収益を得られる業務体制になりました。
これまで、ほぼ自己資金で運営してきましたが、2016年から出資者を募り、現在の株主は、私が75%、日本の運輸会社で当地にも事業展開されている会社、前述した高校時代のチームメートとその部下だった起業支援ファンドの経営者の方、当地の教育事業経営者の皆さんが合計20%、そして設立パートナーのウイナルノさんが5%です。
また、当初300㎡での種苗生産ハウスから始まりましたが、これまでに中部ジャワと西ジャワの3ヘクタールの条件の異なる農地で多品種の栽培を進め、多くの経験を積んできました。
これまでに培ってきた事業のポイントをまとめ、それをこれからこの国の農業を担う皆さんと広く共有したいと考えています。

販売事業と生産・後継者育成の切り分け

また、既存の野菜販売事業と後継者の育成は別組織にして組み立てようと考えています。営業を担うのは、これまで店舗販売や卸売りでその主力となってきた社員の方たち。
生産と後継者育成は私がリーダーシップをとり、会社も事業も分けた形で進めていきます。

資金の使い道

「インドネシアでの無農薬自然栽培」の翻訳・冊子出版    200,000円
農地・研修施設の維持・運営費用 (1年分) 1,080,000円
グリーンハウス 1,300,000円 (1,000㎡グリーンハウスの分割購入代金残金1年分)
農地管理者人件費 (1人、2年分) 738,000円
研究開発費 (種苗登録費、農業資材、光熱費、燃料費) 500,000円
CAMPFIRE 手数料 ・税 700,000円
合計    4,520,000円

まずは、資金によって後継者づくりのできる環境を整え、収穫した野菜で経費が払えるようになることを目指します。

西村昭
1954年東京生まれ
慶應義塾高等学校、慶應義塾大学を1977年に卒業後、家電・宝飾品・家庭雑貨を扱う量販店に9年勤務。
1987年から1993年までフェアトレード会社勤務。退職時は取締役。
1995年、インドネシアに外国投資法人(PMA)を設立。手工芸品、雑貨、バティック、音楽CD、映画ビデオ、辞書などを輸出。
2003年にジャカルタにて飲食店「ラーメン38」を共同設立。
2012年より農業関連事業を開始。
2014年「ラーメン38」役員を退任、農業関連事業に専念。


リターンについて

サイトでのご報告と弊社のバンダナ、Tシャツをご用意しました。
冊子編集にご協力いただいた方は巻末にお名前を記します。
日本から当地にお越しになられる方向けのツアープログラムをご用意いたしました。
日本在住で2019年10月時点で当地に駐在予定の方には無農薬野菜BOXをお届けします。
農業関連事業者プログラムは、下記の事業継承を実施することに加え、後継者育成事業の設備と冊子にお名前/ロゴ等を記載いたします。

実施スケジュール

本年10月末日までに後継者候補を選抜します。
指導と栽培技術の継承は3年、それによって私が生産技術の確立・品種研究に集中します。
その成果をもって加工品生産も含めた新事業を立ち上げ、事業を継承するという5年計画で考えております。

1年目 当地の後継者候補に栽培、農地管理の指導
    栽培のポイントをまとめたインドネシア語冊子の出版
2年目 事業運営・財務研修
3年目 営業、マーケティング
4年目 商品開発、品種研究
5年目 新事業開拓・事業継承

最後に

野菜はすべての生き物の基本です。良い野菜が育つよい土地があれば海も豊かな環境となります。
「文化(Culture)」は、私がアジアに関わった出発点でした。そして私は今「農業(Agriculture)」に関わっています。 2つの単語は同じラテン語(Colere=耕す)から派生しています。
農業に関わる人々が、キログラム(Kg)ではなくきちんと品質で評価されるシステムづくり、そして担い手の育成を通じて、インドネシアの人々が健康で、安定した質の高い生活を送ることができるよう、この育成プロジェクトに全力で取り組みます。

本事業は私が80年代から関わってきたアジアの農村開発の総仕上げです。私が農業生産技術をあなたや従業員に引き継ぐことで、この国の継続性のある地域振興に少しでも貢献出来たら、これに勝る喜びはありません。


本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

皆様のご支援をお待ちしております!

当ページに掲載した野菜、農地、設備、ウエブページの画像は全て私、私の家族、弊社が撮影し著作権を有するものです。PHOTO : Akira Nishimura / PT. Bina Desa

最新の活動報告

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  • このたび弊社でボゴール農科大学から研修生を受け入れることになりました。11月に同大学の学生が西ジャワの畑を訪れ、「実地研修の受け入れ先を話している。引き受けてもらえないか?」という話になりました。研修内容などについて協議を重ね、正式に受け入れが決定しました。研修は2022年1月から3か月間です。研修実施農地(インドネシア西ジャワ州)それに伴い、研修実施費用の支援をうけるためのクラウドファンディングを立ち上げる予定です。以下は公開前のページです。インドネシア農大生の実地研修プロジェクトへのサポートを!公開時に皆様にご共有いただけましたら幸いです。 もっと見る

  • 活動報告の前に、ひとつ悲しいお知らせがあります。後継者育成のため自然栽培の実習プログラムを計画し、2020年8月にオンラインセミナーを開催しました。また11月には農地での実習プログラムを進めるため、準備を続けてきました。このプロジェクトを組み立てるため準備段階から献身的に協力をされていた学校法人スバン農業専門学校の経営者で教育学修士トリ・アルミアンティさんが10月30日に急逝されました。亡くなる前の週にも研修プログラムを実施する私たちの農地を訪問され、実習内容などについて打ち合わせをしたばかりでした。8月に行われた自然栽培のオンラインセミナーは彼女の存在無くして実施できませんでした。新型コロナで厳しい状況が続きますが、トリさんの遺志を受け継ぎ、前向きに進めていきたいと考えております。11月に実施予定であった自然栽培の講習会は新型コロナウイルスの蔓延により、来年以降に延期となりました。後継者は継続して募集しており、より広い畑での自然栽培も来年早々にはスタートします。当地での栽培実績をもとに、オンライン教材や、手引書の作成を進めていこうと考えております。 もっと見る

  • 種苗生産の状況

    2020/07/18 16:18

    1. 移転ジャカルタのPSBB(大規模移動制限)により、3月から計画していた生産・集荷拠点の移転がずっと延期となっていました。6月に、制限移行期間に適用されるジャカルタ出入許可証を取得し、6月30日に西ジャワ州チパナスの新農地に移りました。ここがご支援いただいたプロジェクトの拠点となります。当地は標高約800mの高原にあり、南国ですが朝は18~19度、日中の最高気温も30度前後で野菜の栽培に適しています。2. 種苗生産の強化当地にて野菜の種の生産を増強します。コロナの影響により海外からの種の輸入が難しい状況が続くため、生産と採種を併せておこなっていきます。オクラ、水菜、ミニトマト、桃太郎、ネギ、きゅうり、大根、チンゲン菜などの種を栽培し収穫ます。写真をご参照ください。ミニトマトきゅうり大根蕪水菜なぜ種を収穫しているかについては、下記ページに詳細があります。インドネシアの完全な食料自給を支援したい!野菜の種の国産化を!!3. 専門学校との提携西ジャワ州の技術専門学校の経営者が農地を訪問し、弊社が当初からおこなっている自然栽培についての研修プログラムを作成することに合意いたしました。4. 後継者育成新農地は宿泊施設を併設しており、無農薬農業後継者育成の拠点となります。5. 自然栽培げんざい主流になっている栽培方法(農薬と化学肥料を使った慣行栽培)によって、野菜の栄養価はどんどん少なくなっています。それが私たちが自然栽培で野菜を作っている理由です。以下の表をご覧ください。私たちは種の生産と自然栽培を活動の柱としていきます。今後のプロジェクト進捗状況は追ってご報告いたします。 八百萩° 西村   もっと見る

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