ほぼ6時間前に、「青い星通信社」プロジェクトのクラウドファンディングが終了いたしました。ご支援、ご協力をいただいた皆さん、本当にありがとうございました。
このページでも何度かお話ししていますが、現在、「青い星通信社」としてゲストをお迎えしている建物は、いつ建てられたものかも正確にはわかりません。地元でも「60年」と言う人もいれば、「いや、もっと経っているだろう」と言う人もいます。竣工時に正式な登記がなされなかったため、いまでは当時から近所にお住いの人の記憶をたどることでしか、その年代を推定することができません。そして人の記憶というのはいつでもあやふやなものであり、さらにはその曖昧な記憶を持った人さえ、過疎の町では徐々に少なくなっていきます。
何も手をつけることなくあと数年も放置していたら、おそらくこの建物は出自もまったく不明の廃屋となって、道北の草原の中に埋没していたでしょう。そんな消失の淵から、この青い石煉瓦積みの建物を引っ張り上げてくださったのは、今回ご支援くださった皆さんです。その意味では、このプロジェクトの表題にもある通り、この建物は皆さんのもう一軒の家であり、書斎です。美深町という北のはずれの草原の中には、もう一軒の皆さんの書斎があります。何の気兼ねもいらない自分の家にお帰りになるような気分で、そしてそんな故郷の家に置いたままになっている思い出の品を取りに行くような気分で、ぜひお越しになってください。忘れ物は私たちが大切にとっておくようにいたします。
改めまして、今回ご支援をくださった皆さん、関心を寄せてくださった皆さん、ありがとうございます。美深町にも夏が来ました。