皆様、はじめまして。普段は東京都国立市で桜並木の保全と更新の為の研究をしています前田源次郎と
申します。このたびは、私が富士山で始めた遭難する人を減らす為の試みのご支援をお願いしたくこのプロジェクトを始めました(下の写真は8月19日に旧富士山測候所跡にある施設へ行った際に撮影しました。)
まず、最初に普段桜のお世話をしている私がどうしてこの取組をしようと思ったかをお話したいと思います。
一昨年以前から関心があった富士山のごみ問題(主に野外排泄)の現状を調べるために御殿場ルートを上山・下山したのですが途中で持病の潰瘍性大腸炎が悪化してトイレに行きたくなりかろうじて身を隠せそうな岩の影に入り携帯トイレを使っている時にそのすぐ脇に野外排泄をした跡を見つけ嫌な思いをしました。
現地に行きますと分かるのですが、砂礫の斜面が終わり登山道の脇に大きめの岩があるようになる場所なので恐らくここまで我慢して・・・という方がされたようでした。 このルートは新五合目から七合四勺まで営業している山小屋がないのでトイレがなく、携帯トイレを使用するにも身を隠すことがことが出来る場所がないためなかなか難しい面があります。
上の写真は登山道の途中で撮影したものですが、七合目位までは一面に砂礫が広がっているのでトイレのために身を隠そうとすると登山道から離れたところに行かないといけないのでフジアザミなどが踏み荒らされたり霧が出た時にコースを外れて歩くと遭難する可能性もあります。
その時は、何とからないかな程度に思っていましたが、昨年台風による暴風雨で身動きが取れなくなり何十年も富士山を歩いていたベテランの方が低体温症で亡くなられたことがあってからトイレの時だけでなく暴風雨の時に逃げ込める場所を作られるように色々な方があったり手紙を送ったりし始めました。
避難所やトイレを設置する場合、管理をする人がそばにいる必要があり誰かそこにいないけないのがネックになるとある方に言われて有人であることを活かして富士山の南斜面の風の強さや方向などの気象調査をする仮設の施設を同時設置する構想を持つに至りました。
ただ構想を実現するためにめにはあたりに作ったら良いかとをきちんと自分の目でも確認したり、天候が良く無い時の現地の様子を見たり近隣の山小屋の方々に会ってお話を伺ったりしなければならないのでシーズン中可能な範囲内で現地に行きたいと思っています。
今までその都度登山必要なレインウエアなどをレンタルしていましたが、在庫がないことがあったり借りられる日にちと調査に行きたい日にちが合わないことがあったのとコスト面を考えると思い切って一通りそろえた方が良いと思い購入しましたが、山小屋での宿泊費などの予算が足りなくなってしまいました。
できるだけ開山期間中(9月10日)に資金を確定して現地へ行きたいのでどうか皆様のご支援をよろしくお願い申し上げます。
購入した機材は次のとおりです(未購入は太字で表記)。
令和元年度 夏期富士山登山調査機材購入品(衣料等)一覧
品名
・レインウエアサンダーパスジャケット Sサイズ 8、500
・レインハイカーパンツ L-Sサイズ 4,700
・スペリオルダウンジャケット Sサイズ 13,000
・パウダーグローブ Sサイズ 5,900
・トレールアクションタイツ Sサイズ 5,800
・セミロングスパッツ Sサイズ 3,000
・パワーヘッドランプ 2,900
・パルスオキシメーター JPD-500D 8,200
・SPD2ソフトライト(注)ステッキのことです。 10,206
・宿泊費(一泊2食×2回) 15、000
合計 77,206円
これまでの現地調査の状況
令和元年7月17日~7月19日(気象観測機材の試験)
7月17日 富士宮口五合目より上山、富士宮口六合目宝永山荘
7月18日 宝永山荘出発、悪天候が予想されるため移動ルートを富士宮ルートから
プリンスルートに変更。
御殿場ルート 7合4勺わらじ館
7月19日 わらじ館から下山、大石茶屋を経て新五合目に到着。
機材が前日故障したため、強制通風式携帯型気温計(温度センサ+ロガー)から検定付
ガラス温度計に変更し、要所要所のみで気温を測定。
令和元年8月18日から8月19日
8月19日朝から上山をして旧富士山測候所庁舎内で20日朝まで滞在して登山による疲労を簡易に
計測する機材の試験を行う予定でしたが、庁舎内で持参したパスㇽオキシメータと施設内にある同機材で
酸素飽和度の計測を行った所非常に低い値であった大事を取って急遽下山しました。
耳鳴りと軽度の心拍上昇以外の自覚症状がない状態でしたが静かに進行する高山病の怖さが分かり
ました。
これからの予定
令和元年9月上旬~9月中旬
宝永火口経由で御殿場登山道の調査をおこなう予定です。
最新の活動報告
もっと見るこれからの調査予定について
2019/09/10 19:43今晩は。私のプロジェクトのページをご覧にただきましてありがとうございます。今年の富士山の開山期間ももうすぐ終了となりこれから山小屋や山頂の施設の撤収が始まります。今は報道されている範囲では先日の台風による富士山での人的被害は出ていないようですが、これからまだまだ作業などのため上山・下山をされる方々がおられるので無事に終わってほしいと思っています。 さて、私の調査活動の今後の見通しを皆様にお伝えしたいと思います。開山期間後、山梨県側の吉田登山道、静岡県側の富士宮登山道の山頂近くで落石防止の工事が始まるとの情報がりますが元々調査のために上山・下山する範囲は御殿場登山道の七合目付近までですので工事による調査活動の制限はないと思います。 ただし、営業している山小屋が非常に限定されますので調査は次のような流れで行うことになります。 1.富士宮口六合目の山小屋に前泊。 2.宝永山第一火口縁 3.宝永山第一火口 4.馬の背 5.御殿場登山道下山道との交点を経て同登山道の上山道 6.七合目まで達したところで下山を始める 7.新五合目 移動中、可搬式温度計による気温の測定と御殿場登山道内に到達してからは後日に積雪の深さと山頂方向から運ばれる土砂の貯まり方を見るため沿道にある標柱の位置と地面からの高さをGPSと高度測定器で計って記録する作業をする予定です。 雪の深さは、あらかじめ標柱の高さを計っておいて積雪期にドローンで雪が積もっている地面と標柱の上端までの距離を測って雪の深さを推定する方法で行う予定です。実際にこの方法でできるかは色々なところと交渉しなければならないのでまだ見通しがありませんが話が進んだ時にできるように基礎的な地理情報だけでも取得したいと思っています。 土砂の方は、雪解け後に融雪の際流れてきた状況を記録するのでこれは確実にできると思っていますがこちらは来年になります。 この事前調査は、登山口に行くバスが走っている間でないとアクセスが困難になるのと本格的に積雪が始まればできないので何とか9月から10月にしたいと思っています。 どうか皆様のご協力をよろしくお願い申し上げます。 もっと見る
藤枝市の水車むらに行って来ました。
2019/09/09 22:21昨日、静岡県藤枝市にある水車むらへ行って来ました。 水車むらは、約四十年前に作られた水車、移築された古民家などがある体験施設で写真のようないろりあってりします。 その名前の由来となった水車を動かす水を送る水路やパイプラインが壊れてしまったので改修して復活させるプロジェクトに私は関わっています。 お話を戻しますと今回は前回、テストをした時は古い風呂桶に一度水を張ってから栓を抜いて一気に水を流してどれくらいの太さのパイプが満水になるくらいの水が流れたら水車を回して杵を動かせるか試したのですが風呂桶とパイプをつないでいる所からの漏水が多くて水が貯まらなかったので自宅にあるものでフランジ付きの塩ビパイプと桶を部品を作りました。 テストをした時に上手く写真が撮れてなかったので簡単ですが現地の概況を図にした物をアップします。 最初は呼び径50ミリのパイプで試しましたら水漏れがなく期待しましたが、残念ながら上手く回らなかったので呼び径75ミリのパイプをつないで栓を抜いてお水を流したら杵を動かすことが出来ました。 私が作ったものは元々富士山での調査用に自作した気密容器の部材を転用したのですが水車むらで行われた水車を動かす最低流量を確かめる試験に役立てられて良かったです。 次は、富士山で試したいので是非皆様のご援助をお願い申し上げます。 もっと見る
富士山には登れませんので藤枝市へ行きます。
2019/09/07 16:17今週末から来週始めにかけて台風が2つも日本に近づいて来ることになってしまいました。被害がでないと良いなと思いながら何度も天気図を見ています。 実は今週末にと富士山に行こうと思っていましたが、今日無理をして山頂に向かうと天候が荒れた時に非常に危険なので取り止めにしました。 代わりに私が関わっています水車むらでの水車復活に向けた実験に参加することにしました。 今回は川からポンプで汲み上げ水を一旦古い木の風呂桶に貯めて流量を変えながら水車を回す予定なのですが前回テストした時に塩ビパイプと桶を上手くつなげず水漏れがひどかったので自宅にあるものでフランジ付きの塩ビパイプを作り試してみることにしました。 いつもは近隣の農家さんに泊まっているのですが収穫期で忙しそうですので今夜は駅前の宿に泊まります。 もっと見る
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