2019年5月13日。ちょっとした事があった。
何人かにその話をした。『それを1人で受け止めるのは辛かったでしょう』という方もいれば『事実としてはわかるが、あなた自身も柔軟にならなければ』という人もいた。
とにかく、自分の認知が正常ではないという事は認識できた。簡単に言うと、その出来事をきっかけとして私は壊れてしまった。
その後の1~2週間の記憶は曖昧だ。メムは無くなるんだろうなぁと他人事のように考え、せめてこの目に焼き付けておこうと、閉め切った誰も居ない店内の客席に1人座り、何時間もぼぉーと青い壁画や入口の木の絵を眺めていた様な気がする。
『この店はもうすぐ無くなる』という思いと『絶対に無くしては行けない』という気持ちがせめぎ合い、しかし『自分が続けるのは無理だ』という事だけが事実として横たわっていた。
そんな時にkarmaさんに連絡をした。その時はkarmaさん・こーさんに店を継いで貰おうという所までは想定していなかった。世の中そんな都合よく動くものではない。
何故karmaさんに連絡したのか。その時は衝動だったのだが、今ではわかる。karmaさんは私の知っている中で1番強い人だからだ。
karmaさんに赤裸々に想いを伝えた。『この店を潰さないですむ方法を一緒に考えて欲しい、出来ればこーさんも巻き込みたい』と。彼女の返事は『ちょっと待ってね』
待ったのは30分位だったろうか。返事が来た。『和泉さーん、私とこーさんとでメムやる事になったから』
声を上げて泣いた。わんわん泣いた。ぐちゃぐちゃに泣いた。メムは存在する事になった。世の中は都合よく動いたのだ。
今回、1度壊れた私自身の修復を優先させて頂いた為、リニューアル工程にはあまり関われたかったが、制約のある生活を送る中で出来るだけkarmaさん・こーさんとの連絡は取れる体制だけは整えていた。
クラウドファンディングの経過も、タイムラグこそあっても状況の把握には努めていた。
今現在の流れに、正直驚いています。
勿論、karmaさんとこーさんのプレゼンスキルや、お2人の強みを最大限に活かしたニーズに合ったリターン設定の賜物だと思いますが、大元のコンセプトに賛同して下さった方も多くいらっしゃったかと想うと、本当に『メム』をやって(というか頑張って)良かったなぁと改めて思います。
karmaさん・こーさんは勿論の事、新店長の監督さんやスタッフのけいらさん、その他何かあるとお店を手伝ってくれるゆうくんやしゃいさんや、美装担当のありさん、お店にいらっしゃった事のある方だけでなく、興味を持って下さった方、クラファンに御協力頂いた方、そしてここまで読んで下さった方全てに御礼を申し上げます。
本当にありがとうございます。
私は精神を患ってはおりますが、幸せなのだと今想う事が出来ました。本当にありがとうございます。
メムでお会い致しましょう。