日頃より私たちの活動を応援いただきまして、ありがとうございます。
この度は、大変残念なご報告をさせていただくこととなりました。
昨今の新型コロナウイルス感染症の社会情勢を受けて
3月初旬に予定しておりました、現地でのものづくり授業開催を延期することといたしました。
今週29日(土)に日本出国・バングラデシュ入りの予定で、航空券・滞在先・査証等の手配、ならびに授業で使用する教材の準備を既に済ませている状態にありました。
航空券手配の時点では、感染症について近日ほど取り上げられていなかったため、
昨年度までは中国経由航路を利用していたところを、念のため今回はマレーシア経由航路に変更する等の対応を取りつつ、今日まで感染症蔓延の状況に注目してまいりました。
しかし、2月に入り急激に新型コロナウイルスが世界で猛威を振るい始め、現在は日本においても深刻な状況となりつつあります。
そして、大学や現地関係先との協議の結果、
甚だ残念ではありますが、この度の渡航およびものづくり授業の開催を延期することに決定いたしました。
渡航の実現に向けて、応援してくださっている皆様のご期待に添えない結果となり、メンバー一同、やり切れない気持ちでいっぱいです。
渡航延期の決断に至った一番の理由は、私たちメンバーが日本から渡航して授業を開催することに対する不安の声を、現地小学校の担当者よりお聞きしたことです。
授業開催を強行した際に体調不良の子どもたちが出てきてしまう場合や、私たちが出国できたとしても現地入国の際に隔離されるケースなど、最悪の事態を想定した結果、渡航の延期という決断に至りました。
感染症が終息後、改めて渡航時期を定める予定ですが、現段階では未定です。
現在、関係各所と連絡を密に取り合い、予約キャンセルおよび渡航延期のためのご協力をお願いしている状況です。
また、今回のキャンセルにおいて、予約していた航空券および滞在費に対して、相当額のキャンセル料が発生してしまう見込みです。
キャンセル料の補填については、今回の渡航にご支援いただいている大学のプロジェクト「学生チャレンジプロジェクト」や、団体のFacebookページにて先日ご報告をさせていただきました「大学SDGs ACTION AWARDS 2020」より頂戴する表彰金から補填することを検討しております。
皆様から頂きましたご支援につきましては、感染症の蔓延が終息後、渡航の目処が立ち次第、改めまして渡航・ものづくり授業開催のための費用として使用させて頂くことを予定しております。
しかし、キャンセル料の精算内容によってはご支援の一部をそちらに補填させて頂く可能性がございます。確定後、追ってご報告をさせていただきます。何卒、ご理解の程よろしくお願い申し上げます。
一方で、現在はオンラインによるヒアリングの実現に向けて、現地関係者と調整を進めております。
今回の渡航でヒアリング予定であった下記のうち、ご協力いただける学生・機関に対して、3月初旬のヒアリング実施を検討しております。
・ダッカ大学・ダッカ工科大学の学生
・教育カリキュラム委員会 (NCTB)
・初等教育局 (DPE、日本の文部科学省にあたる機関)
・初等教育教員養成校 (PTI)
ヒアリング目的として、「開発したものづくり授業(理科の実践型教育授業)がバングラデシュの学校で導入されるためには、何をすればよいのかを明確にする」ことを掲げており、現地で受け入れて頂くための糸口を探りたいと考えております。
また、先日の「大学SDGs ACTION AWARDS 2020」では、協賛会社様や会場で知り合うことができた方々との、新しい関係を構築することができました。
リターンにつきましては、予定通り3月末の発送に向けてご準備をさせていただきます。
活動報告書は、資金調達活動、日本でのパイロット授業、開発した教材、そして出場したコンテストについて、まとめさせていただいた内容となることをご了承ください。
昨年度に引き続き、現地でのものづくり授業の開催が、やむを得ず延期という形になってしまいました。
資金調達の状況や社会的情勢などにより、現状、私たちの活動は順調に進んでいるとは言い難いかもしれませんが、
学生団体として実現したい目標に向かって、学生らしくこれからも挑戦しながら一歩ずつ歩んでいく所存です。
これからも変わらず、温かく見守って頂けますと幸いでございます。
どうかよろしくお願い申し上げます。
2020年2月25日
学生団体 Bamb-EE
高木雄司