椿の花は、女性を象徴する花として知られています。
ネパールの性的被害に遭った女性たちに、ファッションショーを通して一人一人が輝ける舞台を作り、彼女たちが椿のように美しく、たくましく生きていけるよう心のケアを行います。
そして、このプロジェクトを通してより多くの人が性的被害の現状を知るきっかけを作ります。
マナマヤ(仮名)という、ショートカットがよく似合う7歳くらいの女の子がいました。
彼女は、親が亡くなり、おばあちゃんも亡くなり行くところがなく、ストリートチルドレンになってしまいました。
そして彼女は、道端や、ホテルに連れ込まれ何人もの知らない男性に性的暴力を受けました。
まだ生理も始まっていない、小さな女の子です。
何ケ月か後、警察に保護されましたが、彼女はその被害によりもう子供を産めない体になってしまいました。
精神的にも傷ついており、自分が何歳なのか、どこから来たのかもわかりません。
保護されてからしばらくは自分一人でトイレに行って用を足すこともできなかったそうです。
子供を産めないがゆえに、彼女は大人になって結婚することも難しいかもしれません。
マナマヤは、自分自身と戦いながら強く、たくましく生きていくしかないのです。
(性的被害に遭い保護されている女性たちは、セキュリティの観点から顔を映すことができません。また、保護されているシェルターから出ることを禁止されている女性もいます。)
こんにちは。
椿プロジェクトのリーダーを務めております尾嶋 心と申します。
私は昨年の9月、ネパールに短期留学をしていました。大学で福祉の勉強をしていることもあり、ネパールの福祉にも関心をもっていました。そのため、現地で慈善活動を行っている団体を探しており、その時に出会ったのがこの『椿プロジェクト』をサポートしてくれているNPO法人DREAM-Hackでした。
その時に、性的被害に遭った女の子たちが保護されているシェルターに行く機会をいただき、ネパールで起きている人身売買という大きな問題を目の当たりにしました。
私がシェルターを訪問した日は、ネパールの伝統的な女性のお祭りである、「TEEJ」(ティージ)がある特別な日で、この日にシェルターを訪れたことがきっかけとなり今回このプロジェクトの実施を決意しました。
ネパールは、宗教・ジェンダー・カースト・地理的環境などが原因で、女性の人権が尊重されていない地域がたくさんあります。
まるで「モノ」のような扱いをされている女性も少なくありません。
親族や、母親の再婚相手、また、職場のオーナーなどからレイプされ続ける子もいます。
もし逃げ出したら、家族と一緒に居られなくなるかもしれない。
仕事がなくなるかもしれない。
女性の社会的地位が低いゆえに、彼女たちは声をあげるのも難しいのです。
そして、ネパールでの性的被害の一番大きな問題は、人身売買被害です。
年間6000人から7000人ものネパール人女性がインドに売られていると言われています。ですが、すべてを管理しきれているわけではありません。実際の人数はこの数よりも多いということが想定されます。
先日、調査のためにインドとネパールの国境沿いで取り締まりを行う警察の方とNGO団体の方にお話を伺いに行きました。
その方々は、ネパールとインドの国境を行き来する人に調査を行い、人身売買を未然に防いでいます。
話によると人身売買の被害は増えていると言います。
「結婚しよう」などと甘い言葉で誘惑されインドに連れて行かれ売られてしまう子。
「いい仕事があるよ」と騙され、お金が稼げたら家族を助けられると思い、簡単にブローカーに付いていってしまう子。
また、離婚や死別が原因で行き場のなくなった女性や少女が、インドに売られるというケースもあります。
また、時代の発展とともに人身売買の手口も多様化しており、どこでどのような被害があるのか見つけるのはとても難しいのが現状です。
例えば、スマートフォンの普及により、SNSを通してブローカーはより多くの女の子と関わることができ、より簡単にだますことができるのです。
そして、インドの売春宿に売られた女の子たちは、一畳半ほどの小さな部屋で、毎日何十人もの相手をさせられます。
逃げることはできません。抵抗することもできません。
そんなことをしたら暴力を振るわれ、もっと酷い目に遭うかもしれないからです。
そうやって彼女たちの心を支配し、重い病気にかかるか、客がつかない年齢になるまで毎日売春を強要し、使えなくなったら放り出すのです。
救出されたとしても、既にHIVに感染していたり、望まない妊娠をしていることがほとんどです。精神的に壊れてしまっていることも珍しくありません。
また、処女性を重んじる宗教により、性産業に従事していた人は「汚らわしい」と思われ、村に帰ってもまた、暴力を振われるなど、村の狭いコミュニティの中で家族と一緒に暮すことさえも難しくなります。
売春宿から抜けだしても続く、悪夢のような日々の中で、彼女達は身体的にも精神的にも深い傷を負っています。
生きている意味を見出せず、自殺を試みようとする女の子もいます。
ネパール政府も彼女たちが生きていきやすい環境を用意できていないのが現状です。
女性の社会的地位が低い地域が多いネパールでも、年に1度だけ女性が主役となって輝ける『TEEJ』(ティージ)という女性のお祭りがあります。
ネパールの女性にとってこの『TEEJ』はとても大切な一大イベントです。
この『TEEJ』の期間は、ネパール中の女性たちが特別な日にしか着ないネパールの伝統衣装『サリー』を身にまとい、お化粧とアクセサリーで目一杯おしゃれをした姿で一日中歌って踊ります。
シェルターでも同様に毎年『TEEJ』は行われているのですが、金銭的な事情によりサリーやアクセサリーを身に着けられなかったり、セキュリティの観点から施設の外に出られなかったりと『TEEJ』を心から楽しむことが難しいのが現状です。
心に決して簡単には癒えない深い傷を負った彼女たちだからこそ、この『TEEJ』の期間ぐらいはせめて、辛い過去を忘れてしまうくらい誰よりも楽しむ権利があると思っています。
そこで今年の『TEEJ』では、彼女達にサリーやアクセサリー、コスメをプレゼントし、ファッションショーを行います。
誰かのためにではなく自分のためにおしゃれをし、一人一人がその日の主役として輝いてほしい。彼女たち本来の姿や笑顔に自信を持ち、彼女たちの“ありのまま”の姿を誇りに思ってほしい。
そのために、私たちはファッションショーを通じて、ひとりひとりが輝ける舞台をつくり、彼女たちの人生を華やかに彩ります。
彼女たちが椿のように美しく、たくましく生きていけるようなきっかけになればと思っています
そして、このプロジェクトを通してより多くの人がネパールの「性的被害」について知るきっかけを作ります。
今回私たちがプロジェクトを行うのは、現地NGO団体シャクティサムハ(shakti samuha)が運営しているシェルターです。ファッションショーは首都カトマンズのシェルターとポカラのシェルターの2か所で行います。
この団体は『サバイバー』と呼ばれる、過去に性的被害を受けた15人の女性たちが、1996年に立ち上げました。そこでは人身売買や性的暴力の被害に遭った約100人の女性達が保護されており、サバイバーとネパールの性的被害について理解のある職員が共同で少女たちのケアを行っています。
このシェルターの運営費は海外のNGO団体など約7団体からの寄付金で賄っていますが、日々救出される女性の受け入れや職業訓練、子供たちの学費、そして日々の生活費をすべて賄うにはとても十分な額とは言えません。
決して裕福な生活ではありませんが、女性達がより快適に生活できるように職員さんたちは努力しています。
特に教育に力を入れており、学校に行くべき年齢の子達には心のケアを行いながら学校に通わせ、あわせて職業訓練等も行なったりと、彼女たちが自立して生きていけるよう包括的なサポートも実施しています。
私が初めてシェルターに行った時、私を出迎えてくれたのは、恥ずかしそうにドアの後ろから顔を覗かせる4歳くらいの小さな女の子や、2階から元気に駆け下りてきて挨拶をしてくれる私と同じ年くらいの女の子でした。
年齢は様々ですが、各シェルターから集まった大勢の女の子たちが、笑顔で「ナマステ」と歓迎してくれました。
心に傷を負った彼女たちにどう接すればいいのか、突然の訪問に嫌がられないかと不安に思っていた私は、その笑顔を見て安心したのを覚えています。
この日は年に1度の特別なお祭り『TEEJ』が始まる直前で、シェルター全体がお祭りムードで賑わっていました。しかし、職員さんは私のために時間を作ってくださり、ネパールの性的被害やシェルターに関するお話をしてくれました。
いい仕事があるよと騙されて売られてしまう子や、親や恋人に売られてしまう子。
さらには、お母さんの再婚相手に幼い頃から連日のようにレイプされていた子も…
信用していた人に裏切られ、非人道的なことを強要される。
それがどんなに怖かったか、どんなに辛かったか。
同じ女性として、苦しくて、悔しくて、言葉ではとても言い表せない感情に襲われました。
「なぜ彼女たちがそんな目に遭わなければならないのだろう。」
彼女たちの辛さを想像しようとしてもきっとその辛さは本人にしかわかりません。
話を聞いただけで泣きそうになっている自分が情けなくさえ感じました。
当日『TEEJ』では、みんなが大好きなダンスをしたり、セルフィ―(自撮り写真)を撮ったりなど、特別な一日を楽しんでいました。
ですが、彼女たちの姿はいつもと同じ普段着のままで、『TEEJ』には欠かせない民族衣装「サリー」を着ている子はごくわずがでした。かわいいものが大好きな彼女たちは職員さんが買ってきてくれたアクセサリーを身に着け嬉しそうに私に見せてくれました。このアクセサリーはシェルターの予算から買ったのではなく、女の子たちのことを家族のように想う職員さんがプレゼントとして贈ったものです。
お母さんのような存在である大好きな職員さんから貰ったアクセサリーをつけて、いつもよりちょっとだけおしゃれをした彼女たちの顔はとても輝いていました。
可愛いアクセサリーをつけて楽しそうにダンスをする彼女たちの笑顔からは、過去に辛い経験をした面影はなく、私たちと同じ普通の女の子にしか見えません。
でも彼女たちは、私よりも何倍も強くて優しくて美しい。
人身売買をなくしたい、助けたいとそう強く思っても、彼女たちよりも遥かに弱くて無力な私にはどうすればいいのか分かりません。
需要がある限り人身売買も性産業も、この世からなくなることはきっとないでしょう。
今の私にできることは、この悲しい現実を世の中に伝えること、彼女たちの笑顔を守ることです。
私一人の力だけでは小さな変化しか生まれなくても、この現状がおかしいと感じる人が増えれば少しずつ世の中は変わっていくと信じています。
私もシェルターに訪れるまで、ネパールの性的被害について知識はほとんどありませんでした。
「何も知らない私が行って大丈夫なのだろうか。迷惑なんじゃないか。」
そう思い、最初は行く事さえも迷いました。
しかしそんな時に、私とシェルターを繋げてくださった、NPO法人DREAM-Hack代表の菅さんは「知らないからこそ行くべき」と私に言ってくれました。
本当にその通りだと思います。
知ることをしなければこのプロジェクトはありませんでした。
世の中には私たちの知らないことがまだまだ沢山あります。
何かきっかけがなければ知ることさえも難しいです。
このプロジェクトが沢山の人にとって人身売買という現実を知るきっかけとなり、そして彼女たちの幸せを望む人が一人でも多く増えることを願っています。
[椿プロジェクトにかかわるNPO法人DREAM-Hackのメンバー]
NPO法人DREAM-Hackの谷口瑞歩です。
私はいま、大学4年生でDREAM-Hackのスタッフとして広報を担当しており、この『椿プロジェクト』に関わっています。
そして、私の「椿プロジェクト」に対する想いを少し綴らせていただきます。
私は現在、アパレル企業に内定をいただいており、大学卒業後はそこに就職します。
なぜ、「ファッション業界なのか。」
それは、ファッションは個人の魅力や自信を最大限に表現でき、人々の心を豊かにするものだと思っているからです。
「今日は、お気に入りの靴を履いて出かけよう!」
そんな日は、一日気分が上がり、お気に入りの靴を履いている自分は嫌いではないはずです。
朝急いでいて、適当に服を選んでしまった。
そんな日はあんまり人に会いたくないなぁと思ったりもしませんか?
夏祭りで着る浴衣も、成人式で着る振袖やスーツも、結婚式で着るウエディングドレスやタキシードもすべてファッションです。
ファッションは私たちの人生を華やかにしてくれるものです。
そんな、ファッションを通して得ることができる幸せや、自分に自信を持てる気持ちを、一人一人に寄り添い届けたい。
そんな思いで、私はファッション業界に入ることを決断しました。
一方、ネパールの性的被害に遭った女の子たち。
彼女たちにとって“ファッション”とはどういうものだったのでしょうか。
人生を華やかにするものだったのでしょうか。
もしかすると、セックスワーカーとして働くためのただの道具だったのかもしれません。
このクラウドファンティングを始める前にネパールに渡航し「シャクティサムハ」のシェルターを訪問しました。
職員さんも子供たちも笑顔で歓迎してくれて、帰り際にも「またね」と笑顔で手を振ってくれました。
「9月の『TEEJ』という彼女たちにとってもネパール中の女性達にとっても大切な日に、あの子たちの一番の笑顔を見たい。」そう強く思いました。
シャクティサムハの代表 スニタさんはこう言います。
「このシャクティサムハでの学びを活かして自立し、強い女性になってほしい」
私たちは今、ファッションを通して彼女たち一人一人に寄り添い、彼女たちの本来の美しさを導く手助けができると思っています。
「TEEJ」という特別な日に、「サリー」という特別な衣装で着飾って「美しい」自分たちの姿に喜び、そして自信を持ってほしい。
これが私の想いです。
被服費 530,000円 サリー (5,000円/枚×100人)
アクセサリー(300円/個)×100人
美容費 50,000円 化粧品 (500円/個×100人)
食費 20,000円 ファッションショー当日のケーキ・お菓子・ドリンク等
装飾費 10,000円 部屋装飾用品・ランウェイ製作用品
人件費・移動費 135,000円 現地スタッフ代、カトマンズからポカラへの移動代、またその人件費
リターン代 70,000円
プロジェクト管理費(掲載手数料9%、決済手数料5%、早期入金サービス手数料19%) 190,000円 8月26日にファッションショーを行うため、早期入金サービスを申請します。
1,005,000円
5000円は自己負担でサリーを提供します。
[リターンについて]
彼女たちが作ったアクセサリー、キーホルダー、かばんなどを購入すると、その代金が彼女たちの収入となります。彼女たちはそのお金を貯金し、シェルターを離れて自立していく際の資金とします。
リターンを購入していただくことで、彼女たちの自立のサポートもすることができます。
[スケジュールについて]
今年は9月1日が、『TEEJ』の本番になりますが、お祭りは8月中旬から始まります。
私たちは、『TEEJ』本番前の8月26日にカトマンズで、8月30日にポカラで「サリー」を提供し、ファッションショーを行います。サリーの購入や会場装飾等の準備のため、8月23日からネパールに滞在する予定です。
[最後に]
最後まで文章を読んでいただき本当にありがとうございました。
シェルターの女の子にとって『TEEJ』という特別な日が、最高の一日になるよう全力でサポートします。ご支援のほどよろしくお願い致します。
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
最新の活動報告
もっと見るganas開発メディアの方に取材していただきました!
2019/12/17 14:24こんにちは。NPO法人DREAM-Hackの谷口です。先日、TSUBAKI Projectについてganas開発メディアの方に取材いただき、記事にして頂きました。TSUBAKI Projectの成り立ち、またクラウドフォンディング中に関して、そして今後について、きれいな文章にして頂いております。そして何より、このように取材いただき、より多くの人にTSUBAKI Projectについて、またネパールで起こる性的被害について,、知っていただける機会を頂けたことを大変嬉しく思います。是非ご一読いただければ幸いでございます。https://www.ganas.or.jp/20191212teej/また、DREAM-Hackでは2020年2月に、TSUBAKI Project Study Tourを開催致します。私たち、TSUABKI Projectは、ネパールの性的被害に遭った女性たちにサリーの提供を通して輝ける舞台を作ること。また、より多くの人にネパールで起こる人身売買、性被害の問題について知ってもらう機会を創出することを目的に活動しております。そしてこの、TSUABKI Project Study Tourはネパールで起こる性的被害の現状をよりリアルに知っていただくことが出来るツアーになります。ネパールの性的被害に遭った女性たちが、明るい未来に向かって進んでいけるように私たちと一緒に活動しませんか?【TSUABKI Project Study Tour 概要】内容:ネパールで起こる性的被害の現状を知る/性的被害に遭った女性たちと交流する日程:2020年2月24日~3月1日(6泊7日)開催場所:ネパール連邦民主共和国(現地集合・現地解散)参加費:10万円(航空券代別)人数:定員11名(最小催行人数:5名)参加条件:15歳以上(中学生不可)TSUABKI Project Study Tourに関して、質問などございました tsubaki.project@gmail.com にご連絡いただけると幸いでございます。谷口瑞歩 もっと見る
TSUBAKI Project 2nd 新メンバー 久安 瑞貴
2019/12/01 21:53はじめまして!岡山大学文学部3年の久安瑞貴と言います。今回、DREAM-HackのTSUBAKI Project 2nd メンバーになり、活動させていただくことになりました。私とネパールの出会いは、大学のボランティアサークルです。サークル活動を通して、この3年間でネパールについて勉強してきましたが、まだまだ知らないことが多いと思っています。その1つが、ネパールで起きている人身売買です。ネパールでは、1年間に約7000~8000人もの人たちが、人身売買の被害に遭っているとされています。彼らは主にインドに送られて、サーカスに入れられたり、強制労働をさせられたり、売春婦として強制労働させられます。被害者をいち早く発見し、救出するために、今も様々なNPO, NGO団体が各国から支援しています。TSUBAKI Projectも、ネパールの人身売買問題を解決する活動の1つです。しかし私たちがする支援は、直接彼らを救出するものではありません。救出された被害者たちは、せっかく故郷に帰ることができても、必ず家族や地域に快く受け入れられるわけではありません。ネパールには、性的搾取を受けた人や売春婦に対しての差別がまだ残っています。地域の人たちから差別されるため、首都カトマンズに留まるしかなく、故郷に帰ることができない人も多くいます。私たちにできることは、被害にあった女性たちがいるシェルターに出向き、Teej というネパールのお祭りで行うイベントを通して、彼女らが少しでも前向きになれることをサポートすることです。そして、もう1つのTSUBAKI の活動として、こうしたSNSでの情報発信があります。わたしはこのTSUBAKI Projectを通して、このような、もっといろんな人にネパールで起きている人身売買について知ってもらいたいです!よろしくお願い致します。 もっと見る
TSUBAKI Project 2nd 新メンバー 花城 真由
2019/11/30 21:07みなさんこんにちは(^^)島根大学医学部4年の花城真由と申します。今はお医者さんを目指して勉強しています。この度椿プロジェクト2ndseasonのメンバーとして活動させていただくことになりました。私がこの活動に参加したきっかけは、去年初めて訪れたネパールでの経験が大きいです。ボランティアとして病院や児童養護施設で手伝いをしていたのですが、初めての外国で右も左も分からない中、現地の方や子どもたちにたくさん優しくしてもらったので何か恩返しがしたいなと思い、このプロジェクトに応募しました。また、このプロジェクトの主な目的として女性支援と人身売買の現状を理解することが挙げられます。ネパールでの経験を通して私が感じた事は、国際協力をするためにはその国が辿ってきた歴史や文化、宗教についての勉強が必要不可欠だということです。ネパールと日本では文化も宗教も価値観も異なる点が多くあります。特にネパールでは女性蔑視の考え方が未だに根強いことや、貧困家庭が多いこともあり、人身売買が法をくぐりぬけ見えないところで行われています。また、養護施設の子どもたちからは、月経を不浄視する「チャウパディ」という慣習によって、月経中小屋に閉じ込められ、命を落としてしまう女の子たちがいるということも学びました。今まで日本で生きてきた私にとって、人身売買もチャウパディも、あってはならない、無くすべき事だと捉えていました。しかし、私はネパール人でもヒンドゥー教徒でもなく、ましてやネパールに長く住んでいたわけでもありません。そんな部外者である私が、日本で培ってきた価値観だけでこの現状を評価してしまっては、本当の意味で現地の人に寄り添う事はできないと思います。そこでまずは、現状を知ることから始め、この活動を通してネパールの歴史や宗教などについての理解を深め、一緒に活動する仲間や現地の方と共にさまざまな考え方を共有できたらと思っています。みなさん、どうぞよろしくお願いします! もっと見る
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