愚痴に見えたら、僕の人間力が足りない証拠だが、
出来事を客観的に書残すのは将来意味があると思うので、書いてみたい。
どちらとは書かないが、今回お世話になる大分・鹿児島ではない県の劇場の方から、
クレーム?のようなお電話をいただく。僕たちは今作が自分たちで宣伝・配給をやる
一本目なので、細心の注意を払いメール・電話で連絡・確認をさせていただいていた
つもりだったが、一点、行き違いが生じてしまっていたのだ。
理由は、先方がとにかくかける作品の本数を抱えており、その中で、僕らの作品も
埋もれてしまっていて、目が行き届かなかったとのこと。
事情は理解できるし、そこまでなら「次からこちらも気をつけますね」で終わりだ。
しかし、なぜか先方がお怒りのご様子なのだ。詳しくは書かないし、書けないが、
要約すると「沢山抱えている中でかけてやっている」という様子である。
なるほどな〜、と。これが今の自分の、自分たちの位置なんだなと。
冷静に受け止めつつ、やはりショックだった。というのは、僕たち配給側と劇場は、
売り上げを折半する。僕たちが宣伝を頑張ることで劇場も潤う、
いわば「運命共同体」なはずで、それが僕たちが宣伝を頑張れる原動力の一つになっていた。
僕が書くことなどきっと理想論で、これが現実なのだと思う。
でも、せっかく映画をやっているのだから、理想を捨てず、
一人でも多くの方に劇場に来てもらえるよう頑張りたい。
みんなが潤う仕事が良い仕事だと信じているので。
※この記事への、僕らを擁護するコメントはご辞退申し上げます
監督・伊藤有紀