竹林管理の中で出てきた竹チップは、竹山を持っている人にとってはゴミですが、農家さんにとっては宝の山だそうです。発酵させて畑にまくと、菌が土壌のバランスを健康に保って、おいしい野菜が育つそうです。元祖へっころ谷のけんごさん、ぬくもり畑の浅香さんが、うきうきしながら持って行かれました。竹林管理の作業をしているだけだと、竹がまだまだたくさんあるよ、うひー、と叫んでしまいますが、こういう使い方があると分かると、竹チップを作るのにも気合が入ります。そうそう。切ったばかりの竹のチップを作って放置していた後、竹チッパーという機械を動かしたら、なんと筍が出てきました!筍はこんな時期から地下で準備しているのか、もしくは竹チップをまいたら出てきたのか本を探したり、温度とか測って、調べてみたいと思いました。
竹林管理は、管理されずに朽ちたり倒れている竹を切って、密に成長している竹を間引きして、荒れた竹山を使いやすいように、またおいしい筍が出てくるように、整える作業です。最初の管理が大変で、あちこちまばらに倒れている朽ちた竹を引っ張り出して、切って、チップにする作業をしています。
湘南慶育病院、慶應SFC 看護医療学部の芝生、古民家ごんばちを会場として、11月10日(日)第二回健育祭~カラダとココロぽかぽかフェスタ~を開催しました。慶應義塾大学SFC、湘南慶育病院、遠藤まちづくり推進協議会、藤沢市遠藤市民センター、出展者の方々で構成された健育祭実行委員会の中、私が事務局長を務めて、企画・運営しました。第二回のコンセプトは「生まれた時から始まる健康長寿に、心、運動、食の充実を」子供の時から健康に気をつかった暮らし方が大人になっても健康で有り続ける基本になります。また、病気になってから、未病の段階から、健康になる生活習慣をつくることで、健康長寿への一歩を踏み出します。そんなコンセプトに沿って、子供達が将来の健康の基礎をつくるための遊びや運動、大人にとって生活習慣を見直す遊びや運動を体験する場が古民家で開けないか。今回はプレ体験として古民家ごんばちを会場に使ってみました。
特定非営利活動法人農スクールが提案して、経済部農業水産課・福祉健康部地域包括ケアシステム推進室と共に進めている藤沢市まちづくりパートナーシップ事業「農福連携入門講座~農福連携の始め方教えます~」。旧ごんばち再生に応援くださる、代表の小島さんの御好意で、10月19日にお邪魔して農福連携に医療を加えた農医福連携の話をしました。2008年頃、御所見地区のまちづくりの中で、農業と福祉を重ねた事業をしたいという方と知り合ってから、事ある毎に農福連携に関わる取組をしてきました。障害をお持ち方、熟年の方にとって、多様な働き方、作業の仕方を工夫することが必要だいうことも、昔に比べて多くの知見が集まり、今となっては当たり前の言質になっています。最近、私が関わっている健康科学としても、農業というのは重要な処方になり得るということで、古民家で農林作業をするまちづくりの実践計画を立てています。そんな話をしながら、旧ごんばち再生の取組を紹介しました。
この写真はクラウドファンディングが始まる一年以上前、2018年2月27日当時、建物を解体するという話を聞いていた頃、移築を念頭に置いて第一段階の建築調査を発注して行った様子です。旧ごんばちでは、お客さんが書いた半紙を貼っていました。左側に「感謝」と書かれた半紙が飾ってありますが、あの上部に神棚をまつる場所がありました。ところで、右側や奥を見ると「安産」と書かれた半紙がたくさん貼ってあるのが見えます。ごんばち父さんの安産祈願は、多くの妊婦さんに勇気をあげたと聞いています。旧ごんばち再生に関わる方々と話す中で、思いつきました。神棚、祠を、安産神社として再生しよう。宇都母知神社には天照大神、稚産霊神が祀られていますが、生産・再生を司り農業振興や養蚕の神々としても崇められていたそうです。旧ごんばちは宇都母知神社と同じ台地上にあり、農業地帯に立地します。新たな世代を創る子供達が元気に生まれて健やかに育つ、古民家をそんな場所にしたいと思います。神社というとおおげさですが、古民家を訪れる方々がこのように感じてもらえる場所のシンボルとして、神棚と祠を直していきます。