2019/09/10 12:35

4日目見聞録

13台目 南国IC

豊浜SAMHさん下ろしていただいて、建物の中にあるソファで座って寝ていたら、冷房の効きすぎで寒かったので、外のベンチにバックパックを枕に夜を明かした。

明朝、Nさんが乗せてくださった。

僕は人生で初めて転売ヤーは実在するのだと知った。

転売を本職としている人に初めて会った。

どうして、その仕事をしているのか。

前は、昼のお仕事をしたうえで、お金が欲しくて仕事を終えて帰ってから副業として始めたそう。

それが、結構儲かったそうで、昼の仕事よりも収入が上回った。

だから、転売一本で食っている。

転売ヤーと言っても一口に言えないようで、ネットで活動する人もいれば、実際に店舗に行く人もいる。

活動内容も、コンサートのチケットなど、権利問題があるものは手を出さなかったり、ルールを決めている部分もあるそうだ。

転売自体がグレーだから、なるべく意識しているそう。

転売はしてるけど、悪い人ではないように感じた。

14台目 上分PA

南国で降りて、近くの川辺で花火を楽しみ、それだけで高知を出るべく、南国のIC前の路肩でヒッチハイクを始めた。

もはや、高知でなくてもいいのではないか、と思えてくる。

でも、やる。

そして、乗せてもらえた。

上司のYさんと新卒のAYさん。

高知の営業帰りだそうで、AYさんは僕に気づかなかったそうだけど、運転しているYさんが、僕に気づいてくださったおかげで乗せてもらった。

Yさんは結構寡黙、ダンディーな東京の方。

AYさんは、気さくな松山の方。

似顔絵描いた。

吉野さんは、前にもアイルランド人だったり、アメリカ人のヒッチハイカーを乗せたそう。

この旅で、初めての似顔絵を描かせてもらった人がAYさんだった。

漫画の話だったり、ヒッチハイクの話をした。

上分PA到着。

なかなか拾ってもらえなかった時、乗せてあげられないけど、といってお茶をくれたお兄さん。

その気持ちを渡す感覚が、受け取る側は次に繋げる原動力となるのです。

愛媛の字を愛姫と書いていると指摘してもらった。

石鎚山SAにまず行くべきだと、助言してくれたおじさん。

15台目 石鎚山SAまで

MTさん

50ほどのおじさん。美容室や理容室のシャンプーやリンスのおろしをしているそう。

四国について、お遍路だったり、166億を擦った男の話だったり、父母ヶ浜のことを思い出させてくれたり、いろんな話をした。

最後には自社サンプルのシャンプーと、リポビタンDと梅塩飴をくれた。

4日目も乗せてもらえない時間が膨大だった。

乗せてくださる方は、独特な経験を経た人か、圧倒的善人のどちらかだと思った。


人の暖かさを知るということは、人の冷たさも知るということだ