こんばんは! 山本です。
クラウドファンディングへの挑戦も残り26日となりました。
80人を超える皆様にご支援いただき、あと少しで目標額の半分に達する状況です。
多くの皆様に感謝の気持ちでいっぱいです。
Female promoter(女性普及員。以下女性普及員)と私たちは、今年の活動として、ネパール人のお母さんたちに向けてのセミナー開催を計画しています。
今回は、栄養をテーマとして行ないます。
そのために、栄養士の方にご協力いただいて、まず自分達が勉強をしよう!と準備しているところです。
きっかけ①~体重増加と妊娠性糖尿病~
私達が栄養のセミナーを開催しようと思ったかきっかけの1つは、妊娠性糖尿病になったネパール人の妊婦さん達との出会いです。
2018年に訪問した16人の妊産婦(1名電話対応含む)のうち、少なくとも3人気になる体重増加がありました。中には、妊娠性糖尿病の方、20kg以上増加した人、妊娠後期の時点で15kg増加している人が含まれていました。
妊娠中の体重増加は、8kg以上は増えないほうがいいと良く聞きますが、BMI (Body Mass Index) が妊娠前に“やせ”の人と“肥満”の人では、同じ8kg増でも意味合いが変わってきます。“肥満”の人は様々なリスクがあるため、特に体重管理が重要です。
今年3月には女性普及員とシェアで妊娠中の体重増加とリスク、BMIの勉強会を持ちました。
きっかけ②~栄養素が分からない!~
2019年に入り訪問してきた妊産婦さんたちにも妊娠性糖尿病と診断された方々がいらっしゃいました。
中には、「炭水化物を減らしなさい」と病院から言われても炭水化物が何か分からないため、ご飯(お米)だけを減らして、他はたくさん食べてしまっていた、という方もいました。
ネパールでは、バランスの良い食事、栄養素について学ぶ機会がほとんど無いようです。
2018年9月に無料出張健康相談会の場で開催した沐浴・栄養講習会では、「離乳食は何から始めたらいいのですか。」、「卵は食べさせて良いですか。」などネパール人とベトナム人のお母さんたちから様々な栄養に関する質問がありました。
また、赤ちゃんではなく、上の子どもの食事・栄養に関する課題(野菜の摂取が少ない、偏りがある)、離乳食に関する問題(日本と食材の違い)などの声も聞かれています。セミナーでは通訳を準備して、ネパール語で学び、質問できる機会を作りたいと考えています。
きっかけ③~女性普及員からの声:文化的背景~
女性普及員達からこのような声がありました。
「ネパール人は、やせているよりも太っていることが裕福であり、健康的とみなされる昔からの伝統がある。今の若い世代は違うが、やせていると、栄養を与えていない、かわいそう、というような認識になる。」
文化的背景も尊重し、参加者の声も聞きながら、セミナーの準備を進めたいと考えています。
山本 裕子
認定NPO法人 シェア=国際保健協力市民の会
在日外国人支援事業担当
(保健師 看護師)