『百姓手染 草玄』は栃木県佐野市 の『本建て正藍染 紺邑(こんゆう)』で習得し、岡山県の西側、矢掛町で活動をスタートさせました。今回友人ということもあり、このプロジェクトについて相談したところ快くお受けいただきました。
師匠の大川さんには「藍を人として接するように」と学んだそうです。
※ワークショップでの作品
『百姓手染 草玄』は普通の藍染と異なり、室町時代から続く日本古来の藍染め 『本建て正藍染』で染めを行っています。その為、 建てる(藍液の作り方) のにも、染めるのにも時間が普通のものよりもかかるそうです。
通常の藍液は色も初めから濃いそうですが、そのかわり太陽で退色したり、手で擦ると色が付いてしまったり、洗濯で色落ちしやすいとのこと。
その点、正藍染はそのような事がほとんどありません。
私自身が藍染手法について詳しくなく、やり取りをする中で知ったことの1つ、
藍染の液に浸けてあげると茶色なのに洗うと青く変化すること。 藍液につけた瞬間に青く色づくと思っていたのですが灰汁が抜ける(酸化)することで青くなるようです。
濃い色を表現する場合、1度染めではならず何回も色を重ねて濃くしていきます。
手作業の為まとめて染める事も出来ず、1枚づつ空気を入れずにそーっと優しく染めてそれぞれに5回〜の回数を重ねて染めあげていきます。
ハンカチ1枚出来上がるのにも、時間も手間もかかります。
今回のプロジェクト用に染めあげて頂いているハンカチがこちら↓
①回目
1回目から2回目に行く段階で完全に乾かしは行わず、
灰汁→藍液(約20分間)→洗い→日光に当てる(数時間から数日間)→2回目
の手順で次に進みます。
②回目
③回目
④回目
⑤回目
完成までのモノづくりには、見えない工程と作り手の手間と想いが込められています。
藍染めも奥が深く、今まで以上に興味がわきました。
来週デンマークのBosei フォルケホイスコーレでは絞りと刺し子のイベントが行われます。
日本の織同様に、藍染も北欧の方に興味を持っていただけると嬉しいです。
「日本のいいものを北欧へ届けよう!」メンバー:Kaori