(連絡事項:12月8日にご支援頂いた方向けに都内にて試写会を行います。(すみません・・・10000円以上のご支援頂いた方が対象です)リターンの欄に11月3日と書かれていますが、12月8日の会にもご参加いただけます。どうかご了承くださいませ)
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再三書くようですが、この映画は中之条町のあらゆる人たちのご協力のもと作られました。本当に、献身的なご協力です。その一つに、伝統神楽のシーンがあります。
どんなシーンかは詳しくは書きませんが、太々神楽(だいだいかぐら)を舞って頂きました。(なかなか混沌とした雰囲気が漂っていると思います)
3月の段階からご相談をさせて頂き、映画祭実行委員会のつてでダメ元で頼んだつもりが快く引き受けて下さりました。そして私のワガママで何十年も前の衣装を出して頂き、それを着て川辺で舞って貰いました。
今回ご協力を頂いたのは中之条町の伊勢町郷土芸能保存会さんです。
何度も何度も打ち合わせを重ね、そして撮影当日には雨が降り延期をしてもらい、撮影本番の日も寒い川辺の現場で数時間待たせてしまいました。スモークの充電待ち。。。
にも関わらず、素晴らしい舞を見せて頂きました。
保存会の方曰く、「お面を付けた瞬間に自分ではなくなる」とのことでした。つまり、「舞う」のではなく、「舞わされる」ということだと私は認識しています。
この他力の感覚は、かなり基礎からみっちりと覚えた身体にのみ許されるものであり、動作が無意識にできるからこそ「動かされる」感覚を持つのだと思います。
能をはじめ、日本の伝統芸能には腰を落とした姿勢が多く、この太々神楽も例外でありません。見ているよりハードです。この動きを自然にやってのけるのも、また一つの身体能力だと思います。それでいて、動きの一つ一つが厳格に受け継がれています。それを何一つ余すところなく身につけ、体現したのちに見えてくる「自由さ」というものがあるようです。「自在」とも言えるでしょう。
シナリオも映画も、そんな境地があるのでしょうか。。。何度人生やり直しても辿り着けないだろうなぁ。。。
保存会の皆様、本当に本当ありがとうございました。