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日本の山々に実在した漂流民族「サンカ」をモチーフにした長編映画支援プロジェクト

伊参スタジオ映画祭2018シナリオ大賞受賞作品・長編映画「山歌(サンカ)(旧題:黄金)」。かつて日本に実在していた、山から山へ放浪を続けた民族「サンカ」をモチーフにした長編劇映画の完成に向けた支援プロジェクトです。

現在の支援総額

1,058,000

70%

目標金額は1,500,000円

支援者数

102

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2019/09/28に募集を開始し、 102人の支援により 1,058,000円の資金を集め、 2019/11/26に募集を終了しました

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現在の支援総額

1,058,000

70%達成

終了

目標金額1,500,000

支援者数102

このプロジェクトは、2019/09/28に募集を開始し、 102人の支援により 1,058,000円の資金を集め、 2019/11/26に募集を終了しました

伊参スタジオ映画祭2018シナリオ大賞受賞作品・長編映画「山歌(サンカ)(旧題:黄金)」。かつて日本に実在していた、山から山へ放浪を続けた民族「サンカ」をモチーフにした長編劇映画の完成に向けた支援プロジェクトです。

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(連絡事項:12月8日にご支援頂いた方向けに都内にて試写会を行います。(すみません・・・10000円以上のご支援頂いた方が対象です)リターンの欄に11月3日と書かれていますが、12月8日の会にもご参加いただけます。どうかご了承くださいませ)

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あまりサンカについて書いてこなかったので、今更ながら書きます。とても初歩的な概要ですが・・・
まず、サンカは山窩と書くことが多いです。ただ、この字も、サンカという呼び方も蔑称であるという意見も濃くあります。
まず、サンカという呼び名は江戸時代からあったと言われています。山に住む犯罪者集団がサンカと呼ばれていました。明治に入り、警察の調書の中で「山窩」という文字が使われはじめます。山賊とほぼ同じ意味でした。

昭和初期にサンカという言葉が全国的に有名になります。三角寛(みすみかん)という作家が山窩小説という新しいジャンルをつくり、それが大ヒットしたのです。

三角寛のサンカ像は、いわばエログロナンセンスの猟奇的な小説内のものであり、こうしたものの流行がサンカ=犯罪者集団というイメージを作り上げたといえます。それは商業的に売れるものを書いた三角寛の、完全なフィクションでした。
また三角寛は戦後、サンカ研究で様々な論文や書籍を発表します。まるで猟奇小説でサンカを有名にしてしまった罪を償うように。
三角寛は膨大な研究をしました。彼らの言語、独特な文字、習慣や掟など。しかし残念ながら捏造の可能性が疑われています。

その他にもサンカの研究をした人は沢山います。柳田國男もそうです。しかし、これだ!という確実なことは本当に少ないです。

しかし、その存在は確かなのです。私の知っている人も幼い頃サンカを見たと言っています。そのような目撃譚はいくらでもあり、まとめると

・山にて不定住の生活を続ける人たちがいた。
・彼らは魚を獲り、竹細工をつくり売ることで生活していた。
・彼らは独特のネットワークや文化を持っていた。

ということが確実視されています。
しかし、ネックなのは3つめの要素です。これがなんとも、幅広い解釈ができるわけで、想像の余地しかありません。だからこの映画でも自由にサンカを描けるんです。いわば、江戸時代の殿様を描くのとはまったく自由度が異なるわけです。

サンカは1960年代、グラデーションのように各地域の部落に溶け込んでいきました。その理由は様々あると思いますが、一番大きかったのは、車が走るようになり、山に道路ができ、山という場所の密室性が変わって行った、そして山の下の暮らしがより豊かに、楽に「見えた」ことだと、私は思っています。

何度も書くように私がサンカにこだわる理由は彼らの身体能力が私たちが持っているそれとは大きくかけ離れているからです。実態のよくわからない彼らですが、書くことで理解できることもあるのではないか、そんな思いで書きました。

また「山歌(サンカ)」というタイトルは山にいるとすべての音が生命の歌に聞こえるような、そんな山の空気を映画で感じてもらえればと、そんな願いも込めてつけました。もちろん、ハナの歌が一番のモチーフですが。

最後に我が家の本棚のサンカコーナー。

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