2019/12/25 19:53

ANTCICADAの篠原です。コオロギ醤油のリリースを終え、Xmas dinner イベントや300人規模のケータリングが無事終了し、ひと段落。とはいかず、お店開業に向けた準備でバタバタの毎日です。笑

ここ最近、会う人会う人にANTCICADAの話をしているのですが、「どうやってメンバーが集まったの?」という質問をいただくことが多いので、今日は、メンバーとの出会いや、チームができていった経緯の紹介をしようかなと思います。

僕自身、2013年末に昆虫食のことをカミングアウトして以来、「虫食べるとか無理しないでいいよ」「目立とうとしてキャラ作ってるでしょ」そんな言葉には傷つきながらも、興味を持ってくださる方に対して、昆虫食の魅力を届け始めました。

SNSでの初のカミングアウト。死ぬほど緊張したなあ


途中、多くの友人や仲間のサポートを受けながら、昆虫食の魅力に興味を持って下さる人に最大限お届けしたい。そんな一心で進んできた6年間でした。ふりかえれば、合計300回以上、のべ15000人以上の方々に、昆虫食を届けてきました。

しかし、今のままでは広がりに限界がある、自分一人でできることは想像以上に少ない。そんな壁にもぶちあたっていました。どうすればいいのだろう。

「美味しく、魅力的な昆虫食を届けたい。」
そのためには、もっと料理のクオリティをあげないといけないし、もっと昆虫という素材と向き合わないといけない。そして、その上で、付加価値をつけて、もっと突き抜けたアプローチでそれを世の中に届けていかないといけない。

料理ができて、価値観が一致して、同じ熱量で頑張れる人。

探しても探しても、そう簡単にいるもんじゃありません。料理はできるけど虫はちょっと。。。価値観は近いけど、別にやりたいことがある。。。そういう人ばかりでした。

そんな中、出会ったのが、関根賢人。

出会いは、僕の昆虫食ワークショップ。なんと、慶應大学の同級生でした。写真はイナゴを取る数を競う大会イナゴンピックにて。屈辱の準優勝。来年は必ずリベンジします。
最初はつかみどころがないし、何考えてるのかわからないなぁと思っていたのですが、身の回りにいる生き物たちや世界中の名前もない料理たちをたくさん食べてきた彼の「おいしいを増やす」ことに喜びを感じるスタンスが、まさに僕が求めていた理想のパートナーだったんです。賢人は、一緒にのびのびと地球を味わえる、貴重な同志です。

その後、コオロギラーメンを手伝ってもらったり、花火を観に行ったり、徳之島にいく中で、意気投合、昨年の11月、一緒にお店をやろう、と思いをぶつけたのが、ANTCICADAのはじまり。

タイのコオロギ敏腕農家さんと。いつまでも地球を共に冒険し続けたい

それからというもの、2人で、コンセプトを議論したり、具体的なメニューを決めたり、お店の名前を決めたり(カフェで延々議論したの懐かしいね笑)、二人三脚での歩みがはじまりました。

そして、その直後、出会ってしまったのが、山口歩夢です。

酒を語り出すと止まらない。要注意だ。

彼との出会いは、後述する大高の紹介でした。2018年11月29日の夜、今でも忘れません。渋谷の大好きな店で飲んだのですが、互いの自己紹介が終わったのもつかの間、3時間以上、お酒の話の嵐を浴びました。こいつなんなんだ。狂ってる。。。どんだけ酒を愛しているんだろう。衝撃でした。僕は彼の虜になってしまい、その日のうちに一緒にやっていこうと話をしました。

初対面の夜に、いつかやりたいねと言ったものがコオロギ醤油や、タガメジン。いつかどころか、出会って一年でいずれも形になったこと、振り返ってみると感慨深いですね。そして、相変わらず彼のお酒や発酵への愛はとどまるところを知りません。末恐ろしい。。。

3月の「FOODEX JAPAN」では、三人体制で初の公でのお披露目。
1600食のコオロギラーメンは完売、コオロギ醤油やタガメジンも紹介できて充実の時間。

豊永裕美は、昨年6月に親友の紹介で知り合いました。

そこから、飲みに行っていろんな話をする中で、人としての芯の強さや人間力に惚れ込み、コオロギラーメンの手伝いを経て、ANTCICADAに誘いました。食への想い(というより食い意地?笑)もこれまた凄く、まさに「はらぺこむし」なんです。誰も敵わない。笑

コオロギ醤油仕込み中。仕込み中のコオロギですら食べちゃいそう。

大学時代は、農大のオホーツクキャンパス。北海道の地で、農業に漁業と生産者さんのもとでバリバリ働いていた彼女、現場での動きや気配り、責任感はピカイチ。尊敬しています。現在は、食材調達やケータリング、バックオフィス業務などを中心に動いています。

6月の日比谷音楽祭では、酒蔵の転職期間中の大高や、一番長く支えてくれているナイキも含めて、
メンバーが揃ってのコオロギラーメン提供でした。

大高や、ナイキは、いまさら何を話そうか悩みますが、彼らは長い付き合いの親友で、なんというか、ソウルメイト?もはや家族的な存在ですね。本当にいつもありがとう。

シェアハウス時代は同じ部屋。ずっと一緒だったなあ。

現在、大高は秋田県の酒蔵で日本酒づくりの修行中。蔵人という職人を目指しながら、米や水、微生物といった自然と日々向き合い、遠隔からサポートしてくれています(週1帰ってくるんじゃないの?)毛むくじゃらゴリラみたいな見た目ですが、心は優しいナイスガイ。

ナイキは、日本酒専門メディア「SAKETIMES」で働きながら、若者向け日本酒コミュニティを組織。食材調達から、車の運転、コオロギラーメンの調理まで、ダンスと歌以外は、何をやっても人並み以上という、ポテンシャルお化けです。まじで凄い。なんでもできる。

そこから、数ヶ月が経ち、新たにジョインしてくれたのがシェフの白鳥翔大。

翔大と初めて飲みに行ったJOE'SMAN2号。ここまで深い縁になるとは。
彼は一年前、L'Effervescenceを辞めた時期に出会ったのですが、そこから自然を愛する部分に意気投合し、仲良くなっていきました。ただ、ちょうど仲良くなった直後に、彼はより持続可能な料理のあり方を求めて、デンマークの地に修行しに旅立ちました。

そろそろ帰ってくるタイミングで、LINE電話をするようになり、その中で、翔大の食材へのまなざしや、料理の技術、そして何より人間としての純粋さ、まっすぐさ。まさにANTCICADAには不可欠な人間だと思い、電話越しに口説きました。ほんとは直接話したかったね。笑

テレビ電話。10月に正式にジョイン。

そこから、新生ANTCICADAが始動し、お店開業に向けた日々の話し合いにはじまり、食材仕入れや生産者周りに注力しつつ、つい先日終わったXmas dinner イベントに向けた準備を進めてきました。そして今は、メンバーで共同生活しながら、日々、開業に向けて頑張っています。

メンバー、一人一人が唯一無二で掛け替えのない存在。ほんとうに心から大好きで自慢の仲間たちです。こんなにも魅力的な仲間たちと挑戦できることがまず何より幸せ。本当にありがたいし、このメンバーでしかつくれないものをつくりあげていきます。


長くなってしまいましたが、明日以降、それぞれのメンバーの自己紹介や、ANTCICADAへの想いなども、書いてもらおうと思っているので、ぜひ読んでみていただけたら嬉しいです!引き続き、チームANTCICADAを、何卒よろしくお願いします!!

皆様の応援が僕たちの励みになっています。いつもありがとうございます。

ANTCICADA    篠原祐太