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「再び宇宙へ!みんなと宇宙兄弟のチカラでMOMO5号機を宇宙に送ろう!」

次回打上げ予定の観測ロケット MOMO5号機の開発・打上げへのご支援をお願いいたします。

現在の支援総額

10,289,064

114%

目標金額は9,000,000円

支援者数

522

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2019/10/06に募集を開始し、 522人の支援により 10,289,064円の資金を集め、 2019/11/30に募集を終了しました

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「再び宇宙へ!みんなと宇宙兄弟のチカラでMOMO5号機を宇宙に送ろう!」

現在の支援総額

10,289,064

114%達成

終了

目標金額9,000,000

支援者数522

このプロジェクトは、2019/10/06に募集を開始し、 522人の支援により 10,289,064円の資金を集め、 2019/11/30に募集を終了しました

次回打上げ予定の観測ロケット MOMO5号機の開発・打上げへのご支援をお願いいたします。

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こんにちは、インターステラテクノロジズ(以下、IST)広報チームです。既にニュースやISTのSNS等でご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、4月28日(火)の20時に緊急の記者会見を開いて、MOMO5号機の打上げ延期を発表しました。突然のニュースや発表に、驚かれた方も多かったと思います…。MOMO5号機は自分のロケットだ、打上げを今か今か…と楽しみに待ってくれていた皆様へのご報告が遅くなり、本当に申し訳ございませんでした。今日は、その決断に至るまでの経緯と今後の対応をご報告いたします。最大限の感染症対策、無観客打上げの発表4月20日(月)、ISTではMOMO5号機打上げ実施に向けて、打上げ日程をオンライン記者会見にて発表しました。当初の予定では5月2日(土)5:15に打上げを実施。予備日は5月3日(日)~5月6日(水)まで。3か月以上前から約30以上もの関係各所と調整を重ねて、時間も、手間もかけて、確保した日程でした。参考)クラウドファンディング:4月21日 MOMO5号機、次回の打上げ日を発表しました参考)YouTube:観測ロケット「MOMO5号機」打上げに関する記者会見新型コロナウイルス感染症拡大防止のために、全国的に緊急事態宣言が出ているなかでの打上げ実施ですが、ISTとして出した結論は、感染症対策を最大限行った上で、ロケットの打上げ自体は延期しない、できるだけ開発活動は止めない、ということでした。感染拡大防止の観点から「無観客での打上げ」を掲げ、大樹町主催のパブリックビューイング会場と、IST主催のロケット打上げ見学場スカイヒルズは一切設けず、イベントは完全に中止すると会見でも発表いたしました。その他にも、大樹町への来町の自粛の呼びかけ、ロケットが見える場所の打上げ時立ち入り制限や大樹町内の巡回警備の拡充、強化。立ち入り制限区域については、今回拡張をして35㎢程度にしていました。例えるなら、山手線内側の半分以上。山で入れない・数カ所ある広場みたいな場所をパトロールして塞げば70〜80㎢ぐらいが制限される区域になります。山手線の面積以上です。それくらいの広域を、大樹町や警察とともに、警備をして周る予定でした。私有地に入った場合の取り締まりや、来てもらってもお帰りいただく、という対策をこれまでも取ってきましたが、今回はさらに強化していました。20件ほどの不安の声をいただいたと大樹町役場からは伺いましたが、「3密」の状況にはなり得ないということは、現場を見ていただいたら必ずご理解はいただけるという確信は持っていました。また、5月2日〜6日までは町内の飲食店も営業自粛や時短営業などで、普段よりも人が集まる場所や人の接触がある場所は大幅に少ない状況です。他にも、スポンサー等や関係者にも来町を控えていただくなどのお願いや、取材をする報道陣においても、できる限り大樹町への来町を制限するために、カメラマンの入場のみとしていました。外出自粛が叫ばれる昨今なので、ISTやMOMO5号機を応援いただいている皆様には、YouTubeやニコニコ動画での生配信で、ぜひおうちでロケット打上げを楽しんでいただくようお願いをしていました。また、ISTの日頃の業務も・テレワークの実施、推奨・社外との打合せはテレビ会議を積極的に活用・来訪や外出を極力減らす・東京から来るメンバーにも、最低限の人数で、往復が少なくなるよう対策・厚生労働省や自治体が推奨する対応(3密の回避や咳エチケット、換気、マスク着用、ソーシャルディスタンス等)など、日常的にも感染拡大防止に向けた対策をしており、大樹町からも「対策は十分であると」評価をいただいていました。これらの対策と並行しながら、フルドレスリハーサル(打上げ当日さながらの通しリハーサル)も2回とも問題なく終えて、「準備は整ったぞ!」とメンバーには気合と情熱がみなぎっていました。大樹町からの打上げ延期の要請しかしながら、4月20日(月)の打上げ日発表後に、来町自粛の呼びかけに応じない見学者の立ち入りとその後の町内での買い物での町民との接触などを懸念する声が約20件ほど役場に届きました。そのうち半分ほどが町民からの声でした。大樹町は、宇宙のまちづくりに向けた取り組みの一方で、町民の安心、安全を確保する役割があるという背景から、大樹町より、5月2日~6日の期間での打上げ延期の要請を4月27日(火)にいただきました。打上げ予定日から4日前の突然のことでした。〈大樹町ウェブサイト インターステラテクノロジズ株式会社「MOMO5号機」打ち上げの延期要請について〉打上げの自粛=企業活動の自粛延期の要請を受け、社内でも様々な議論や検討を行い、結果的に延期を受け入れることにしましたが、それにあたって、皆さまにいくつか知ってほしいということがあります。・感染症の対策は、できる限り最大限の対策を行います打上げ時の対策については、さきほどお話した通りです。・ロケット打上げ事業は、イベントではないのですロケットの打上げは、打上げ事業として成り立っており、イベントは主目的ではありません。ロケットは宇宙にモノや想いを運ぶ輸送業です。MOMOでは、技術の実証や、お客様のペイロードを載せて観測実験をしたり、企業や商品のPRとして活用されたり、だれかの夢や想いを宇宙まで運ぶという仕事をしています。大学や企業や個人の方などのお客様がいる仕事です。何度も言いますが、ロケット打上げ=イベント事業ではないんです。見学者の方が大樹町に来るというのは副次的な効果です。大樹町の経済が活性化したり、新たな観光資源になったらいいな。普段支援していただいている地元の方への恩返しになればいいなという気持ちもあって、これまでは地域の活動をサポートする形で、見学場を設けてきました。なので、イベントとして捉えて批判するのは違うのではないか。イベント自体も無観客にして実施しておらず、そもそも入ることもできず、イベント主体の事業でもない。イベントが主体ではないということは、北海道から出されている自粛要請及び休業補償の対象にはならないのです。・打上げ日時は、簡単に確保できるものではありません「GWはやめて、翌週や連休明けの平日にすればいいのでは」というお声もいただきましたが、30以上もある関係各所とは3ヶ月以上前から綿密に計画を立てて調整を行ってはじめて確保できるものです。大樹町を含む、多くの関係各所のご理解とご協力を経てはじめて実施ができるのです。「今週は延期して、来週行います」と簡単に決められるものではありません。・ベンチャー企業なので、余裕はないです・・・資金調達等を行ってきてはいますが、ベンチャー企業なので体力のない会社です。(お恥ずかしい話なのですが、でも知っていただきたいので話しますね)ホリエモンの会社だからと資金があるのではないかと思われることが多いのですが、ベンチャーであり、開発には数年単位で多くの資金がかかるので、余裕はありません…。また、ロケット打上げという会社の主力事業の自粛、そのインパクトは決して軽いものではありません。また、新型コロナウイルスの動向は不透明で、楽観視できないと思っています。今後も数か月にわたって感染が拡大する可能性もあり、数か月ではなく、半年、1年といった単位になる可能性もあります。この期間での延期要請は、数か月の経済活動を止めてくれ、という要請に聞こえますし、会社としても非常に厳しい判断でした。延期は、苦渋の決断今回の要請では、要請に従わない場合は大樹町から打上げ時の支援が受けられないため、実質打上げは困難になります。また、役場をはじめとして、地域の方々の支援は大樹町での開発においては不可欠。私たちは、地域の支えがあるからこそ、打上げができている立場です。大樹町、十勝、北海道として、これまで一緒に歩んできたということも決断の判断材料として大きなものでした。 苦しい決断ですが、5月2日~6日の期間に限り、打上げ延期という大樹町の要請を受け入れることとしました。参考)YouTube:インターステラテクノロジズ 観測ロケット「MOMO5号機」打上げに関する記者会見(4月28日(火))「安全」への対策は万全でも「安心」の獲得は、打上げまであと数日という状況では難しいという判断をしました。感染症について、できる限りしっかりと、現場を見ながら実効的な対策を合理的に実施してきたつもりなのですが、それが理解されなかったというのは残念に思います・・・、一方で私たちからも、ISTが置かれている状況などの説明が足りなかったと思っています。上記のようにこれまではお話していなかった内情も含めてこれからはお伝えしていこうとしています。今後の対応について次の打上げ時期については現時点では未定ですが、関係各所と調整の上、できる限り早いタイミングでの打上げを目指します。ただ、感染症の収束、先行きが見えないなかで、今後も数ヶ月〜1年などの緊急事態宣言の継続もありえるのではないかと感じています。緊急事態宣言中には打上げができない、とされてしまっては、企業活動ができなくなってしまい、最悪の場合は事業撤退もあり得ます。そうならないためにも、感染症対策を行いながら打上げ実施ができる体制を、大樹町と共に検討していきます。大樹町の宇宙のまちづくりと、ISTの宇宙開発。大樹町とISTは一心同体だと思っています。町民の方から、「ISTは大樹町を出ていってしまうの?」といった心配の声もいただいていますが、そんなことはありませんので安心して下さい。大樹町で開発を続けていこうという気持ちです。ただ、この世界的な感染症の流行で、意見が分かれ、いつ次の打上げができるのか、企業の活動ができるのかと不安に感じている部分があるのも正直なところです。大樹町と対話を重ねながら、具体的な策を考えていきます。社員たちも、「よし!次は絶対成功させるぞ!」とバリバリに気合が入っていたので、突然の延期に気持ちの整理がついていないところはありますが、この連休にしっかりと英気を養い、また次のタイミングへと歩みを進めます。軌道投入ロケット「ZERO」の開発も並行していかなければなりませんし、下を向いている暇はありません。。また、現段階で休業補償が出るといった話はなく、ならば自分たちでどうにかしようとクラウドファンディングの実施を急ぎ、準備しています。弊社SNSやウェブサイトにて近日中に発表いたしますので、よろしければぜひご支援、お気持ちをいただけると嬉しいです。IST公式サイトTwitterアカウントFacebookページ多くの方々からISTを応援しているというコメントやメッセージもしっかり届いています。ありがとうございます。引き続き、応援をいただけると嬉しいです。よろしくお願い致します。


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こんにちは、インターステラテクノロジズ広報チームです。2019年の年末年始の打上げから延期をしていた観測ロケット「MOMO5号機」ですが、これまで原因究明・対策活動を続け、昨日ようやく次回の打上げ予定日時を発表することができました。その後の状況など、気になっていた方も多くいらっしゃるのではないかと思います。大変お待たせしてしまって申し訳ございませんでした。これまでの経緯の詳細や、打上げ当日の案内などを紹介させていただきたいと思います。冬季打上げ延期の原因は?2019年12月29日~2020年1月2日の期間で観測ロケット「MOMO 5号機」の打上げを実施したものの、ロケットの機体に搭載した電子機器の不具合により、延期をよぎなくされてしまいました。機体の内部には、あちこちに飛行を制御するための基板やセンサ基板が多数あるのですが、それらの基板間でデータをやり取りするための「CANバス」という通信線を繋げています。その「CANバス」でわずかにエラーが出たというのが、冬の打上げで起きた事象でした。「MOMO」は、まるで自動車の自動運転のように、正しい方向に飛んでいくために自分自身で機体を制御するように出来ています。そのために、機体の内部は、上部から下部まであちこちに分散して多数の電子機器が搭載されています。その間は「CANバス」という通信経路で結ばれていて、制御用コンピュータがいろいろなセンサを読んだりバルブを開閉したりするようになっていますが、この通信経路「CANバス」にエラーが散発的に発生する現象が起こりました。この「CANバス」にエラーが起きると、飛行中の姿勢制御が正しく行われなくなる危険性があります。すぐにそのような危険が発生するようなエラー発生状態ではありませんでしたが、もしエラーが酷くなれば飛行の安全に影響が及ぶため、延期を決定しました。再現実験を行って、原因を特定「CANバス」で出たエラーの原因を特定するために、当時と同じ状況を再現すべく、酸化剤である液体酸素を充填する実験などを行ってきました。。液体酸素は約-183℃と非常に冷たく、機体の一部は急激に冷却されます。常温と低温でそれぞれ、「CANバス」エラーを再現することができました。結果を分析したところ、一部の基板のCANバスの通信速度に異常を発見しました。本来であれば、機体の内部にある全ての基板は、正確に同じ速度でCANバスに対してデータを送受信する必要があります。その速度は、基板に載っているオシレータという部品の周波数で決まりますが、一部の基板でオシレータの周波数が狂うと、通信エラーが発生します。基盤に載っているオシレータ(矢印の部分)正常なオシレータの周波数誤差は0.00001%~0.001%ですが、今回の誤差は数%のずれでした。例えば、オシレータが1秒間に10,000,000回 の信号(クロックパルス)を送る場合だと正常な場合の誤差は1秒間に10,000,100~10,000,001回ですが、今回のエラーは、1秒間に10,100,000回も信号が送られてしまい、他の基板の通信と噛み合わなくなり、エラーになってしまった、というようなイメージです。様々な実証実験を行った結果、オシレータの故障の原因は、常温→低温→常温→低温…と温度が変化する温度サイクルによる部品の劣化だと推測されました。部品の交換や実験、リハーサルを行い、打上げリベンジへ!次回打上げに向けた対策として、すべての電子基板のオシレータを交換し、部品の温度サイクル試験(常温→低温→常温→低温…を繰り返す)の実施を行いました。オシレータの部品の温度サイクル試験中。この大きな機械の中に部品を入れて試験をします。また、先日はフルドレスリハーサルという、打上げ当日の環境をなるべく忠実に再現して実施するリハーサルも実施し、CANバスのエラーが発生しなくなっていることを確認しました。フルドレスリハーサルでは当日の機体動作、手順、体制までを全て通しで行います。ちなみに、フルドレスリハーサルというのは、よく舞台稽古で衣装付きで本番さながら行うリハーサルのことを言います(だからフルドレス)。私たちは略してFR1(フルドレスリハーサルの1回目)、FR2(フルドレスリハーサルの2回目)などと呼んだりします。ともあれ、これでMOMO5号機の機体の準備は整いました!MOMO5号機の打上げ日を発表!機体の準備も整い、昨日、オンラインでの記者会見でMOMO5号機の打上げ予定日を発表しました。インターステラテクノロジズ 観測ロケット「MOMO5号機」記者会見・「ゼロからはじめる力」出版記念トークイベント全国的に緊急事態宣言が出ているなかではありますが、これまで関係各所と調整を重ねて確保させていただいた打上げ可能期間です。ロケットの打上げ自体は延期しない、できるだけ開発活動は止めない、という結論を出しました。無観客での打上げ実施。オンラインでの生中継はします!ただし、今回のロケット打上げは、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から「無観客での打上げ実施」となります。大変申し訳ございませんが、大樹町内で見学できる会場は一切ございません。大樹町主催のパブリックビューイングも、IST主催のロケット打上げ見学場スカイヒルズもありません。当日は道路の警備をこれまでよりも一層強化させていただきます。道路での見学は大変危険ですし、畑や牧場に立ち入ることで家畜や畑にとって有害な病気を持ち込む可能性があります。絶対に、道路での見学は行わず、畑や牧場に立ち入らないようにしてください。こんなことをお伝えするのは本当に申し訳なく、心が痛むのですが、お願いですから大樹町には来ないでください。本当に、本当に、お願いします。みなさまが見学に来てしまうことで、今後の打上げ自体が難しくなる可能性があります。ぜひご理解とご協力をいただきたいです。もちろん、打上げ当日の様子はYouTube等で生中継させていただきます!詳細なURL等は追って、ISTの公式TwitterやYouTubeにて案内させていただきます。ぜひご自宅から、MOMO5号機が宇宙に行く様子を見守ってください。二度目の宇宙到達。心が暗くなるニュースが続く日々ですが、そんな時だからこそ、私たちにできることを。宇宙到達を達成し、日本全国に、明るくハッピーなニュースを届けられるようにメンバー一同頑張ります。応援、よろしくお願い致します。


みなさん、こんにちは! IST広報チームです。昨年中はたくさんの方に応援、ご支援いただき心から感謝いたします。2020年も、どうぞよろしくお願いいたします。12月29日から1月3日の間で打上げを予定していたMOMO5号機が、機体トラブルのため打上げ延期となったこと、まずはこれまで応援いただいたみなさま、スポンサーのみなさま、年末年始の打上げに向けてご協力をいただいた地域や漁業関係・航空関係など多くのみなさま、打上げを楽しみしてくださったみなさまにお詫び申し上げます。今回の活動報告では、年末年始の打上げ期間の間に発生したトラブルやその対策について、ご報告したいと思います。▼1月2日(木)インターステラテクノロジズ MOMO5号機打上げ延期に関する記者会見https://www.youtube.com/watch?v=oxb31l7pQWs※より詳しく事実をお伝えするために、1月3日の公開時の文章の一部に修正をさせていただきました。また、1月1日に起きた不具合については現在も原因究明中です。今後の進展については、後日改めて報告させていただきます。ーーー29日打上げの延期についてMOMO5号機は12月29日5:15-7:40のウィンドウでの打上げを目指し準備していましたが、その準備の中で3つの不具合が発生しました。①ヘリウムガスの圧力上昇燃料と液体酸素を、燃焼室へ押し込むためのヘリウムガスの設定圧が、定めていた範囲より上昇しました。考えられる原因としては、想定よりも外気温が低かったことがあげられます。機体内温度が想定以上に変化してしまいその影響を受けたと考えられるため、機体内が外気温に十分近くなったタイミングで29日のうちに機体を寝かせて再度調圧作業を行いました。②指令所と機体の通信経路のうちの一つにトラブル打上げ指令所と機体の間の通信は幾つかの経路で行っていますが、補助経路の一つ(地上設備側の有線通信経路)に時々通信ができなくなるトラブルが発生しました。この通信経路は飛行前の準備中に利用するもので、飛行中の安全には影響しないものでしたが、万全を期して打上げに臨むため打上げ判断を一時保留しました。他の不具合とも合わせて延期判断がなされた後,原因は指令所内に設置された一本のケーブルの不良と判明し、同ケーブルを交換しました。また、念のためにランチャ上にある通信部品交換や、通信経路の冗長系強化も行いました。③窒素ガスの漏れ29日打上げの直接の延期原因となったのは、窒素ガスの漏れです。上記トラブルに対応している間に、窒素ガスが漏れるトラブルが発生しました。配管からの窒素ガスの漏れで、計測している窒素の一次圧(レギュレーターの上流側の圧力)が、規定値より下がっていることがわかりました。窒素ガスはバルブの駆動用に使っており、ロケットの初期動作にこのバルブを使用しています。バルブが動作しないことでロケットエンジンが始動できなくなる恐れがありました。配管の窒素ガスの系統の部品の交換とリーク(漏れ)チェックの作業が必要となるため、その日のうちの対策が難しく、翌日以降の打ち上げを決定しました。元旦1月1日の打上げを目指すも・・・30、31日については上空の風速が規定値よりも強く、打上げを断念。元旦の打上げを目指しました。途中まで順調だった打上げ準備でしたが、液体酸素を充填しはじめたタイミングで機体に搭載している電子機器に不具合が起こりました。ロケットには、機体の上部から下部まであちこちに分散して多数の電子機器が搭載されています。その間はCANバスという通信経路で結ばれていて、制御用コンピュータがいろいろなセンサを読んだりバルブを開閉したりするようになっています。この通信経路にエラー(データ化け)が断続的に発生する現象が起こりました。全ての電子機器が正常動作している場合には、そうしたエラーは一切起こりません。このCANバスには、飛行前の機体準備や飛行中の姿勢制御に使われる系統と、飛行後の分析用に地上へ送るデータを収集する系統の、2つがあります。今回エラーが検出されたのは前者でした。すぐに危険が発生するようなエラー発生状態ではありませんでしたが、もしエラーが酷くなれば飛行の安全に影響が及びますし、電子機器に何らかの不具合が潜んでいる兆候でもあります。このため、原因究明と対策のために、1月1日の打上げの延期を決定しました。液体酸素と燃料を抜いたあと機体を寝かせて組み立て棟まで戻し、外装を開けて電子機器を確認しました。極寒の外気温のうえに、さらに-190℃近くもある液体酸素の充填で温度が下がり始めた状態で発生した不具合でしたので、低温がエラーの原因である可能性があります。そこで、厳密ではありませんが短時間で状況を模擬するためドライアイス(-78℃ほど)を使った冷却試験を行うとともに、ケーブルに不良箇所がないか目視チェックも行いました。現地でできる究明を行ないましたが、1月2日の昼時点で原因究明ができず、また飛行安全に関わる部分のトラブルでしたため、準備も含めると3日までのウィンドウでの打ち上げが難しくなり、今回の打上げは延期することといたしました。冬の打上げの難しさ1月7日現在、完全な原因の特定に至っておらず、すべての原因が北海道の冬ならではの外気温の低さに起因するものとは言い切れません。しかしその可能性は否定はできず、ロケットの打上げの難しさを実感しております。今回も本番の前にフルドレスリハーサル(燃料と液体酸素を充填し点火以外のすべての流れを実施するテスト)を2回行なっておりますが、問題は発生しておりませんでした。ISTのミッションは「世界一低価格で、手軽なロケットをつくること」。低価格なロケットを高頻度に打上げ、誰もが宇宙に手が届く未来を目指しています。そのため、通年を通してロケットの打上げを行えることが、とても重要なポイントでもあります。今回のトラブルに関してしっかりと原因究明と対策を行うことで、オールシーズン打上げ可能な機体や体制づくりを進めることができると考えております。ただ、今回は年末年始の打上げということで、非常に多くの方にご協力、調整いただいたうえでの延期となってしまったこと、心から申し訳なく思っております。応援してくださったみなさま、スポンサーのみなさま、クラウドファンディングでご支援いただいたみなさまのご期待に沿うことができず、残念な気持ちでいっぱいです。次回の打上げについては、原因究明や平行して進めるZEROの開発状況、また関係各所との調整を行なったうえで、改めて決定したいと思います。みなさまには引き続き、応援いただけますと幸いです。今後ともよろしくお願いいたします!!


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みなさん、こんにちは!IST広報チームです。MOMO5号機の打上げを楽しみに待っていただいている多くの皆様、ありがとうございます!FacebookやTwitterなど、みなさまの応援のコメントはとても励みになっています。引き続き、応援いただけるととても嬉しいです。次回の打上げ予定は元旦の朝29日に打上げ延期を発表しましたMOMO5号機ですが、機体のチェック作業と、通信機器や推進剤充填系を含む地上設備の確認を行い、現在 2020年1月1日(水)5:15〜7:40(JST)のウィンドウでの打上げ実施を予定しています。12月31日14:00現在、打上げの予定時刻は7:00(JST)。ロケットは様々な条件がそろって初めて打上げを行うことができます。今回、気象条件が判断基準に近いことが予測されています。そのため、今後も気象予報に注視しつつ準備を進めていきます。‪次のGo/NoGo判断は、2020年1月1日(水)0:00(JST)を予定しています。また、最新情報はインターステラテクノロジズのFacebook、Twitterで配信していますので、ぜひそちらをご覧ください。Facebook https://www.facebook.com/istellartech/ Twitter https://twitter.com/natsuroke ※MOMO5号機の公式HPはこちら↓↓↓http://www.istellartech.com/technology/momo529日の様子29日の様子。MOMO5号機が起立した状態。モノタロウ様、福永活也様の看板も沢山設置されました!29日の様子。BAYAREA様の看板も設置されました!最大サイズの看板です!打上げ見学についてIST公式のロケット見学場スカイヒルズは、入場いただけませんのでご注意ください。また、多目的航空公園で実施されていた大樹町主催の無料観覧会場(パブリックビューイング)は、今回会場が『大樹町生涯学習センター』となります。1月1日(水) 午前6時に開場します。 こちらについては申し込みなしでご来場いただけます。https://www.town.taiki.hokkaido.jp/soshiki/shakai_kyoiku/shakai_kyoiku/shisetu_gakusyu_center.html29日の打上げからこれまでの流れについてFacebookやTwitterにも流れている情報も含めて、これまでの流れをまとめます!■29日(日)0:00ロケット発射場にて、ウインドウのターゲット時刻6:45に向けて打上げ手順を開始。■29日(日)0:31 第3次判断GO、ここで7:00にターゲット時刻を変更「MOMO5号機」打上げ7時間前の第3次判断は、Goと判断。総合的に判断した結果、現時点において打上げ時刻は12/29(日) 7:00(JST)を予定。‬‪■29日(日)3:42 第4次判断をホールド予定していたGO/NOGO判断の時刻を過ぎ、第4次判断(打上3.5時間前)をホールド。■29日(日)5:59 第4次判断GO、ターゲット時刻を7:40に変更機体に追加の調整作業が生じたため、当初の打上げ時刻を繰り下げ。第4次判断はGoと判断され、7:40 (JST)までの朝ウィンドウでの打上げを目指して準備を進める。次の第5次Go/NoGo判断は、打上げ1時間前を予定。■29日(日)7:05 第5次判断GOMOMO5号機打上げ前第5次判断は、Go。射場では液体酸素の充填作業を実施。この時点において打上げ時刻は12/29(日) 7:40を予定。打上げ前最終のGo/NoGo判断は、打上げ5分前を予定。■29日(日)7:21 ウインドウの見送り 海上の安全確保と技術上の問題のため、5:15〜7:40 (JST)のウィンドウ内での打上げは見送ります。今後の予定は決まり次第ご案内致します。■29日(日)7:42 次のウインドウをアナウンス酸化剤である液体酸素の排出を終え安全を確保した後、機体の点検と準備作業を進める。次の打上げウィンドウは11:10〜12:20(JST)の70分間。■29日(日)9:35 ウインドウを見送りより詳しく機体の健全性を確認するため、本日12/29(日) 11:10〜12:20のウィンドウ内での打上げを見送り。■29日(日)10:26  機体の確認のために29日の打上げを見送り、30日は上空風が打上げ条件を満たさないため見送り、31日以降に。機体の詳細な確認に時間を要するため、本日12/29(日)中の打上げを見送り。明日12/30(月)は上空風の予報が打上条件を満たさないため、12/31(火)以降の打上げウィンドウへ向けて準備を進めることを発表。■30日(月)10:00 31日の前日判断はNOGO。31日は、上空風が打上げ条件を満たさないため見送り、1日以降に31日(火)も上空風の予報が打上条件を満たさないため、MOMO5号機の打上げ前日判断はNoGoと判断。1/1以降の打上げウィンドウへ向けて準備を進めることを発表。 ■31日(火)9:00頃 1日の打上げを発表、前日判断はGO1日の打上げの前日GO/NOGO判断はGOと判定。2020/1/1(水)5:15〜7:40(JST)のウィンドウでの打上げ実施を予定。気象条件が判断閾値付近と予測されるため、気象予報に注視しつつ準備を進める。‪次のGo/NoGo判断は、2020/1/1(水)0:00(JST)を予定。 ■31日(火)13:00頃 1日の打上げ予定時刻7:00を発表打上げ前日に予定していた確認準備作業を予定通り終える。打上げ目標時刻は、2020/1/1(水) 7:00(JST)を予定。気象条件が判断閾値付近と予測されるため、気象予報に注視しつつ準備を進めていくことを発表。‪MOMO5号機の打上げ最新情報はインターステラテクノロジズのFacebook、Twitterで配信しています!ぜひそちらをご覧ください。Facebook https://www.facebook.com/istellartech/ Twitter https://twitter.com/natsuroke打上げクルーたちは1日朝の打上げに向けて、現在休息をとっています。地域の方々や行政関係、漁業関係、航空関係、ボランティアスタッフ、報道関係など多くの方々にご協力いただき、この年末年始の打上げができています。本当に感謝してもしきれません・・・。年明けの嬉しいニュースをお届けできるように頑張ります。引き続き、応援よろしくお願いいたします。


明日のMOMO5号機の打上げについて、中継のURLをお知らせいたします!ニコニコ生放送で視聴する>https://live2.nicovideo.jp/watch/lv323493728YouTubeLiveで視聴する(打上げ)> https://www.youtube.com/watch?v=1EVt3AGVaCM大樹町に来れない方も、ぜひ中継にて打上げの様子をご覧ください!打上げ予定は12月29日 6:45です。