みんながモノをしっかり選んで買うことで人や環境が守られることにつながる。
自分がほしいもの。それがどのように作られたかを知り、品質がよいもの、労働力が不当に搾取されていないものを手に取り、公正に取り引きをしていくこと。それがフェアトレード。
実はそれは、発展途上国の貧困な生産者・労働者の生活改善や自立支援だけでなく、
真摯に物づくりをしている人々の生活を支えて持続可能とし、良いものをみなさんに提供し続けられることにつながる。
フランス人の夫は、フランスロワール地方で木の剪定から収穫・醸造・瓶詰めまでをすべて本人が手作業でおこなうナチュラルワイン生産者です。
除草剤、防虫剤、肥料を使用せず、
昔ながらの木製のプレスマシンでぶどうを圧搾し、しぼった果汁を樽に注ぐ作業も人力によるバケツリレーで行っています。(環境に配慮し、電力の使用を最小限としています)
また、ワインの加熱やろ過処理、人工酵母の添加を行わず、酸化防止剤、保存料などの添加物を醸造過程で一切使用しないワイン造りをしています。
手間もかかる上に難しいことではありますが、自然の持つ予測不能な変化を受け入れる道を敢えて選んでいます。それは、真心を込めた、みなさんの体にムリのないシンプルなワインを楽しんでほしい、多様性や生態系など、自然と人間の命の連鎖を守る役割を担っていきたい、という生産者の思いからきています。
夫が2011年3月にはじめて日本に来た時、
日本人のナチュラルワインに対する敬意と情熱に心を打たれました。
自然派ワインの偉大なる異端児フィリップ・ジャンボンが言った言葉があります。
「日本人がいなかったら、ナチュラルワイン革命の初期の荒波を生き抜くことはできなかっただろう」...本当にそうだと言います。
夫は、そんな自分の思いを理解し、選んでくれでいるみなさんに感謝しながら、ワインの生産を続け、日本に来た際は、ナチュラルワインに合った料理を作り、一緒にテーブルを囲み会話を楽しむ食の時間を提供しています。
すべては地球が健康であってこそ。
これからもずっと
人間や生物が健康で楽しく住み続けていけるように、
意思を持って、毎日を選んで暮らす。
夫のつくるナチュラルワインを通して、
そんな自然なライフスタイルをみなさまにお届けしたいと考え、私たちは昨年起業しルモアン東京を設立しました。
「フェアトレード」(意志のある購入)が広がることにより、生産者の生活は「まずは自分のできることから」を実践する消費者のみなさんによって支えられます。
自分にとって本当に必要なものを見極め、手に取ることによって、人の意識は変わり、暮らしや健康、そして地球環境を守っていく大きな原動力となると私たちは信じています。