クラウドファンディングの活動報告では、『長野アップルライン復興プロジェクト』にご賛同・ご協力いただいた方から頂戴したメッセージを掲載しています。
第14回目は、FARMSIDE works 代表 / 阿部梨園 マネージャーの佐川友彦さん。いち農家として、今回の台風被害や農業課題に対する想い、そしてプロジェクトへの賛同の言葉を綴っていただきました。
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応援メッセージ No.014
被災地全域に励ましを与えるシンボルに
台風19号の被害に遭われた皆様、心よりお見舞い申し上げます。農業先進県である長野の豊かな農業地帯と、そこで営まれてきた皆さんの営みが、甚大なダメージを受けていることに沈痛なショックを感じています。
私も梨農園に勤める身ですので、今回の台風被害には他人事では居られませんでした。台風が来るたびに無力さを痛感し、夜に通過しようものなら眠れません。単なる経済的な被害だけではなく、人の人生が決定的に変わってしまい得る、理不尽な暴力として恐れています。在庫、設備、住居、地域、文化、景色、思い出、そして時には人命さえ押し流してしまいます。
農業そのものが、前例のないような天災による被害まで織り込んで、再設計しなければいけない岐路に直面したと感じています。自己責任論だけでは済まされないのはもちろん、保険や補助で全てを埋め合わせることもできません。そんなときに何が日本の一次産業が試されているのかというと、絶望を希望に変える「人の力」ではないでしょうか。人が助け合う力には無限の可能性があり、クラウドファンディングはそのために絶好のツールです。
今回、長野アップルライン復興プロジェクトが即座に立ち上がったこと自体に大きな希望を感じました。台風以前よりも力強く立ち上がって高みを目指そうと息を巻く活力に感動しました。被災地全域に励ましを与えるシンボルになってくれるのではないかと期待しています。
蛇足ではありますが私も以前「阿部梨園の知恵袋PJ」で、農家の経営課題を露わにして解決を進めるという難問を、クラウドファンディングによって加速的に解体させてもらいました。今回もまた、人の力が結集して達成される奇跡によって、多くの方に救いがもたらされることを願います。ぜひ皆さんのお力を貸してください。
FARMSIDE works 代表 / 阿部梨園 マネージャー
佐川 友彦