2019/11/28 02:03

こんばんは。
写真家の綾 順博(あや のぶひろ)です。

11月27日20:40
クラウドファンディングの目標金額が100%に達成しました!
ご支援くださった皆さん、本当にありがとうございます。

また、このプロジェクトをシェアし多くの方に伝えてくださった皆さん。
皆さんの応援のおかげで目標を達成できました。
本当に本当にありがとうございます!

残り2日です。
これで止まるのではなく、その先に進む為にも最後まで頑張っていこうと思います。
引き続き、多くの皆さんのご支援をお待ちしております!!


 さて、私の銀鏡神楽への思いはこれまで語ってきた通りです。
 2016年、一度目の撮影は仕事の依頼で行きました。「撮影は12月14日の大祭だけでいいですよ」と言われていました。その時は、知識がゼロに等しい状態だったので、銀鏡神楽を知るためにネットで動画を観て、銀鏡の本を読み、再度ネット動画を観るというのを繰り返しました。
 その動画のなかで、神楽奉納を終えた面さまが銀鏡神社からお帰りになる「面さま送り」で、子どもが「神様またね~」と声をかけているのを見ました。このほんの数秒のシーンで「14日だけでは銀鏡神楽は撮れない」と感じ、12日の準備の段階から撮影させて頂くことにしました。

 (12月15日午後3時ごろ「面さま送り」)


銀鏡神楽の見所については前回の活動報告をご覧ください。
https://camp-fire.jp/projects/210615/activities/107084#main


 2016年は12日の準備段階から撮影し、14日の大祭も寝ずに撮影しました。ですが、表面しか撮れてない気がしたのが1年目でした。最初の年の撮影は銀鏡神楽というイベントを撮っているような感覚でした。

撮れてはいるけど、本質は撮れていない!

2016年12月16日のししば祭りを撮り終えた直後、銀鏡に通い、銀鏡の色々な表情を撮影していこうと決めました。

 昔の私は神様仏様の類は信じていませんでした。ですが、銀鏡にいると「何か」を感じる事があるし、神様の力を信じたくなるような話も色々と聞きました。

 太古の昔から人が住む土地。そこで生きる人々は自然への感謝を忘れなかったのだと思います。人は自然が作り出したもので、自然とともに生きている。自然に生かされている。そういった自然への考え方が様々な神様を生み、敬い、大切にお守りし、伝えてきたのだろうと思います。

 食事の前に手を合わせ「いただきます」という。それは「命をいただきます」という意味だと子どものころに教わりました。50過ぎにしてやっと「命をいただく」という本当の意味を、銀鏡での撮影を通じて教わった気がしています。

 銀鏡の四季を撮り、銀鏡の人々の営みを撮り、そうする事で少しずつ銀鏡神楽の本質に近づいていけている…と思うのですが、まだまだです。4年経ちましたが、まだまだ撮れてません。納得できません!

 自然への感謝を知っている人々が舞う神楽には、特別なものを感じます。銀鏡神楽には守り伝えてきた多くの人々の想い、今も未来に伝えていこうと守る人の想いが詰まっています。

 こうやって銀鏡に通いながら撮影をしていると、大祭の時に撮影しただけでは分からない問題も知ることになりました。

限界集落としての様々な問題。
銀鏡神楽継承の問題。
 

 銀鏡神楽を舞う子どもたちを増やすことは私には出来ません。ですが、金銭ならなんとかなるかもしれない。

 お陰様で、クラウドファンディングでの目標金額は達成しました。この後は、出来上がったカレンダーを売って、その売り上げを銀鏡神楽保存会の活動資金として寄付します。なので、まだスタートラインに立ったばかりです。まだまだ頑張ります!今後も応援よろしくお願いします!!

 そして、もう一つ。
 今回こういった形で私が動いたことが、他の神楽を応援することにも繋がるといいなと思っています。「こんな方法があるんだ」と、同じような方法で地元の神楽を応援する人が出てきてくれたら、私はとても嬉しいです。


 

私が銀鏡神楽を撮影するようになって、ある楽しみが出来たことに最近になって気が付きました。

 「花の舞」を舞う少年。神楽を習い覚え、この先へ神楽を伝えていく若い伝承者。
この子たちが大人になって、結婚しその子どもが舞う「花の舞」を私は撮りたいのです。

  2017年の本殿際の後にお宮参りしていた赤ちゃんが、2018年に行った際には歩き回っていました。

 この小さい子が、今年はどれくらい大きくなっているのか、会うのが楽しみで仕方ありません。そして、この子たちの成長も撮影して行きたいのです。
 10年後には、この子も「花の舞」を舞っているかもしれません。500年余も守られ続けた銀鏡神楽は、こうやって生まれた時から多くの神様に見守られ育った子どもがいたからこそ、今ここのあるのです。

 銀鏡神楽は、私へ多くの事を教えてくれました。だからこそ、銀鏡神楽を守りたいという気持ちが強くなりました。自分自身が自然への感謝を忘れないためにも、自然に生かされていることを教えてくれた銀鏡神楽に恩返しがしたい。


カレンダーを作る

スタートラインに立てました!


 まだまだ私の活動は続きます。どうか!今後も引き続き応援をして下さい!!


よろしくお願い致します!!


写真家 綾順博


※掲載している写真の著作権は全て綾順博にあります。