Check our Terms and Privacy Policy.

釜石「宝来館」と観光エリアの安全を守る、海と山の災害に負けない避難道を!

釜石の「浜べの料理宿 宝来館」は海の目の前に建つ旅館です。東日本大震災の際には2階まで浸水したものの、宿泊客や地域住民が集まり避難所の機能を果たしました。震災後、ボランティアと一緒に裏山に作った避難路をより丈夫なものにし、ラグビー観戦や海水浴でにぎわう根浜をもっと安全安心な地域にしていきたいです。

現在の支援総額

5,637,000

80%

目標金額は7,000,000円

支援者数

260

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2019/12/20に募集を開始し、 260人の支援により 5,637,000円の資金を集め、 2020/02/29に募集を終了しました

このプロジェクトを見た人はこちらもチェックしています

釜石「宝来館」と観光エリアの安全を守る、海と山の災害に負けない避難道を!

現在の支援総額

5,637,000

80%達成

終了

目標金額7,000,000

支援者数260

このプロジェクトは、2019/12/20に募集を開始し、 260人の支援により 5,637,000円の資金を集め、 2020/02/29に募集を終了しました

釜石の「浜べの料理宿 宝来館」は海の目の前に建つ旅館です。東日本大震災の際には2階まで浸水したものの、宿泊客や地域住民が集まり避難所の機能を果たしました。震災後、ボランティアと一緒に裏山に作った避難路をより丈夫なものにし、ラグビー観戦や海水浴でにぎわう根浜をもっと安全安心な地域にしていきたいです。

このプロジェクトを見た人はこちらもチェックしています

「浜べの料理宿 宝来館」の女将の岩崎昭子と申します。私たちのプロジェクトに関心をお持ちいただきありがとうございます。また東日本大震災から今日までご支援いただきました全国、世界中の皆様に改めて御礼を申し上げます。

当館は父の代から約60年間にわたり、大槌湾を望む根浜海岸に面したこの土地で旅館を営んでいます。大震災の際には宝来館も津波で2階まで浸水しました。私自身はあの時、従業員やお客様と一緒にいったん裏山へ逃げましたが、下で逃げ遅れている人がいるのに気づいて誘導しようと地面まで下りました。

逆に自分が津波に飲まれ、一度は死がよぎりましたが、運よく山裾に打ち上がったマイクロバスの屋根にしがみつくことができ、そこから裏山に引っ張り上げてもらい助かりました。


この助かった命で、釜石、そして生まれ育った根浜にたくさんの人に来ていただき地域に元気になってもらいたいという一心で今日まで毎日がむしゃらに生きてまいりました。


海の目の前にある宝来館にとって、津波をはじめさまざまな災害の危機に直面した際にお客様の安全を確保することは何より重要な使命です。そのためにこれまでもさまざまな取り組みを進めてまいりました。その経緯の中で東日本大震災の後に全国そして世界から来てくださったボランティアと一緒に作り上げたのが、車椅子でも上がれる避難道「絆の道」です。

この避難道は、宝来館のお客様だけでなく、すぐ前の根浜海水浴場や当時計画中(2019年夏に完成)だった根浜オートキャンプ場、スポーツグラウンドなどを利用しに来る人たちを安全に避難させるためのものでもありました。「絆の道」があったからこそ、自信を持って全国の方々に「根浜に来てください」とお願いすることができたのです。

 2019年10月13日、宝来館に近い釜石鵜住居復興スタジアムでラグビーワールドカップの試合が予定されていた日の明け方に釜石を襲った台風19号によって、この避難道の一部も被害を受けてしまいました。

 


このままでは、夏になってもせっかく完成した根浜のキャンプ場や海水浴場に安心して来ていただくことができません。夏までの時間も限られているため、今回はクラウドファンディングという方法を利用して避難道を補修・補強するための費用の調達にチャレンジすることにしました。


奥尻島津波を機に最初の避難道を整備

父の代で開業した宝来館は場所柄、以前より地震や津波への備えには力を注いできましたが、さらにその意識を強くした出来事がありました。それが1993年の北海道南西沖地震でした。午後10時過ぎに起こった地震により震源地に近い奥尻島には高さ29メートルとも言われる巨大津波が押し寄せ多くの方が犠牲になりました。この時、釜石にも津波警報が発令されました。私たちは雨の中、海のそばを通って避難所へお客様を移送するよりも上層階に避難していただくほうが安全と判断しました。ところが、交番のお巡りさんがやってきて、お客様を車で10分ほど離れたお寺に避難させるように指示しました。従業員が車でお客様を避難所までお送りし、私は貴重品以外のお客様の荷物を管理するために宿に残っていたところ、宝来館に避難してきた近くの住民からは「海や川のそばを通って避難するなんて自殺行為だ」と大変叱られました。もっと大きな災害に直面した際にどうしたら、お客様の命を守れるのか、さらに真剣に考えるようになりました。

この経験と阪神淡路大震災を機に、お客様に安全を守るために宿を震度7の地震にも耐えうる鉄骨造り4階建へ建て替えし、さらに宿の裏山にいざという時、大人1人が通れる程度の避難道を開設しました。東日本大震災の際、私たちが助かったのはこの避難道のおかげでした。


東日本大震災を経て車いすでも上れる<絆の道>をボランティアと整備

東日本大震災の津波によって宝来館は2階部分までは浸水しましたが、津波が引いた後、裏山に避難していた私たちも宝来館の建物に戻り、3階以上の室内にあった寝具などで寒さをしのぎ生き延びることができました。

津波により根浜集落の大半の住宅は流されてしまい、南側の山を切り崩して造成した高台に移転し新しい住宅が建てられました。震災前は住宅が建ち並んでいた土地にオートキャンプ場や海水浴客のためのレストハウスが整備されることになり、ラグビーワールドカップを控えた2019年にようやく完成しました。根浜には震災前も同様の施設がありその建物は私たち根浜の住民で管理していましたので、施設の再建は私たちの願いでもあったのです。

震災の際に車椅子で生活していた友人が津波の際に逃げ遅れて亡くなったことや、被災地各地で高齢者や車椅子の方を助けようとして消防団の方が命を落としたことから、宝来館の裏山の避難路も車椅子でも避難できるものが必要と思い、全国からのボランティアや地元の釜石地方森林組合に協力していただき、2014年に車椅子でも上がれる避難道を開設し、「絆の道」と名づけました。


地元の一般社団法人三陸「ひとつなぎ自然学校」などと連携して、災害時の避難の疑似体験や視察・研修の受け入れなどに取り組み、釜石が力を入れている防災教育の一環としても「絆の道」は活用され、全国の方々がボランティアで周囲に花を植えたり、案内板を設置してくれたり、みんなで手を掛けてきました。


台風19号で<絆の道>も被災、海の災害にも山の災害にも強い避難道をつくりたい

2015年には日本でのラグビーワールドカップ開催の会場のひとつに釜石が選ばれました。根浜からすぐの釜石市立鵜住居小学校・釜石東中学校の跡地に「釜石鵜住居復興スタジアム」が建設されることになり、その晴れの舞台に向けて根浜のレジャー施設の復旧も進み、オートキャンプ場やレストハウスが完成、その隣にはワールドカップ出場選手も練習するサブグラウンドも整備されました。

そして、2019年9月にはラグビーワールドカップのフィジー対ウルグアイ戦が開催され、釜石に1万4000人もの観客、そして運営ボランティアの皆さんが来てくれました。釜石市内で連日開催されたパブリックビューイングも盛り上がり、10月13日に予定されていたカナダ対ナミビア戦への期待も高まっていきました。

ところが、その試合が行われることはありませんでした。千葉県や福島県で大きな被害を出した台風19号が釜石でも半島部を中心に大きな被害をもたらし、その数時間後に予定されていた試合は中止、スタジアムの裏や根浜でも沢が決壊したり倒木、土砂崩れなどの被害が出ました。

「絆の道」も基礎部分の土砂が流失し、一部危険な箇所が発生しました。


これまで津波からの避難を念頭に考えてきましたが、海の災害だけでなく山の災害にも強い避難道を作らなければ、地域の安全安心を守ることはできないと痛切に感じました。しかし避難道が被災した現状では、地域を訪れた人たちが災害時に安全に避難する手段が十分に確保されておらず、安全な避難道の整備は地域で宿泊業を営む私の使命と考えています。


<絆の道>修繕の先には複数の避難道開設を目指します 
このプロジェクトにおいて、まず避難道の補強・修繕を行います。その上で、中長期的には根浜地域の住民やこの地域を訪れる方々が、海や川の災害・山の災害のいずれからも安全に避難できる複数の避難道の整備を行いたいと考えております。

整備を考えているのは<絆の道>を延長させる1本と、新しく開設する2本で、計3本の終着点となる小さな山の山頂には「八幡様」が祀られております。この八幡様は、古くは源氏と平家との合戦の際にここに陣を取った源氏側が勝利を収めたと言い伝えられ、「戦いの神様」として地域住民が拝んできたもので、そこからは大槌湾を見下ろすこともできます。


避難道のうちの1本は、ラグビーワールドカップ会場にもなった釜石鵜住居復興スタジアムを起点として考えています。もう1本はサブグラウンドやオートキャンプ場の裏から上る道です。かつて集落の人が八幡様に通った痕跡が残っているので、それをもとにもう少し歩きやすくしたり、危険個所には柵を設置するなどの整備が必要だと考えています。

今回のプロジェクトでは、現状の避難道の補強・修繕に加えて、新しい3本の避難道の整備にむけてのワークショップを実施します。この避難道を活用した防災学習の取り組みや関係人口の拡大についてさまざまな立場からの意見を聴き、賛同者を集めていきたいと考えています。このプロジェクトを通じて、ラグビーと防災のまち釜石の根浜集落の安全安心にむけた取り組みを発信しさまざまな人が集うことで、地域ににぎわいを取り戻すことにつなげます。


指揮者 佐渡裕 様


・絆の道修繕費 4,440,000円

・活用方法検討ワークショップの開催費 500,000円

(講師派遣費、グランドデザインのデザイン料など)

・リターン制作・発送のための費用 800,000円


5,000円ー完成した避難道の写真を添付したご報告メール

・完成した避難道の写真を添付したお礼状メール
・支援者様限定活動報告

10,000円ー岩手県産広葉樹でつくった「命を守るホイッスル」

・岩手県産広葉樹でつくった「命を守るホイッスル」
・完成した避難道の写真を添付したお礼状メール
・支援者様限定活動報告

50,000円ー避難道近くに設置する寄付者銘板にお名前を記載、「命を守るホイッスル」

・避難道近くに設置する寄付者銘板にお名前を記載
・岩手県産広葉樹でつくった「命を守るホイッスル」
・完成した避難道の写真を添付したお礼状メール
・支援者様限定活動報告
※備考欄に、寄付者銘板に記載したいお名前等をご記入ください。

100,000円ー宝来館宿泊券(2名様分)、避難道近くに設置する銘寄付者板にお名前を記載、「命を守るホイッスル」

・宝来館宿泊券(2名様分)
・避難道近くに設置する寄付者銘板にお名前を記載(イメージ図)
・岩手県産広葉樹でつくった「命を守るホイッスル」
・完成した避難道の写真を添付したお礼状メール
・支援者様限定活動報告
※備考欄に、寄付者銘板に記載したいお名前等をご記入ください。

500,000円ー女将による震災語り部(講演会)派遣、宝来館特別室宿泊券(2名様×2泊)、避難道近くに設置する寄付者銘板にお名前を記載、「命を守るホイッスル」

・女将による震災語り部(講演会)派遣
・宝来館特別室宿泊券(2名様)2泊分
・避難道近くに設置する寄付者銘板にお名前を記載
・岩手県産広葉樹でつくった「命を守るホイッスル」
・完成した避難道の写真を添付したお礼状メール
・支援者様限定活動報告
※備考欄に、寄付者銘板に記載したいお名前等をご記入ください。
※派遣にかかる謝金分が返礼品となりますので、派遣に掛かる交通費、宿泊費等は主催団体のご負担となります。

 

2020年
2月 末 クラウドファンディング終了 
3月 工事のための資材等準備
5月 絆の道修繕開始
6月 活用方法検討ワークショップ
8月 まとめ


私は海と山に囲まれた釜石が大好きです。大好きな釜石そして根浜の魅力をひとりでも多くの方に感じていただきたいと思います。この美しい大槌湾に面した根浜にたくさんの方に安心してお越しいただくため、災害に強い避難道の整備にみなさんのお力を貸してください!

 

※本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

最新の活動報告

もっと見る
  • 目標達成!!

    2020/03/10 12:30

    目標達成のご報告この度当館で挑戦してまいりました、避難道修復クラウドファンディングですが、3月10日付で目標達成をすることができました。2月末のサイト上では達成率80%でしたが、その後も多数のご支援・ご賛同をいただき、本日、3月10日に目標額を上回る716万円・270名様からの、ご支援をいただき本当にありがとうございました。今回多くのご支援者様の中から、ご支援者様の義理のお父様が鵜住居の出身の方から、いただいたメッセージをひとつご紹介させていただきます。「(鵜住居出身の義理のお父様は)社会人になると同時に都会に出て定年を迎え、故郷を想い焦がれつつ、震災の爪痕が癒えた頃に帰省出来るのを願いながら、都会の片隅で亡くなった義理の父の名で、釜石鵜住居にその名を記したい」というメッセージをいただきました。 皆さまからの様々な想いを乗せながら、この避難道づくりを進めたいと思います。今後の修繕の進捗等を改めてご報告させていただきますので、修繕が完了し皆様へお披露目できるまで、お待ちいただければ幸いです。 最後にはなりますが、改めてたくさんのご支援を誠にありがとうございました。心より感謝申し上げます。宝来館 女将 岩崎 昭子 もっと見る

  • 感謝

    2020/03/01 17:31

    この度は宝来館裏山のクラウドファンディングに対して、多くの皆様からのご支援、ご協力をいただき、心より感謝申し上げます。私たちの想いはこの海と山に挟まれた地に、存在し続ける事を願い挑戦しました。最終日は今回の挑戦の行く末を、パソコンの前で見守り続けておりました。今回手にしたものは、数字ではなく多くの人と人の繋がりを感じました。今回のクラウドファンディングで、生き続ける勇気と、皆んなで作る未来図と、計り知れない愛をいただきました。私たち以上に最後の最後まで諦めないでいらして下さった皆様のお陰で、260人にも及ぶ方々にご賛同いただくことができました。これから皆様とは宝来館のお仲間として、ご一緒に避難道を作り上げていきたいと思いますので、ぜひ釜石にお越しの際には、お手伝いいただければ大変ありがたいです。この度は誠にありがとうございました。宝来館 女将 岩崎昭子 もっと見る

  • 最後のお願い 絆の道の始まりは車椅子でも逃げられる避難道を作り、ひとりでも多くの命が救われればという思いで始まりました。 その森は、ただ逃げるための避難道だけではなく、 「生きる」ことを体験し学ぶ場所、 アートや音楽を体験できる場所、 この裏山全体を「コミュニティー森」 にしたいと夢は広がり続けました。 いざという時に逃げる為の道は、 通常時も多様な使い方のある道で、 色々な夢を繋ぐ道であります。 今までこの挑戦を応援して下さっている、 全ての皆様に感謝申し上げます。 まだ出会えていない皆さんとも、 一緒に作るこの未来図に、 ご賛同いただければと願います 宝来館 女将 岩崎昭子 もっと見る

コメント

もっと見る

投稿するには ログイン が必要です。

プロジェクトオーナーの承認後に掲載されます。承認された内容を削除することはできません。


    同じカテゴリーの人気プロジェクト

    あなたにおすすめのプロジェクト