6月5日(月)~7日(水)、全国プラネタリウム大会2017が、広島市こども文化科学館を会場として開催され、全国から217人もの参加がありました。CAP2018の主催団体の一つである国立天文台は、大会のブース出展と研究発表において、会員の皆様にCAP2018についてご紹介してきました。
会場では国立天文台ブースに多くの方が訪れて、CAP2018についての情報にも熱心に耳を傾けていただきました。短い時間ではありましたが、研究発表の枠でも、CAP2018の開催をお知らせし、ぜひ参加してくださるよう、お願いすることができました。特に会場である福岡市科学館プラネタリウムドームで予定されているドームセッションには、興味を持っていただいたのではないかと思います。
全国プラネタリウム大会は、日本プラネタリウム協議会(JPA)が、毎年一度、6月ごろの3日間を会期として開催しているものです。日本全国のプラネタリウム施設やプラネタリウム関連企業のスタッフが一堂に会し、研究発表や、ベンダー発表、ポスター、ブース出展を通して、プラネタリウムに関する、新しい試み・技術・手法・問題点などについて、活発な情報交換を行います。国立天文台は、様々な研究成果の提供を通して、プラネタリウム施設に協力しており、また、自ら「4D2Uドームシアター」を運営する施設でもあることから、JPAの会員として、例年大会に参加し、研究発表や、ブース出展などを行っています。
プラネタリウムというと、あるいは、今日見える星空を投影し、星座の解説をするだけ、という印象を持たれるかもしれませんが、近年では、デジタルプラネタリウムが普及し、地上から見える星のみならず、宇宙の様々な様子を体感的に見ることができるようになっています。デジタルプラネタリウムシステムでは、最新の天文学のデータを速やかに上映できるようにするための試みも多く行われており、プラネタリウムは、天文コミュニケーションのツールとして、大いに注目されています。CAP2018の会場である福岡市科学館も、こうした最新式のプラネタリウムシステムを有する施設です。
CAP2018において、「プラネタリウムをどのように天文コミュニケーションツールとして有効に使っていくか」についても、活発な議論が行われるよう期待しています。