2020/02/18 00:05
数十年は人が住めないとも言われていたものの、
「お掃除(除染)が完了した」と2017年4月から飯舘村への帰村が始まった。
村内のこども園、小中学校が再開され、飼育や米や野菜を作る営農再開も本格化した。
避難した村民を呼び戻すために、校舎に運動場、プール、そして野球場やサッカー場のあるスポーツ公園が新設あるいは改修された。
この年の村の当初予算は、なんと過去最高額の212億円。原発事故前の5倍だ。
新設された交流センター「ふれ愛館」(11億円)、道の駅「までい館」(14億円)。
各施設には著名な彫刻家の作品が飾られ、ブロンズ像は2体で3000万円。学校ではファッションデザイナーのコシノヒロコさんがデザインした制服が無料で配布され、給食費や教材費も無料だ。
お金はどこから? ほかに使い道はないのか?
映画『サマショール』では、報道では取り上げられない、村人たちのリアルな心情をお伝えしています。
野田雅也(共同監督)