太陽光発電と野生の「リアル」 〜映画『サマショール 遺言 第六章』の主人公たちの暮らす世界
この写真は一年ちょっと前に、映画『サマショール〜遺言 第六章』の編集を始めた頃に、映画の舞台となる飯舘村で撮影しました。
「今の飯舘村」の象徴に思える「風景」の一コマです。
映画にも出てくる「関根・松塚」地区の太陽光パネル程ではありませんが、村の中には太陽光発電のパネルが至るところに並んでいます。
どうしてだと思います。
さらに、そのパネルの上にサルが。
どうしてだと想像します。
こうした風景は今、飯舘村から浪江町に、富岡町に、大熊町に広がっています。
ですから、映画『サマショール 遺言 第六章』は、とりわけ特殊な場所の特殊な家族を描いた映画だと思わなかったのです。この写真のように。
でも、初めて、この写真をご覧になる方は、奇異に感じるかもしれません。
それは、皆さんがテレビや新聞やインターネットでご覧になっている景色こそ、実は「特殊な一例」だからかもしれません。
そんな、福島の「リアル」を飯舘村の「生の姿」を、皆さんにご覧になって欲しいし、日本中の人々にご覧になって欲しいのです。
でも、「壊滅的」な映画業界の中で、全国で見ていただくためには、皆さんのお力をお借りするしかありません。
是非、ご協力をお願いします。
共同監督・豊田直巳