2017/07/26 18:12
近畿地方は、空梅雨に終わりカンカン照りの日が続いています。その一方で、集中豪雨の地域もあり、災害に遭われた方々にお見舞い申しあげます。
毎年の「異常」気象が、もはや「普通」のことになっている気がいたします。
さて、梅雨が明け、お盆が近づくと紀州在来紫蘇の収穫期になります(写真がなくてすみません)。通常の梅干し用のチリメンジソは、梅雨明け頃から何回かに分けて刈り取るのが一般的ですが、紀州在来紫蘇を紫蘇茶に用いる場合は、お盆前に収穫します。この時期は太陽光が強くて、葉の紫色も濃くなります(紫色の色素「アントシアン」は強い光などのストレスから植物を護る働きをしていると考えられています)。また、紫蘇特有の香りのもとになる物質「ペリラアルデヒド」は、この時期の葉で最大になり、穂が出て、花が咲くと減ってしまいます。香りの良い紫蘇茶を作るためには、この暑い時期に収穫することが必要なので、これに取り組んでくださる農家の方々には大変な苦労をお願いすることになります。常々、そのご努力に感服・感謝いたしております。