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近畿大学 植物育種学研究室 ❘ 紀の川平野で絶滅寸前のアカジソを守りたい。

和歌山県紀の川平野で栽培されていたアカジソ"紀州在来薬用紫蘇"は、この数十年の間に、中国産の安価な商品の流入によってその生産が途絶えてしまいました。当プロジェクトでは、近畿大学植物育種学研究室が絶滅の危機に瀕する"紀州在来薬用紫蘇"で商品開発を行うことで、継続的な生産を目指します。

現在の支援総額

314,000

78%

目標金額は400,000円

支援者数

36

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2017/03/27に募集を開始し、 36人の支援により 314,000円の資金を集め、 2017/05/19に募集を終了しました

近畿大学 植物育種学研究室 ❘ 紀の川平野で絶滅寸前のアカジソを守りたい。

現在の支援総額

314,000

78%達成

終了

目標金額400,000

支援者数36

このプロジェクトは、2017/03/27に募集を開始し、 36人の支援により 314,000円の資金を集め、 2017/05/19に募集を終了しました

和歌山県紀の川平野で栽培されていたアカジソ"紀州在来薬用紫蘇"は、この数十年の間に、中国産の安価な商品の流入によってその生産が途絶えてしまいました。当プロジェクトでは、近畿大学植物育種学研究室が絶滅の危機に瀕する"紀州在来薬用紫蘇"で商品開発を行うことで、継続的な生産を目指します。

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▼紀の川平野について

一級河川である紀の川は、有数の多雨地帯として知られている大台ヶ原を源流とし、奈良県吉野を経て、高野山の北側をまわり、和歌山市で太平洋に注ぐ、流域面積1750 km²の大河川です。この紀ノ川の下流域に広がる平野が紀の川平野(和歌山平野)です。紀の川が運んできた肥えた土壌に恵まれ、和歌山県で最大の農業エリアとなっています。平坦部では、イネやイチゴ、スプレーギク、スターチスなどの切り花が育てられ、すこし高台の台地では、カキ、ビワ、モモ、スモモ、ハッサク、ネーブルオレンジ、キーウイフルーツ、ブドウなどが作付けされ、「果物王国和歌山」の面目躍如といったところです。この高台の開拓を8代将軍徳川吉宗(5代紀伊藩主)が行ったことでも有名です。

近畿大学から見た紀の川平野

 
▼近畿大学 生物理工学部 植物育種学研究室について

今春で設置24年を迎える近畿大学生物理工学部は、和泉山系の南麓の紀の川平野を見下ろす高台に位置しています。生物工学・機械工学・情報工学・医療工学の分野を横断する6学科で構成され、従来の科学の枠組みを超えた学際的研究に定評があります。


近畿大学生物理工学部 

 

生物工学科の植物育種学研究室は、主にイネを研究対象として品種改良の研究を行っています。毎年、約2万株のイネを、自分たちの手で一株一株植えて、その生理的な特性や収量などを調査して、よりよいイネ品種の開発に日々努力しています。また、スプレーギク、エンドウ、カンキツ類など、地域の方々と一緒になって地域に根ざした農産品の研究・開発にも取り組んでいます。

 
植物育種学研究室の田植え(左)とさまざまな種類のイネ(右)

 


近畿大学が保存しているさまざまな種類のカンキツ類

 
▼プロジェクトで実現したいこと

"紀州在来薬用紫蘇"は、もともとは高野山に由来する薬用植物で、永年にわたって紀の川平野で栽培されてきたアカジソです。残念ながら、この十数年の間に、中国産の安価な商品の流入によってその生産が途絶えてしまいました。と同時に、栽培されなくなったこの種の遺伝資源が失われようとしています。

作物の遺伝資源は、数万種類の遺伝子の組合せで決まります。このため、一度失われた組合せと同じものを再構成することは永久に不可能です。私たちは、この貴重な遺伝資源を失うことは将来にわたる大きな損失であると考えて、遺伝資源の保護に乗り出しました。一言に「保護」と言っても、ただ種子を保管するだけでは保存コストに対する利益が生じませんので、いずれは失われてしまいます。本当の意味での遺伝資源の保護は、その遺伝資源を栽培し続け、利用し続けることでしか達成されないと考えています。そこで、どうにかしてこの貴重な遺伝資源の個性を活かした商品を開発して、この種の栽培を継続しようと考えました。

"紀州在来薬用紫蘇"

 
▼"紀州在来薬用紫蘇" 商品の開発までの道のり

私たちは先ず、この"紀州在来薬用紫蘇"の特徴を調べることから始めました。最初にあきらかになったのは、その香りの特徴です。一般的に栽培されている紫色の葉のシソは、アカチリメンジソという種類ですが、多くのアカチリメンジソの種類は香りがほとんどしません。数少ない香りのあるアカチリメンジソの香りも、この‘紀州在来薬用紫蘇’の香りに比べるとかなり弱いものになります。このため、最初の取り組みとして、この香りを活かしたハーブティーの開発に取り組みました。

シソの香りは、つぼみができる少し前に最も強くなります。この研究開発では、どの時期に収穫するのがよいのか? 収穫後の乾燥方法は? 乾燥した葉の殺菌方法は? この紫蘇茶の機能性成分を効率よく摂取できる美味しいお茶の淹れ方は? と、さまざまな課題を次々に解決して、やっとたどり着いたのが「赤紫蘇茶 PERILLA ROUGE」です。

「赤紫蘇茶 PERILLA ROUGE」

 
▼「赤紫蘇茶 PERILLA ROUGE」って、どんなお茶?

"紀州在来薬用紫蘇"のみを用いたハーブティーです。私たちの研究によって明らかにされた一番香りのたつ頃に葉を収穫し、丁寧に天日干ししたあと、成分を損なわないよう高温の蒸気で殺菌し、ピトレティーバッグにしました。この種類独特の芳香と、コックリとしたまろみを楽しんでいただけるリラクゼーションティーです。ノンカロリー、ノンカフェインですので、ダイエット中やおやすみ前にでも安心してご利用いただけます。

ピトレーティーバッグ

 

このお茶の独特な香りを生み出す芳香成分には、ペリルアルデヒドとリモネンがあります。ペリルアルデヒドには、抗菌作用、中枢神経抑制作用、血管拡張作用、食欲を増し消化を助ける作用があるとされています。リラクゼーションティーという名に相応しいですね。また、ポリフェノールの一種であるロスマリン酸やアントシアニンも豊富に含まれています。特にロスマリン酸は、美容によいとされるローズマリーにも含まれる成分で、抗酸化作用だけでなく、食後の急激な血糖値上昇を防いだり、花粉症などのアレルギー反応を軽減したりする作用が知られています。

 
▼今後の展望について

なんとか商品化にたどり着いたものの、"紀州在来薬用紫蘇"の生産量はまだまだ少なく、持続的に遺伝資源を保護できるレベルには達していません。今後は、植物育種学研究室に配属された学生さんとともに、より高い機能性をもつ系統の作出、植物工場を利用した安定的な周年生産法の確立、また、赤紫蘇茶以外の商品の開発にも取り組みたいと考えています。

"紀州在来薬用紫蘇"の畑

 
▼到達目標

このような研究は一朝一夕にできるものではありませんが、研究室の学生さんたちとコツコツ研究に励みたいと思います。それでも、まだまだ年数はかかると思います。将来の到達目標は以下のとおりです。

 ☆ 機能性のさらに高い紫蘇品種を開発する。
  シソの機能性は主にペリルアルデヒドとロスマリン酸が担っています。
  この機能性成分の含有量に遺伝的な差があることが明らかになったため、
  さらに多くの機能性成分を含む品種の開発をめざします。

 ☆ "紀州在来薬用紫蘇"の高品質量産技術を確立する。
  よい商品を作るためには、よい原料が必要です。天候のよいときもあれば、
  雨が続くこともあります。この研究では、簡易なビニールハウスなどを用
  いて安定的に高品質のシソを大量に生産できる方法の開発をめざします。

 ☆ 和歌山県を食と健康の発信地にする。
  この研究では、シソの機能性と健康増進効果に着目していますが、和歌山特産のウメ(南高梅)、
  ミカン、ショウガにも機能性があることが知られています。美味しい食材の機能性をさらに高める
  研究を続けることで、和歌山県から「食と健康」を世界に向けて発信地したいと考えてきます。


 

▼資金の使い道

皆様からいただいた出資金は、"紀州在来薬用紫蘇"に関わる品種改良、栽培技術の開発、‘紀州在来薬用紫蘇’の機能性を活かした加工品の企画と試作に利用させていただきたいと考えています。

 
▼リターンのご紹介

まずはご支援をいただいた全ての方に、サンクスレターを送らせていただきます。

5,000円以上のご支援をいただいた方には、研究の経過報告レポートとともに出資者様のお名前を入れた特製パッケージの「赤紫蘇茶 PERILLA ROUGE」を出資金額に応じて送らせていただきます。10,000円以上のご支援をいただいた方には、学生たちが作る「紫蘇の葉の栞」を贈らせていただきます。さらに、20,000円以上のご支援をいただいた方には、紫蘇の香りのよい時期(7月下旬から8月上旬を予定)に研究の現場をご覧いただき、香り高い新鮮な紫蘇の葉摘み体験を楽しんでいただきたいと思います。摘み取った紫蘇の葉は持ち帰っていただき、天ぷら、和え物などにして楽しんでいただければと思います。あるいは乾かしてポプリにするのもよいですね。

さらに、20,000円以上のご支援をいただいた方を対象にして、このプロジェクトで試作する紫蘇石鹸など商品の先行販売を企画したいと思います。

支援に関するよくある質問

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このプロジェクトの問題報告はこちらよりお問い合わせください

最新の活動報告

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  • 生物理工学部の実験圃場の紫蘇も大きくなりました。紀の川市はあまり雨が降らなかったので、毎日の朝夕、学生達が交代で水やりをしてくれています。こうも好天続きですと、どうしても虫が少し出てしまいますが、被害が拡大しないように注意しながら、まだなんとか無農薬で育てています。 となりの田圃では、イネの穂が出始めました。まわりの田圃のイネは、まだまだ穂は出ないのですが、この区画には北海道のイネを植えています。北海道のイネは、早いものでは7月中旬から穂が出はじめ、8月の初めにはほぼ出穂が終わります。ついで、東北地方のイネ・・・関東地方から中国・四国地方のイネ・・・九州地方のイネと・・・少しずつ時期をずらせながら穂が出ます。   ずいぶんお待たせしてしまっていたリターンを昨日やっと発送させていただきました。学生達と一緒にアイデアを練って、何回も打合せと試作を繰り返したオリジナルパッケージを気に入っていただければうれしいのですが。 もっと見る
  • 近畿地方は、空梅雨に終わりカンカン照りの日が続いています。その一方で、集中豪雨の地域もあり、災害に遭われた方々にお見舞い申しあげます。 毎年の「異常」気象が、もはや「普通」のことになっている気がいたします。 さて、梅雨が明け、お盆が近づくと紀州在来紫蘇の収穫期になります(写真がなくてすみません)。通常の梅干し用のチリメンジソは、梅雨明け頃から何回かに分けて刈り取るのが一般的ですが、紀州在来紫蘇を紫蘇茶に用いる場合は、お盆前に収穫します。この時期は太陽光が強くて、葉の紫色も濃くなります(紫色の色素「アントシアン」は強い光などのストレスから植物を護る働きをしていると考えられています)。また、紫蘇特有の香りのもとになる物質「ペリラアルデヒド」は、この時期の葉で最大になり、穂が出て、花が咲くと減ってしまいます。香りの良い紫蘇茶を作るためには、この暑い時期に収穫することが必要なので、これに取り組んでくださる農家の方々には大変な苦労をお願いすることになります。常々、そのご努力に感服・感謝いたしております。 もっと見る
  • 「紫蘇の葉の栞」を紫蘇の葉の押し葉をつかって作りたかったのですが、試行錯誤の結果、思うような作品ができませんでいした。そこで、学生さんたちとも相談して、「紫蘇の葉」をデザインした栞を作りました。 予定と少し変わってしまいましたが、日頃研究に励んでいる学生ならではの発想から生まれた栞です。喜んでいただける作品に仕上がっていると思います。 もっと見る

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