私は今年度から認定NPO法人Teach For Japan8期フェローとして、教師になる予定です。
拙い文章で恐縮ですが、武者修行合宿を通してワンランク成長する機会をいただけるよう、どのような想いでこのプログラムへの挑戦を決めたか私が教育に携わろうと考えた背景をお伝えしようと思います。
はじめに、私のビジョンは、「すべての人が、自分の人生を自分らしく安心して歩くことができる世界の実現」です。このビジョンは、私の子ども時代が関係しています。私は子どもの頃、親の期待からくる過度な要求や、うまくできないと与えられる課題が苦しくて毎日泣いていました。そんな苦しさに耐えられず悪さをしてしまったり、色んな人に迷惑をかけたり、傷つけてしまったこともあります。それ以外にも、挫折や後悔、苦悩を感じたこともたくさんあります。ここまでの道のりは決して簡単ではありませんでした。しかし、そんな私を支えてくれたのも、家族が持つ無償の愛でした。今思うと、私の家族は「安心できる環境の大切さ」を色んな角度から教えてくれていたのでしょう。つまり、子どもが「幸せに生きる」力を育むためには、存在自体を大切にしてくれたり、失敗も成長も認めてくれる環境が必要だと私は思います。
今の学校には、様々な子どもがいると思います。また、その背景には、経済格差や虐待などの多様な問題もあるかと思います。その中でも、私の家族が私に教えてくれたように「安心できる環境の大切さ」を子どもに伝え、幸せな人生を歩んでいくための基盤作りをしたいと心から願っています。ですから、子どもをいわゆる正論や常識に当てはめようとするのではなく、目の前の子どもが安心して人生を歩いていけるよう環境を整える教員になります。それが少しでも社会に役立ち、貢献につながればと考えています。
と、私のことを話しましたが、8期フェローそれぞれがビジョンを持っています。おそらく私と同じように様々な逆境や困難と闘い、そこから学び、乗り越えてきたのだと思います。
そんな私たちだからこそ、子どもに伝えられることがあり、変えていけることがあり、「教育から世界を変える」ことができると強く信じています。
ここまで読んでくださった皆様、本当にありがとうございます。
私たちは、子どもはもちろん、今の社会全体にも良い影響を及ぼせるように力いっぱい努力します。一緒に頑張りましょう。
改めまして、武者修行合宿の実現に向けて皆様のご協力のほど何卒よろしくお願いいたします。
p.s.私は家族と仲良く過ごしていますし、楽しい時間や嬉しい時間ばかりでした。幸せな思い出をたくさんくれた家族と、ここまで大切に育ててくれた両親へ心の底から感謝しています。