地に足が着いていないと、しばしば僕は言われることがある。
夢ばかりを見て想像してワクワクしてしまう。フワフワともいう。
NATURAL ANCHORSの店主 戸谷悠くんと奥さんのアッコちゃんとは4、5年の付き合いだけれど、彼らは僕とは逆でぶれることがないように感じている。いつも大切なことを見据えて、そのためにできることを粛々と続けているという印象だ。むしろ「あっけらかん」としている。
そんな彼らが僕の夢の話に便乗してくれた。
「ねぇねぇ聞いてよ!一緒にやらない!?」という投げかけに「どうしたの〜?それいいねぇ!」と反応してくれた。
こうして僕は長野市にもう一つ店を開くために2年前から動いていた。が、なかなかうまくいかずにもがいている時がずっとだった。そんな時も「どうせ乗り掛かった船だから。」と待ってくれた。この先に店ができた時、どのような可能性が広がっていくかを見続けてくれたのだと思う。彼らの優しさにいつも胸が熱くなる。
長野市役所の桜スクエアの西隣りに、この度僕たちは店を開く。
NATURAL ANCHORSは現在の店舗からの完全移転を、そして僕は彼らの店の壁を挟んだ横にNorthSouthEastWest(amijok2号店)という喫茶店を。 ようやく、と言ってもいいくらいだ。ずっとずっと待ち望んだスタート地点。絶対にやりきろう!思い描いた風景をこの街でつくりだそう!ってお互いに誓ったはず。僕たちおじさん店主はちょっと恥ずかしがり屋でそんなことは伝え合わないけど(笑)
NATURAL ANCHORSは「自然と街と人を繋ぐアンカー(支点)となる場所」であり続けるとともに、今回の移転によって、より開かれた場所でお越しいただいた方々に「アウトドアすることへのきっかけとなる場所」を目指していく。 その隣りにでは私たちNorthSouthEastWestが美味しいと思うコーヒーと料理をご提供していく覚悟でいる。 双方の店舗をまるで山の稜線を縦走するように行ったり来たりしてもらい、この場所からあらゆる場所へ出発してもらえる拠点となれたらこの上なく嬉しいな。
最近、僕たちの仲間として同じ空間に長野県東御市の「Ph.D」が、コンセプトショップ「Ph.D stock “hue”」を開いてくれることが決まった。 国境を超える生活の道具の販売と修理を主な事業としているが、今回のコンセプトショップは「色」がテーマのようだ。 さらにこの空間が面白くなってきた。 永く寛く輪が広がっていくことを願っている。 達成まであと少し。
応援しています!
amijok / NorthSouthEastWest 店主 小島 剛