このプロジェクトページをご覧いただき、ありがとうございます。佐賀県呼子の伝統的町屋を宿カフェとして再生するプロジェクトを進めています、林康紀です。
呼子に移住し、飲食店経営を始めて15年。
築110余年の伝統的町屋を再生し、宿泊施設+カフェダイニングとして4月中旬にスタート予定です。
改装費用の一部と、一緒に呼子全体を盛り上げる仲間を募りたいと思い、クラウドファンディングに挑戦します!
私は広島の出身で、福岡中洲のイタリアンダイニングで働いてました。妻かおるは和歌山出身で、海が見える呼子の隣り町で、クレープやジェラードを販売するフードトラックを経営していました。
結婚後は、私が中洲で夕方から深夜、妻が隣県での営業という生活が合わない日々を送っていたので、家族の時間を大切にするために娘が3歳になるとき独立を決めたのです。
当時『呼子のイカの活き造り』で賑わっていた佐賀県呼子には、地元の方が食事をするカフェダイニングがありませんでした。
競合店がいないということもあり、2005年カフェダイニングを開業することを決め、思い切って親子3人で呼子に移住してきました。
夫婦ともこの小さな港町で生まれ育ったわけではないため、最初はいろんなことで戸惑うことがありました。
港町特有の会話の速さや独特の方言になかなかついていけなかったり、どこから来たのか?なぜ移住してきたのか?など不思議がられることが多くあったのです。
しかしその言葉は、移住者に興味を持ち受け入れる気持ちのある、呼子の懐の深さから来るものでした。
ほどなくして、地域の青年団、若衆会、消防団などの集まりにも声をかけていただくようになりました。
こうして少しずつ地域の方々と深く交流していく中で、地元に対する熱い想いや、子供たちへの温かい配慮に触れることにより、心から呼子に移住して良かったなと思うようになっていきます。
呼子で起業して10年、11年と過ぎたころ、娘の成長とともに自分たちの身を置く場所を再度考えるようになってきました。
日本全国どこの地方でも問題になっているような少子高齢化・過疎化というものが、呼子にも少しずつ近づいてきているのを感じてきたからです。
地域の皆さんに支えられながら地元密着型の洋食店で営業してきましたが、人口4000人程度の小さな港町。
このまま老後まで定住するという意識もなく、次はどこで何をしようかなどと夫婦で夢を話したりしていました。
次の定住先をぼんやりと考えていた3年前の秋、日本三大朝市のひとつである呼子朝市の商店街付近で、空きテナントのオーナーさんとお話しする機会がありました。
そこには都会から来た観光の方たちが行きかうだけでなく、地元に住む方がこの地で獲れたお魚や野菜を買い求めに訪れる、新鮮な風景がありました。
私たちは「観光の方」と「地元の方」がクロスする、その不思議な光景に魅了され、即断でコーヒースタンドをオープンすることを決意します。
2年前に2号店となるコーヒースタンドをオープンしたことが、今回のプロジェクトに大きく関わるきっかけになるとは、この時は知る由もありません。ご縁とは本当に不思議なものです。
気が付けば、呼子に移住した頃に3歳だった娘は、大学進学を目指す18歳になりました。
自分たちも新しく何かを始めよう!と思っていた移住15年目はすぐそこまで来ていました。
呼子朝市のある商店街から道続いての小道。コーヒースタンドをオープンしていなかったら、通ることのなかった石畳の昔ながらの町並み。
その道を10分も歩けば、呼子の湯処と道の駅や呼子大橋に落ちる夕日のスポット。
その町並みが素敵で、よく石畳の小道を歩くようになりました。
1号店のカフェダイニングの移転を本腰入れて考えていると、石畳の小道の中心に江戸明治からある白壁の町屋が崩されるという計画を耳にしました。
話を聞いてみると3軒並んだ真ん中の建物の所有者の方が、そこを崩して平地にし販売したいとの意向。
町並みを残していきたいと活動されている地元の方たちが、いろいろ策を練るが万策つきた様子…。
その3軒のきを並べた白壁が消えるとなると、この素晴らしい港町の町並みが失われていく…。
この頃から少しずつ、『取り壊されかけた町屋』と、『移転を考えていた私達』が出会ったのは、すごく意味のあるご縁ではないかと考えるようになりました。
内見させていただくと、そこには風情のある箱階段や、存在感のある梁(はり)、通り土間など、古き良き時代の魅力がたくさん詰まった空間が残っているではありませんか!
呼子の町がにぎわっていた時代の息づかいを感じるとともに、建物が持つ何とも言えないパワーに、私たちはすっかり魅了されてしまいます。
「何としてでも、この町屋を次の世代に残したい!!」
そう強く思ったのですが…。
リフォームの見積もりを取ると、とてつもない金額でした。
一度は諦めて他の移転先も考えたのですが、魅力的な石畳の風景と建物の力強さ、そして地元の方とのご縁に後押しされ、ついに人生をかけた購入を決意しました!!
【3棟造のフロアマップ】
百と十は、母屋・離れ屋・繋ぎ屋の3棟造です。
母屋(フロアマップ上部)
一番古い家屋で明治からの雰囲気が残るエントランスになる予定です。みなさんに、太くて立派な梁をご覧いただけるように試行錯誤中!
繋ぎ屋(フロアマップ中央部)
宿泊施設の入口と共用スペースの茶室へと改築予定です。2階に上がると離れ屋2階部分へ繋がり、ゲストルームエリアとなります。
離れ屋(フロアマップ下部)
1階は観光の方や地元の方が利用できる、カフェダイニングに造り変える予定です。
【百と十周辺のウォークマップ】
百と十は、呼子の町のちょうど真ん中にあたる便利な立地にあり、日本三大朝市の「呼子朝市」や「海中展望船ジーラ」の発着所へ約徒歩10分で到着します。
また、呼子朝市と反対方面に10分歩けば、「湯処 台場の湯」や「道の駅 大漁鮮華」 、「活きイカ処」にたどり着きます。
【ゲストルームのご紹介】
宿泊施設のゲストルームからは、呼子湾が全面に見えます。奥にはこの町の象徴である呼子大橋。
昼間の眺めはもちろんですが、夜は海面が静まりかえりオレンジの街灯が水面に映えてとても素敵な雰囲気です。
海側の窓にはカウンターを設置予定で、1階ダイニングからおつまみのデリとお酒のテイクアウトでしっぽり大人の時間を楽しんでいただければと思います。
【カフェダイニングのご紹介】
1階海岸通に面する、百と十のカフェダイニング。
前面は呼子湾、後面は中庭を見ることができ、ゆったりとした空間で洋食やコーヒー、デザートを楽しんでいただけます。
光る水面、潮の香り、波の音、五感が満足する環境が整っています。
百と十の再生の様子は、日々インスタ(@hyaku.to.juu)でもアップしていますので、伝統的町家が生まれ変わる過程をのぞいてみたい方は、ぜひフォローをお願いいたします!
【資金使途】
・大規模改装費の一部として大切に使わせていただきます。
【百と十プロジェクト終了要項】
・オープン予定日
2020年4月15日
・百と十の住所
佐賀県唐津市呼子町呼子1960-2
・建築・改修後の用途
1日3組限定の宿泊施設
ランチ・ディナー対応のカフェダイニング
・運営主体
林康紀
*旅館業簡易宿泊所登録について
保健所に図面などの提出および相談中。
消防へ相談中。
2020年3月20日〜27日の間に旅館業簡易宿所営業として申請予定。
今、呼子はこの昔ながらの港町の風景を残すべく『重要伝統的建造物群保存地区』という制度に挑戦をしています。
私達が手掛けている『百と十』もその中のひとつです。
この町屋の以前の屋号は、『万十屋』です。呼子は昔からの屋号もたくさん残っている地域なんですよ。
前の屋号をそのまま残そうかとも思いましたが、さすがに饅頭は置いていないので、『100と10』いちまんじゅうで密かに「万十」の意味合いを残しています。ダジャレですが…(笑)
その価値ある街並みを作り上げている、ひとつひとつのストーリーのある町屋たち。石畳。
波の音、鳥の声、漁に向かう漁船の音。
静かで豊かでずっと変わらないものがここにあります。
ぜひこの港町ならではの雰囲気を味わいに、お越しいただければと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
私たちは、プロジェクトに共感くださる方に、この風景を感じていただきたい、少しこの街並を残すお手伝いをしていただけたらなという思いでクラウドファンディングに挑戦いたしました。
より多くの応援の声を、心よりお待ちしております!
最新の活動報告
もっと見るたくさんの応援ありがとうございます!!
2020/04/16 21:58こちらの活動報告は支援者限定の公開です。
呼子湾を額縁にかけたようなお部屋。
2020/04/11 01:33ゲストルームが仕上がってきました。シンプルに昔の素材の良さが生きてくる部屋に仕上がったと思います。穏やかにたゆむ呼子湾の景色が、壁にかけられたひとつの絵のように輝いています! もっと見る
お知らせです。
2020/04/07 16:55かなりのスピードで仕上がってきています。中庭から海側のカフェダイニングに向かった写真です。コロナの影響で少しずつ、工期が伸びてしまいました。今週末保健所の立ち入り、消防の立ち入りが来週になりそうです。当初4月15日オープンで調整しておりましたが、社会状況も鑑みて24日にずらすことに決めました。応援して頂いている皆様の期待にお応えできるよう、きちんと準備を進めていきますので宜しくお願いいたします。 もっと見る
コメント
もっと見る