はじめに・ご挨拶
はじめまして。こんにちは。
京都市上京区は西陣地域で、京町屋を改装した宿屋「まくや」を夫婦で営んでおります岡野光郎と申します。
このプロジェクトを始めたのはコロナウイルスの影響が深刻だからですが、ご支援を考えて下さった皆様に「まくや」の紹介からリターンについてまで、順を追ってお話をさせて下さい。
京町屋の宿屋「まくや」について
京町屋を改装した宿屋であります「まくや」は2011年から始めました。ここは元々私の祖母の生家でした。祖母が住む事もなくなり、古い京町屋を壊すかどうするかと悩みましたが、年間約800軒から1000軒のペースで消えつつある京町屋をここでも1つ潰してしまうのかと思い、宿屋を計画しました。
宿屋をと思ったのは、それまでカフェ等以外で京町屋が使われる事が少なかったからです。この町家文化を丸ごと味わって頂くには、一時の滞在で終わってしまう店ではなく、滞在して頂ける宿がいいだろうと考えました。
宿屋をするとなり、3つの事を思い描きました。
「京都に住んでいるような没入感」
「地味でも本物をご用意する」
「敷居の低い京都をやる」
普段は表に出ない京都の深いところをご案内し、改装に当たっても京町屋本来の形や質を残そうと努めました。そして何より、遠くに感じる京都ではなく、敷居が低く近くに感じて頂ける京都をご用意したいと志しました。
当時から今に至るまでも、こういった宿泊施設であれば相部屋やドミトリーと呼ばれるベッド貸しが主流でした。そんな中、「まくや」は原則個室をご用意しました。プライベートな空間とシェアする空間の両方をバランス良く確保し、滞在なさるゲストの方々が快適である事。観光だけではなく、滞在も京都を感じられる事。この2つを大切にしました。
そして「まくや」を始めたのが2011年の1月でした。東日本大震災の影響下から始まった宿屋でしたが、その時もなんとか踏ん張り、今年で10年目を迎えました。年間700組を超える方々をお迎えし、宿も一棟貸しの2軒を加え、幅広い使い方をご案内出来るようになってきました。
プロジェクトを立ち上げた背景
先に少しお話しました通り、このプロジェクトはコロナウイルスの影響があまりに深刻だったので立ち上げました。国内でも多くの方が外出や遠出を控えられる中、ヨーロッパを始めとして海外からのアジア忌避が強くなり、ほとんどのご予約がキャンセルとなってしまっております。
2020年2月の前年比で80%の売り上げ減。現在頂いている3月4月の残りのご予約についても、状況が長引く中、後から後からキャンセルが相次ぎ、前年比で60%を越える売り上げ減となっております。さらにキャンセルが出る事も十分考えられ、最終的には3月4月も80%の売り上げ減になるかもしれないと見込んでおります。
これまでも災害によって難しい状況になる事はありましたが、台風や地震などの被害が目に見える災害とは違い、今回は疫病というなかなか安全を断言しにくい災害です。他の災害よりも影響が長引くと思われる中、このままの状況が続けば、祖母から受け継いで残してきた京町家を更地にして売却する事も考えなくてはなりません。ご用意したかった京都、残したかった京都、そして亡き祖母からの遺産、その全てを諦めなければいけないのかと思っています。
きっと今の状況も、今年の秋や冬には「あの時は大変だったね」と話していられると希望を持っていますが、それまでを乗り切り、なんとかこのプロジェクトを通じて町家の維持だけでも出来れば!と思っております。
お部屋について
京町家の宿である「まくや」では、快適なシェアとプライベートの両立の為、十分な広さのシェアスペースと各個室をご用意しております。
価格はお部屋ごとに違いますので、お越しになられる人数や時期によって多少変動は御座いますが、京都へ気軽にお越し頂けるよう、1泊1名様の通常平均価格は3,000円でご利用頂けます。
そして完全なプライベート空間としてお使い頂ける一棟貸しをタイプの違う2軒ご用意しております。ご家族や親しいご友人同士で滞在なさる事が多いです。
こちらは通常、2名様で1泊14,000円でのご提供ですので、1名様あたり7,000円。5名様まででお使い頂け、追加1名様につき2,000円頂戴しておりますので、5名様でのご利用ですと1名様あたり4,000円でご利用頂けます。
それぞれの旅の目的や用途に合わせて、年間700組を超えるお客様をお迎えして参りました。今後もこうして「敷居の低い京都」「近くに感じる京都」をご用意していきたいです。
「まくや」の近隣、魅力ある京都西陣
「まくや」がある京都西陣は、京都の町の原風景とも表される場所です。京都の中でも減りつつある町家がまだ残る地域で、いち早く観光地として知られるようになった祇園や嵐山などとは違い、そのままの京都が残されています。
「まくや」の建っている場所も、平安時代に天皇の宮殿である内裏が建っていた場所で、中和院という名の神々と食事を共にする建物があったそうです。
二条城、北野天満宮、晴明神社、京都御所など、名前の知られた観光名所も近くにあります。先に申しました通り、平安京の内裏が建っていた場所ですから、地理的に京都市のほぼ中心である事で、他の祇園や嵐山などの有名観光地のどちらへでも均等にアクセスが良い場所です。
ちょうど先日、近くを流れる堀川に掛かる一条戻り橋の河津桜が一気に花を咲かせていました。
リターンのご紹介
・【御礼申し上げます】 500円
ご支援頂いた皆様へ、1通1通お礼のメールをお出し致しまして御礼申し上げます。状況が良くなって「まくや」へご滞在頂いた際、笑顔でお迎え出来る事を心待ちにしております。良いお茶、ご用意しておきます。
・【御礼状、お送り致します ver.まくや】 1,000円
お世話になった事に対する感謝を込めまして、「まくや」オリジナルのポストカードを作成して、お礼状をお送り致します。素敵な町家のお礼状をご用意致します。
・【御礼状、お送り致します ver.ウチの猫】 1,000円
お世話になった事に対する感謝を込めまして、ウチの猫のオリジナルポストカードでお礼状をお送り致します。恥ずかしがりでお店には顔を出す事の無いウチの子ですが、ベストショットで作成し、お送り致します。
・【まくやのお部屋1名様1泊ご招待】 3,000円
「京町屋ゲストハウスまくや」のお部屋での滞在をご支援下さった1名様1泊分ご招待させて頂きます。
現在の状況が落ち着いた後にでも、是非お越し下さい。
ご希望日での滞在が、先約で受けられない事があります。ご了承下さい。
有効期限は2025年3月末です。
・【まくやのお部屋1名様2泊分ご招待】 5,000円
「京町屋ゲストハウスまくや」のお部屋での滞在をご支援下さった1名様2泊分ご招待させて頂きます。
現在の状況が落ち着いた後にでも、是非お越し下さい。
ご希望日での滞在が、先約で受けられない事があります。ご了承下さい。
有効期限は2025年3月末です。
・【一棟貸しホテル or まくやのお部屋1泊ご招待】 10,000円
一棟貸しホテル「一軒まくや」での滞在1泊2名様までご招待させて頂きます。もちろん、1名様でのプライベートなご滞在にもお使い頂けます。「京町屋ゲストハウスまくや」のお部屋での滞在にも、同じように1泊2名様分として使っても頂けます。
現在の状況が落ち着いた後にでも、是非お越し下さい。
ご希望日での滞在が、先約で受けられない事があります。ご了承下さい。
有効期限は2025年3月末です。
・【まくやを貸し切りご招待】 30,000円
「京町屋ゲストハウスまくや」の貸し切りを1泊ご招待させて頂きます。10人から15人がご滞在頂ける「まくや」を丸々プライベートに使って頂けます。同窓会やお泊りパーティ等、ご自由にお使い頂けます。もちろん、貸し切りをご希望でないご宿泊でもお受け出来ます。
現在の状況が落ち着いた後にでも、是非お越し下さい。
ご希望日での滞在が、先約で受けられない事があります。ご了承下さい。
有効期限は2025年3月末です。
・【まくやを貸し切り2泊分ご招待】 50,000円
「京町屋ゲストハウスまくや」の貸し切りを2泊分ご招待させて頂きます。10人から15人がご滞在頂ける「まくや」を丸々プライベートに使って頂けます。同窓会やお泊りパーティ等、ご自由にお使い頂けます。一棟貸しホテルのご利用及び貸し切りをご希望でないご利用でお使い頂いても結構です。同じように2泊分ご招待させて頂きます。
現在の状況が落ち着いた後にでも、是非お越し下さい。
ご希望日での滞在が、先約で受けられない事があります。ご了承下さい。
有効期限は2025年3月末です。
・【まくやを貸し切り3泊分ご招待&旅行計画と京都案内】 100,000円
「京町屋ゲストハウスまくや」の貸し切りを3泊分ご招待させて頂きます。一棟貸しホテルのご利用及び貸し切りをご希望でないご利用でお使い頂いても結構です。同じように3泊分ご招待させて頂きます。さらにご希望の方には、ご旅行のプランニングから全力でご相談にお答えします。当日もご希望であれば、京都で生まれ育った私が1日京都の案内をさせて頂きます。団体移動用のバスなどは御座いませんので、公共交通機関を使ってのご案内です。
現在の状況が落ち着いた後にでも、是非お越し下さい
ご希望日での滞在が、先約で受けられない事があります。ご了承下さい。
有効期限は2025年3月末です。
資金の使い道
ご支援頂けた資金については、主に3つの町家の家賃や無稼働でも生じる固定費など、そういった維持の為の費用に当てたいと思います。
町家の維持が出来れば、また多くの方に楽しんで頂けると思います。
最後に
多くの魅力的なプロジェクトが立ち上がる中、このプロジェクトに興味を持って下さってありがとうございます。是非、皆様からのお力添えで、これからも敷居の低い京町屋の宿を、近くに感じられる京都を、お届けしていけたらと願っております。どうぞよろしくお願いいたします。
<All-in方式の場合>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
※万が一、お店が閉店になった場合リターンをご提供できない場合がございます。あらかじめご了承ください。
最新の活動報告
もっと見るプロジェクト達成のご報告と引き続きのお願い
2020/03/23 20:26皆様、いつもご支援頂きありがとうございます!先週末にはSNSやこのプロジェクトなどでまくやの窮状を知って下さった国内の方々がお越しになり、久しぶりに何人ものご予約の方をお迎え出来ました。久しぶりに京都にお越しの方々をお迎え出来ましたし、お越しになられた皆様は、予防に努められつつも京都を楽しんで下さったようで嬉しいです。そんな週末、皆様のご支援のお蔭でプロジェクトの達成となりました!本当にありがとうございます!たくさんの方々に支えられ、プロジェクトを達成する事が出来ました。達成と聞き、一番にやっぱりほっとしました。 不安続きの日々でしたが、皆様のお力添えによって、未来へ向けての勇気を頂いたように思います。重ね重ね、御礼申し上げます。しかしながら、状況は予断を許しません。日が経つごとに、中国・欧州・北米・アラブ、各地域での状況の悪化が報じられています。日本は現在、他国と比べますと決定的な崩壊的状況にまでは追い込まれておりませんが、現在の状況に国中が疲れているように感じます。皆様から勇気を頂きつつ、しかし決して楽観視出来ない状況がしばらく続くでしょう。実は先日、SNSで京都駅の状況が撮影されていました。その写真を見ますと、駅前のバス停留所にはたくさんの方がお越しになっているように見えました。しかしよくよく考えてみると例年では本来、駅前が写真を撮影していられるような混雑であるはずがないわけです。そう思って京都駅へと向かってみたところ、やはり例年の春のシーズンの混在具合とは比べ物にならない程度です。混雑具合だけでも5分の1か10分の1か、でしょうか。京都御所に桜が咲いたという情報を聞き、そちらにも足を運んでみましたが、人はほどほど。まったく密集している状況ではありませんでした。とはいえ感染拡大を防ぐ為には、密集・密接・密室を避ける必要がありますから、無理もない事、当然の事でしょう。とはいえ、海外からの方が今の京都に居られるはずもなく、国内も感染拡大防止の為に人の移動が極端に少なくなっております状況で、京町家の宿維持へ向けての環境は厳しくなっております。このような状況下では御座いますが、ご支援下さった皆様のお気持ちを裏切らない為にも、京町家の維持を全力でやって参りたいと思っています。プロジェクトの達成をみましたが、このような状況が続く中、誠に勝手なお願いでは御座いますが、引き続きのご支援をどうぞ宜しくお願い致します。 もっと見る
目標の70%達成!ご支援への感謝と現状のご報告。
2020/03/16 14:27引き続きのご支援を頂き、本当にありがとうございます。皆様のご支援で目標の70%を達成するに至りました。皆様のご支援、さらにはご支援下さった多くの方々のプロジェクトの拡散によって、目標の達成が見えてきております。今も連日、海外からのご予約を中心に、事前に頂いていたご予約は5月までほぼ全てキャンセルとなりました。ここ最近は私自身も京町家維持に向けて、各方面へ伺う毎日でバタバタとしておりました。少しばかりそれで体調を崩し気味で、昨日はあまりの疲れに1日養生しておりました。日を追う毎に暗く厳しい状況を目の当たりにしています。そんな中、私たちを励まし勇気づけてくれるのは、皆様からのご支援とメッセージ、そして拡散して下さる暖かい想いです。暗く先の見えない状況が続く中、私たちに届くほぼ唯一の明るい知らせとなっております。皆様におかれましても、この現状にストレスを抱えていらっしゃる中、私たちにご支援を寄せて下さり、本当に感謝しております。重ねて、御礼申し上げます。ありがとうございます。更にありがたい事に、今回のプロジェクトが拡散されまして、そこからこの窮状をお知りになった何名かの常連の方々を中心に、少しばかりご予約を頂きました。「絶対に行くから」とメッセージを添えて下さる方もおられました。そこから、暗いニュースを呟く事よりも、と思いまして、先日京都を巡って撮って来た写真からいくつかを纏め、ロイヤリティフリーの素材集として配布を開始致しました。今の京都だとこんな写真が撮れますよ、と知って頂ければ嬉しいです。観光地は多くが屋外で、今は人も少なく感染の心配もありませんし、またこれを機に京都へお越しになるのを楽しみに思って下さればと思っております。これを機に、京町家にも興味を持って下さればいいなと願っております。これらも全て皆様がご支援下さって、このプロジェクトを知って下さる方を増やして下さったからです。残り15日となり、達成へ向けて引き続きご支援とプロジェクトの拡散を賜れればと思っております。 もっと見る
目標の30%達成!更なるご支援のお願いと、現在の京都
2020/03/08 19:28皆様、今回は支援の検討、もしくは既にご支援下さって本当にありがとうございます。 皆様から多くのお力添えを頂き、プロジェクトは30%の達成率を越えております。現在は37%まで達成率は上がり、皆様のお力添えを心強く感じております。 報道などでも広く知られています通り、世界中で外出を控え、活動を自粛する事態となっております。3月8日現在、私たちが頂いていた海外からのご予約は、今後およそ3か月に渡ってほぼ全て無くなってしまいました。 中国など東アジアの方々からのご予約は言うに及びませんが、今はヨーロッパからのご予約もほぼ全て無くなっております。毎年チェコから京都の春と秋を楽しみに来られていた方も、親族から大きく心配された事で今年の春は断念なさいました。先日もフィンランドから頂いていたご予約も「航空会社が日本へのフライトを取りやめた」と、苦渋の報告を下さいました。 自粛なさる事は無理もない事ですが、やはり予想通り厳しい状況でございます。 支援を検討して下さっている皆様には、是非お力添えを頂けますよう、お願い致します。 また、既にご支援下さった皆様には大きな感謝を申し上げますと共に、是非このプロジェクトの拡散にご協力頂きたく思っております。 1人でも多くの方にお力添えを賜れますよう、心よりお願い申し上げます。 現在の京都ですが、皮肉な事と申しましょうか、絶好の観光チャンスとなっております。有名観光地の多くは、ここ数年の間、主に中国の方々を中心としてかなりの人となっておりました。しかし、現在は殆どの観光地でスムーズで快適な観光を楽しんで頂ける状態です。 京都屈指の有名観光地の清水寺とその周辺も、人混みに塗れる事無くお過ごし頂けます。写真は朝の9時から10時の間に撮ったものですが、普段のこの時期でしたらあり得ない光景です。 13時頃の嵐山では少しばかり人の出が増えましたが、例年では想像できない程の快適さで、いらっしゃるのはほぼ日本人の方々でした。伏見稲荷は人気が高く、今の時期でも賑わいを保っておりましたが、いつもならすし詰め状態の千本鳥居でも、賑やかだなと感じる程度でした。 世界遺産にも登録されている竜安寺の枯山水の石庭でさえ、縁側に溢れるほど人がいるのが常ですのに、ご覧の通りです。 京都全体がこの状況に喘いでいるのが分かります。私が知る限りでも、京町家タイプの一棟貸しの宿で3軒、京町家タイプでないもので1軒、ビジネスホテルタイプの宿泊施設で1軒が、中の設備味に始末を付けて看板を降ろされました。 明日は我が身のこの状況に、重ねてご支援と拡散のご協力をお願い致します。 それとと共に、是非良い時期に京都へお越しになってください。お待ちしております。 もっと見る
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