こんにちわ!千壽徳蔵です。
早いもので今回で第3回目となる活動報告になります。
前回の活動報告では輪島塗の真髄ともいえる下地作業についてお伝えしましたが、今回はさらに上層を作る「中塗り・中研ぎ」作業が開始されました。
下地作業が終わると次の工程は別の職人に引き継がれます。
中塗りは面を整えるために行う作業になります。白色でとても綺麗でしょう。
この状態でも商品になるのではないかと思うような滑らかな表情になりますよね。
本来の輪島塗では黒色の中塗用の漆を使用するそうなのですが、WAJIMA Lacaではさらに上層にカラフルな漆を使用して上塗りをするために職人の判断により白色の中塗り用の漆を使用しています。微細な部分ではありますが、職人の経験と知識がひかる部分です。
※↓中塗り後の画像1です。
※↓中塗り後の画像2です
そして中塗り作業をしてから乾燥させるとこんな風合いに色味が変化します。
この渋い色味もまた素敵ですね。
そしてまだ工程は続きますよ。
次は中研ぎ作業です。
せっかく塗ったのに研ぐってどういうこと?って思う方も少なくありませんよね。
この先に待ち受ける上塗りという作業のために、塗り面を整えて、さらに上塗り用の漆の付着をよくするためにこの作業を行います。
※↓中研ぎ後の画像です。
活動報告では画像と共に大まかな説明とさせていただいておりますが、全ての作業が使っていただく方に末長く側に置いてもらえるよう職人が1点1点思いを込めて製作しています。
ぜひサンプルカップが出来上がっていく様子と共に、伝統工芸という分野に少しでも興味を持っていただくきっかけなればとても嬉しいです。
さて次はいよいよ上塗り作業になりますが…
その前にドキドキワクワクの活動報告ができるかもしれませんので、どうぞお楽しみに!