テラ・ルネッサンスが新型コロナウイルス対策支援を行う活動地では、私たちだけではなく、行政や国連機関と調整・協力しながら活動を行なっています。
そのため、タスクフォース会議が毎朝8時に開かれます。
アジュマニ県(行政)、援助機関、NGOが集まり、「どこで、何を、誰が、どれだけ支援をしているのか、また、何が不足しているのか」など、それぞれの活動状況を共有し、支援が偏りすぎたり、逆に支援の届かないところのないように調整しています。それぞれの機関の強みを生かして効率よく支援を進めるためです。
テラ・ルネッサンスからも、毎朝スタッフが参加して、様々な情報交換を行なっています。
写真:会議の様子。(14時のもの)
また、朝のミーティングに加えて、14時からも行政関係者やメディアが集まり会議をしています。写真(上)に写っているのは、私(小川)も参加していたタスクフォース会議です。
この時は、県のリーダーや保健担当者に加えて、地元選出の国会議員らも参加して、かなり長時間のミーティングでした。
15年前、ウガンダ北部が紛争下だった頃のセキュリティー(安全対策)会議などを思い出しましたが、その時と比べて、かなり行政の皆さんが真剣に、かつ中身のあることを責任を持って話し込んでいたのが印象的でした。
ウガンダでは、ロックダウン後、援助機関の数も減っています。難民居住区へのWFP(国連食糧計画)からの食料援助も30%カットされている状況です。
とにかく、感染予防、心理支援、教育、食料支援、非食料品の支援、難民居住区での活動、等々、多岐の分野にわたり様々な支援が足りていません。
そのような観点からも、テラ・ルネッサンスの感染予防活動と生計支援活動は、この地域において重要なものになっています。
多岐にわたる支援活動をしていく上で、当然、テラ・ルネッサンスや一部の援助機関だけで、支援が完結できるものではありません。行政、NGO、国連機関などが「活動分野」や「強み」を活かし、互いに緊張感を持ちながらも、協力していくことが本当に大切です。
さらに現地レベルでの行政、NGO、国連機関のパートナーシップについて例を挙げると、国連機関と当会の難民居住区の、洋裁を学んだ卒業生たちが協力してマスクを生産し始めています。
現在、ウガンダ政府によりマスクの着用が義務付けられています。これを受けて、UNHCRや大手援助機関から要請が来て、難民や援助従事者のためのマスクを協働で制作することになったのです。
現場レベルで協力して、UNHCRらがマスクの材料などを提供し、テラルネ側からは技術協力して、洋裁の卒業生40名にマスクは2,000枚制作していきます。これも現場レベルでの他機関との連携、シナジー効果です。
このように、国連機関や大手援助団体は大規模なオペレーションを展開し、テラ・ルネッサンスでは技術協力と難民の自立・就業機会の提供をしてきたノウハウなど、お互いの強みを生かして協力しながら活動しています。
報告:小川真吾
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