◆国境の施設に隔離された人々の生活支援
現在、ウガンダ北部では2名の感染者が報告され、濃厚接触者や感染の疑いがある人たちを、隔離施設に2週間隔離する措置をとっています。
私たちが活動する南スーダン難民居住区があるアジュマニ県でも4箇所の隔離施設が準備され、そこで現在約160名の方々が隔離されています。
隔離施設に搬送される多くは難民や最貧困層の住民が大半です。 また、現地政府の資金不足もあり、施設内の環境も未整備で、隔離された方々の健康状態を考えても、生活物資の支援は不可欠です。
この状況を受けて急遽、隔離された方々の生活物資支援を始めました。
写真は、160名の方々が2週間生活するための食料などの物資を調達している時の様子です。
隔離施設では、2週間の隔離期間を経て出ていく人もいますが、新しく入ってくる人もいる状況であり、継続的な支援が必要です。
このように、感染を食い止めるのみならず、生活を支えるための追加支援が人々の命を守るために重要となっています。
実は現在、隣国の南スーダンからウガンダに流入してくる難民も増えており、そのような人々も強制的に隔離施設に送られました。難民となってやっと逃げてきた人々や際貧困層の人々が、整備の整っていない隔離施設で生活せざるを得ない状態です。
引き続きの生活支援が不可欠です。
◆ロックダウンによる食糧価格高騰
さらに追い討ちをかけるように、ロックダウン後、食料価格が高騰しています。
ロックダウンで収入が無くなっている上に、穀物などの主食の価格が高騰し、貧困層の生活(生命)にとって壊滅的な打撃を与えています。
例えば、塩はロックダウン前より313%も価格が上昇しています。主食となる豆も120%、メイズ、ヒエ(アワ)や食用油も値段が高騰しています。
◆続くロックダウンと人々の生活
ウガンダでは、5月4日に大統領がスピーチをし、2週間のロックダウン延長が決まりました。その間にも、生活の維持がますます困難になってくる方が増えていきます。
引き続き、感染予防に加えて生活支援を行っていきます。
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報告/小川真吾