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ドリップアートプロジェクトで「フクシはオシャレでオモシロイ」を伝えたい!

生(き)の芸術「アールブリュット」をコーヒーのドリップパックのパッケージデザインに。描く人と社会を繋ぎ、障害者の芸術活動を推進、サポートするプロジェクトです。これまでの「福祉」に対するイメージを変え、「オシャレ!オモシロイ!」という新たな視点を広げたいと考えています。

現在の支援総額

401,010

45%

目標金額は880,000円

支援者数

63

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2020/06/12に募集を開始し、 63人の支援により 401,010円の資金を集め、 2020/08/05に募集を終了しました

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現在の支援総額

401,010

45%達成

終了

目標金額880,000

支援者数63

このプロジェクトは、2020/06/12に募集を開始し、 63人の支援により 401,010円の資金を集め、 2020/08/05に募集を終了しました

生(き)の芸術「アールブリュット」をコーヒーのドリップパックのパッケージデザインに。描く人と社会を繋ぎ、障害者の芸術活動を推進、サポートするプロジェクトです。これまでの「福祉」に対するイメージを変え、「オシャレ!オモシロイ!」という新たな視点を広げたいと考えています。

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はじめまして。 kinari(きなり)代表の金子と申します。
この度はご覧いただきありがとうございます。

突然ですが、みなさんは「アールブリュット」という言葉はご存じですか?
直訳すると、生(き)の芸術。
伝統や流行・教育などに左右されず、あるがままに表現した芸術という意味があります。
主に”障害者のアート”を示す言葉として用いられますが、障害の有無に関わらず、子どもたちや趣味で活動する高齢者の作品も含まれます。

視察で訪ねた作業所の利用者さんの作品

悲しいかな、福祉業界は「良いことしているはずのに、ネガティブな印象を持たれがち」です。
慈善的で、ボランティア要素が強く、“お金を儲けはタブー”という謎の思考が蔓延していて、「低賃金で大変な仕事だー」という、自己犠牲的イメージも根強い…。
アールブリュットには、そんな福祉の印象を、「フクシっておしゃれよねー」「なんか面白い」に変える力があると思っています。その思いから、福祉とアートに関わる事業をしようと「kinari」を立ち上げました。事業の第一歩として企画したのが、「アールブリュット」をコーヒーのドリップパックのパッケージデザインに取り入れる【ドリップアートプロジェクト】です。


プロジェクトオーナは何者なの?

コミュニティナース研修で訪ねた鎌倉の海岸にて

先ずは自己紹介をさせてください。

金子文絵 /Kaneko Fumie ニックネーム:ぱっち
コミュニティーナース・一般社団法人kinari代表・桐林館喫茶室スタッフ・元県立高校教員

1978生、三重県出身。看護師免許取得後、日本福祉大学社会福祉学部社会福祉学科へ進学。専攻は障害者福祉。一般病院、障害児施設のナースを経て、教員・障害児施設指導員・手話通訳者・芸大生(京都芸術大学通信過程)…など、複数の草鞋(わらじ)を所有。
全てを統括する役割は「コミュニティーナース」

コミュニティナースとは、病院で働くナースではなく「人とつながり、まちを元気にする」という、実践の概念。いろいろな草鞋のすべてがこの「コミュニティナース」につながっていると思っています。私にとって、靴箱のようなものかもしれません。

趣味・特技は料理、手話、サウナ、お絵描き、けん玉…そこそこ多趣味です。
経歴としましては、母子家庭の長女として幼少期~10代を過ごし、20代で、結婚→離婚→出産(未婚)→思い付きでマンション購入…という人生の主要なイベントは一通り経験。30代で再婚し、旦那が主夫(ニートとも言う)、私が大黒柱な生活をしています。
そして、40代(今)…。7年間務めた教員を退職し、「kinari」を立ち上げることとなりました。
こうしてみると、昼ドラが一本撮れそうですが、本人には波乱万丈な自覚がほぼありません…笑。現在も、夫・娘・猫と平和に暮らしております。


「kinari」のはじまり

「kinari」のはじまりは、看護学生の頃、手話を学び、障害者(児)の世界に興味を持ち始めたことがきっかけでした。その後、看護師をしながら福祉系の大学(夜間)に進学。障害児教育を専攻し、障害者の芸術(当時は「アウトサイダーアート」と呼び名が主流)というジャンルを知ったのもその頃です。
元々、絵や表現活動が好きだったこともあり(看護か芸大かで進路を迷ったことも…)独特の感性から生まれる彼らの作品は、どれも素敵で、面白くて、魅力的でした。
「いつか、福祉×アートで面白いことができたらなあ」とぼんやり考えていたのは、もう20年以上前の話です。そして、その「いつか…」が動き出しました。

2年程前、友人がオーナーを務める廃校カフェで、お手伝いを始めました。今は、正式にスタッフとして関わっている「桐林館喫茶室」です。(こちらもクラファンチャレンジ中!)
「桐林館喫茶室」の仲間は家族みたいな存在

ただのお手伝いが、いつのまにやら、商品開発したり、イベントを企画したり…これやりたい!を実現させてもらいました。
その一つが、福祉プロダクト商品(主に障害者の手によって福祉作業所ので作られた製品)を展示販売をする企画「スイモン展」です。友人が福祉プロダクト商品を扱う仕事「スイモン」をしており、アールブリュットをデザインとして取り入れた商品の面白さや新奇性は、他にない魅力がありました。

「スイモン展」の様子

京都の作業所「Salut」で作られている、
七宝焼きアクセサリー

その企画の関係で新潟を訪れる機会があり、開催されていたのが「岩室あなぐま温泉芸術祭」アールブリュットの作品が温泉街のあらゆるところに展示され、その見せ方は秀逸でした。

「“生きる”ってこと」
お寺の天井から吊るされた詩は圧巻

温泉街にある写真屋さん、たくさんのぬいぐるみ「なりたいわたし」を叶えるファッションショーでは、障害支援施設の利用者さんが、それまで夢見てきた衣装(ウエディングドレスなど)を身に着ける企画。モデルとなって車いすでランウェイする姿は、とても愛おしく、満足げな笑顔が印象的。

ファッションショーはたくさんの人が見守るアールブリュット作品は、作家たちは自ら売り込みに奔走するわけではありません。第三者が介入することで、初めてアートとして確立する可能性が出てくる。彼らの作品をアート(アールブリュット)として認知してもらうには、第三者が「これいいでしょ?」と発信し、誰かに見てもらう場やツールが必要であると学びました。
その役割を担うことできれば、もっとアールブリュットを広められる。新潟での出会いが、「kinari」の背中を押してくれました。

陶芸のモチーフは家電など
とても細かく表現されている

「kinari」に込められた思い

そんなこんなで立ち上げた「kinari」ですが、屋号の意味は大きく二つあります。
一つ目は「色」としての意味。白よりも自然で、素のままを表している色なので、生成のキャンバスに、いろんな色を重ねていこうという意図があります。
もう一つは「生成」という漢字から。kinariと出会う人々が「生きやすく成るように」という思いが込められています。また、「生」という文字には「新たに生じる」という意味、「成」には「出来上がる/成就する」という意味があるので、新たなものを創造していく感覚も大事にしたいと思っています。

そして今後は、ドリップアートを継続しつつ、
・アールブリュット作家の発掘(個人で創作活動している障害者への支援)
・作品の展示販売、展覧会の企画

・福祉プロダクト商品の企画
・表現としての手話の普及(手話通訳、物語や歌詞の翻訳)

・福祉、医療関係者へのドリップパック無償提供
などを展開し、障害者の芸術活動の推進とそのサポートを進めていく予定です。

このプロジェクトで実現したいこと ~なぜドリップパックなのか~

これまで、小規模なイベントなどの取り組みはしてきましたが、今回のプロジェクトはkinariの第一歩となる本格的な事業です。
全国には、絵画を中心とした創作活動をしている作業所(就労支援施設)がいくつかあり、作家やデザイナーとして活躍している障害者もいます。しかし、多くの作業所が自動車部品や粗品の袋詰めといった軽作業が中心で、工賃も決して高くはありません。

 参考:平成30年度平均工賃(月額)(厚生労働省発表資料より)
 就労継続支援B型事業所 16,118 円 / 就労継続支援A型事業所 76,887 円

コロナの影響で自動車関係の軽作業もストップイベントも中止が相次ぎ粗品の需要も激減

さらに、昨今のコロナの影響で下請け作業がストップしてしまったり、利用者の半数が在宅利用という状況にあるようです。このような現状を知り、「絵を描くこと」が仕事にならないかと考えました。描く環境さえあれば、事業所でも在宅ワークでも可能です。個人により得意不得意があるので、軽作業という選択肢も残しつつ、「絵を描く=アート」を作業の一つとして取り入れてもらうことを提案しました。
何より、好きなことや得意なことが、仕事として成り立てば、本人、家族、仲間、その作品を手に取る人…たくさんの人の面白いや楽しい時間も増えます。もちろん、アートとしての対価も生まれます。
然るべきところに経済も回し、みんなが「生きやすく成る」仕組みを作る。
そのような思いから【ドリップパックプロジェクト】がスタートしました。

ドリップパックは一般的なアート作品のように飾れるわけではありません。(もちろん、飲むまでは飾っていただいてもいいです!)大がかりな作品ではなく、身近なもののパッケージデザインにすることで、多くの人にアールブリュットに触れてもらいたい。特別でなく、日常に「アールブリュット」がある、そんな形が理想です。
ドリップパックならば、手元に届いた時とコーヒーを飲む時(飲みながら)、少なくとも二回以上は目にする機会があります。その時に、このコーヒが作られた背景を思い出してもらったり、「面白いな」「オシャレだな」と感じてもらえば嬉しく思います。

そして、このドリップパックはパッケージだけでなく、中身もこだわった企画です。先述した「桐林館喫茶室」で扱っているものと同じ、大量生産ではないけれど丁寧に作られたコーヒー豆です。。喫茶室もコロナの影響で休業を余儀なくされていましたが、この状況下でもできることを…と、美味しいコーヒーは日々焙煎しています。仲間であり、パートナー的存在の信頼できるコーヒーが使えること。それも、このプロジェクトにドリップパックを採用した理由の一つです。

今回のプロジェクトの趣旨を、生豆の仕入れ先である「海ノ向こうコーヒー」さんもに伝えたところ、イメージに合うストーリーを持つ、ユニークな産地のコーヒー豆を紹介していただきました。

その一つが「タイ」。「オリジナルな手話を操るろう者」が生産に関わっているそうです。ろう者や手話に触れてきたものとして、手話は言語であるとともに、自己表現の方法という視点では、アート的な意味もあると思っています。どんな手話(サイン)を使いながら、コーヒーを育てているんだろうと想像すると、なんだかワクワクしてしまいます。

もう一つは「バリ」のコーヒー。大量生産の精製場ではなく、生まれ育った村にもどり、地元のフルーツを使った天然酵母と聖なる湧き水を使い、その時、その場所でしか作れないコーヒーを作る。「加工されていない芸術」とリンクする手法で作られたコーヒーなのです。
そして、届いた生豆は焙煎前に「ピッキング」という大切な作業があります。よりおいしいコーヒーにするために、虫食いや変色した豆を除く選別作業。人の手と目で丁寧な確認が必要となります。その作業の一部も、パッケージデザインと共に作業所へ依頼しています。「絵を描く」以外にも、利用者の仕事の幅を広げる一助となっています。


ドリップアートプロジェクトに関わる人々

今回、主にご協力いただいているのは、名古屋市にあるNPO法人「シンプルライフスタイル研究所」
就労継続支援B型事業所として、自動車関係の軽作業の他、手編みで素敵なマットを作成しています。

先述した「スイモン展」で出店してもらったことをきっかけに繋がり、【ドリップアートプロジェクト】の声かけにも快く賛同いただきました。コーヒー豆のピッキング作業とパッケージデザインの両方に取り組んでもらっています。
とても丁寧な作業が得意な利用者さんおり、ピッキングの技術もお墨付き。何より、デザイン案として描いてもらった作品はどれも秀逸。。。色遣いや、モチーフの表現は「これいいでしょ?」と言いたくなる作品ばかりです。(一部kinariのInstagramFacebookに掲載しています)

作品やコーヒー豆は、専用工場にてオリジナルドリップパックに加工し、リターン品となります。加えて「手書きドリップアート」として、世界に一つだけのドリップパックも制作します。パッケージに直描きするという手法は、ある意味、正真正銘の「生の芸術」かもしれません。


また、kinariのオリジナルロゴのドリップパックも作成します。
こちらは「ダイナモデザイン」デザイナー岩田直樹さんの作品です。岩田さんは、耳の聞こえないデザイナーとして活躍されています。ロゴは一目で会社を印象付ける、大事なもの。kinariの趣旨を理解して、それを表現してもらえる方にお願いしたいと考えていました。そんな時に偶然、「ろう者のデザイナーがいる」と知りました。聴こえを補完するのは視覚、ろう者は「視ること」のプロフェッショナル。過去の作品も魅力的で、ぜひお願いしたいと依頼に至りました。kinariを視覚化したら、どんなロゴになるんだろう…と期待も膨らみました。そして、完成したデザインこちら。

無地のキャンバスのロゴは規則正しい形ではなく、「いろいろな人」を表現しています。どんな形でも真っ白なスペースがあれば、自分の好きなことを描いてみよう。みんなと重ねて、新たな価値を見つけて欲しいという思いが込められています。


リターンについて

アールブリュットデザインのドリップパックの他、支援額に応じたリターン品をお届けします。(詳細はリターンのページをご覧ください)
いずれも、ドリップパックプロジェクトに関連した、kinariらしい商品をチョイスしています。今回は県内にある二つの作業所(きらめき工房いがコムスイーツ工房 奏)にご協力いただだきました。
各施設の詳細は、今後の活動記録で伝えさせていただきます。


支援の使い道

ご協力いただいた資金は、リターンに関わる費用の他、クラウドファンディング終了後も【ドリップアートプロジェクト】を継続すべく、kinariの運営資金として活用させていただきます。

なお、本プロジェクトはAll-in方式で実施します。
目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。


最後に

ここまでお読みいただき、本当にありがとうございました。
あと少しだけ、お付き合いください。

約2年前、大切な人や場所との出会いがきっかけとなり、起業に至りました。
さあ、始めるぞ!というタイミングで、コロナの流行。世界は激変し、想定していた状況とはずいぶん違います。ですが、諦める…という選択肢はありませんでした。withコロナ時代を視野に入れた時、福祉とアートは淘汰されるものではないと思っているからです。
むしろ、いい流れですらあると感じています。
あらゆるものがデジタル化し、オンラインになろうとも、アートはうまく付き合うことが可能です。その反面、アールブリュットには、オフラインでしか、人でしか伝えられないこともあります。
オンオフを上手に使って、この変化をプラスにしていこうと思っています。

これからkinariがやっていきたいことは、手と目が届く範囲の人たちが「豊かに生きるため」の取り組みです。
先ずは【ドリップアートプロジェクト】から。
皆様のご支援、こころよりお待ちしています。

最新の活動報告

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  • 早くも、ラスト2日となってしまいました。現時点で、60名近くのご支援をいただいております。100%とまではいかずとも、目標の半分に近づけていることは本当にありがたいことです。これまでのご支援への感謝と共に、目標に、少しでも近づけるよう最後までPRせねば…と思っております。短い内容ですが、これまでのお礼とラストスパートのプッシュをお願いする動画を作成しました。あえて、日本語ではなく、ドリップアートと同様に、kinariとして広げていきたいことの一つ「手話」で。本文中にも書きましたが、手話との出会いが、障害者福祉に関わるきっかけとなり、アールブリュットへの関心にも繋がりました。手と表情で豊かに表現できる手話は、言語でありながら、とてもアート的な表現方法。お時間ありましたら、ご覧ください。先に懺悔しておきますと…冒頭あいさつで「kinari(キナリ)代表の…」と話しているのですが、思いっきり指文字が「キ」ではなく「カ」になってます…「カナリ」な大間違い(笑)アルファベットで「kinari」と表現するか「キナリ」とするか、ギリギリまで決めかねていたのですが、脳内の迷いがまさか手に表れているとは…(指文字の「カ」と「K」は同じ形)手話で「噛んでる」ようでは、公共放送の手話ニュースキャスターにはなれませんが、ご愛嬌と言うことでお許しください。何はともあれ、ドリップアートプロジェクト、最後までよろしくお願いいたします! もっと見る

  • 以前、協力施設訪問でも紹介した「シンプルライフ」さん。アートとコーヒー豆のピッキング、両方にご協力いただいています。今回、ドリップアートに採用させていただいた作家さんは、主に20代~30代の知的障害を伴う自閉症の方たち。個性豊かな人柄は作風にも表れています。Koji-Yさん      愛嬌のある顔や線を並べるモチーフが定番。動物やお笑い芸人、ポケモンキャラクターなど「予想外」な文字も作品の魅力です。おしゃべり好きで朗らかな印象なのですが、実は勘が鋭く、第六感が冴えているという彼。普段は電車通勤の職員が、たまに車で通勤すると「〇〇さん、今日は××(その職員の車の車種)ですね」と言い当てるとか。その感性が作品にも影響している…のかもしれません。村井さん独特のタッチと色遣いで、シュールなコーヒーやカレーライスを描いてくれています。このプロジェクトを機に、アートを始め、こんな作品が描けるんだ!とスタッフさんたちも驚いています。シールを貼る作品もお得意。最初はきれいに並べる→どんどん広がる、という手法で貼っていき、最終的に「シャボン玉が広がっている」ような作品も仕上がりました。言葉を持たない彼は、完成時に「\(^o^)/(できた!)」と万歳していたそうです。竜太さん自閉症の方たちはある一定の「こだわり」を持つことが多いのですが、作品にとって「こだわり」は作風に繋がる「味」だと感じています。彼はその味を存分に発揮している作家さん。今回採用した作品のタイトルは「庄内川」Googleマップで見るとちゃんとY字になっていたり、緑地があったり(緑を重ねて色が濃くなっている部分)、かなり忠実に再現されていることがわかります。時折、「ボクはがんばっています!」と自らを鼓舞しているというエピソードが、個人的にツボです。。。Dさんクルマ大好き、作品はとにかくクルマ!事業所に到着したら車を描き、立体を作り…それを職員に名刺代わり配る、というのが毎日の日課だそう。今回のドリップパックの題材も、もちろんクルマです。日々描き慣れているだけあり、たくさん作品ができたのですが、同じ車ばかり…?と思いきや、よく見ると微妙に違うんです。間違い探しを楽しむような感覚。そして、たまに車種が入った作品もあり、それはちょっとレアだったりします。  他にも、独自のコーヒーの物語を描いた作品(絵本にしたい雰囲気)や、クオリティの高めのペン画(スタッフさん曰く「さらさら~」っと描かれるそう)など、魅力的な作品がたくさん生まれています。まだまだ才能が眠っている予感…。ドリップアートはこれからも、デザインを変え、たくさんの作品を見てもらうツールとして継続していきたい事業。いい意味で想定外…と言いますか、想定の上を行く作品を、今後も期待しております! もっと見る

  • 今回の活動報告は…満を持して、kinariの推しアーティストの登場です!マルツナガル fuco:(ふうこ・瀬戸口楓子さん)2000年生まれ、知的障害を伴う自閉症の作家(以下、本人プロフィールより抜粋)『学校に行けなくなった時、母親が暇つぶしに紙を渡し「マル描いて」と言ったのが始まり始まり。とはいえ、絵が好きどころか、具体物は全く描けなかった彼女です…でも、マルなら描けた‼ハサミもノリも使える‼そして誰にも負けないくらい、同じことを同じスピードで毎日続けることができました‼そんなできる事をどんどんツナイデいったら、誰かとマルを書く=「言葉のない彼女のコミュニケーション」、絵をグッズ化しては販売する=「誰かの日常にマルが溶け込む」という素敵な化学反応がおきました。いたずらが好き、人が好き、キチンと並んだものが好き、愉快な事が好き…そんな彼女そのもののマルが、今あなたともツナガリましたね。さあ、次に何が始まるかが楽しみです。』彼女の作品を見たのは、SNSでたまたま流れてきた写真でした。一目見た時から、とてもとても気になって…(一目惚れというやつなんですかねw)投稿されている背景を読んでみたら、さらに興味深い…。ちょうどkinariを始めようとしていたところで、何ができるのかはさておき「とにかく繋がりたい!」と思い、DM(ラブレター♡)を送ったのが始まりです。そこに快くレスポンスをいただき、三重と佐賀が繋がりました。まさに「マルツナガル」…。制作風景、一つ一つ「マル」が「ツナガリ」ます作家である、fucoさん本人や作品そのものがステキなのはもちろん、傍らでサポートしている母・庸子さんがこれまたステキ且つスゴイ方なのです。日常生活を共にする家族…なので母娘としての関係は当然のことながら、fucoさん母娘は「作家とマネージャー(プロデューサー?)」としての関係性もきちんと確立しているのです。「マルツナガル」としてブランディングもしっかりされていて、一人の作家としてサポート兼マネンジメントしている母の存在。素敵な作品を描いているお子さんが居たとしても、なかなか「お母さん」から脱却できないケースが多いと感じるのですが、こちらの母娘は一味違っておりました。fuco母娘を知れば知るほど、より一層「一緒に何かしたい」「この作品を他の人にも知ってもらいたい」と感じ、kinariとしても背中を押してもらっています。↓Instagramでは制作風景や作品などがアップされていますので、ぜひご覧ください。マルツナガル fuco Instagramそんなこんなで、メールやオンライン(コロナのおかげ?で遠くても近い距離間でやり取りできるのは良かった)でやり取りし、今回のドリップアートのパッケージデザインにも作品提供をしてもらえることになりました。まもなく再開する、桐林館喫茶室にも作品が飾られます。(トップ写真に掲載されている作品)この原画、エネルギーがすごい…作品がコトバではない何かで話しかけてくる感じです。コロナなご時世ですがお近くの方にはぜひ、生の作品を観に来ていただければと思います。ドリップアート用の一例絵に添えられている一言もステキ今回のドリップアート用にはオリジナル作品を書き下ろしていただきました。この写真以外に、2点あるのですが、どの作品も秀逸です。ドリップアートのパッケージとなって、手元にやってくるのを一番楽しみにしているのは、私かもしれません…笑この作品がkinariを通じて、多くの人々の「日常にマルが溶け込み」ますように。 もっと見る

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