今回の活動報告は…満を持して、kinariの推しアーティストの登場です!
マルツナガル fuco:(ふうこ・瀬戸口楓子さん)
2000年生まれ、知的障害を伴う自閉症の作家
(以下、本人プロフィールより抜粋)
『学校に行けなくなった時、母親が暇つぶしに紙を渡し「マル描いて」と言ったのが始まり始まり。とはいえ、絵が好きどころか、具体物は全く描けなかった彼女です…
でも、マルなら描けた‼ハサミもノリも使える‼
そして誰にも負けないくらい、同じことを同じスピードで毎日続けることができました‼
そんなできる事をどんどんツナイデいったら、誰かとマルを書く=「言葉のない彼女のコミュニケーション」、絵をグッズ化しては販売する=「誰かの日常にマルが溶け込む」という素敵な化学反応がおきました。
いたずらが好き、人が好き、キチンと並んだものが好き、愉快な事が好き…
そんな彼女そのもののマルが、今あなたともツナガリましたね。
さあ、次に何が始まるかが楽しみです。』
彼女の作品を見たのは、SNSでたまたま流れてきた写真でした。
一目見た時から、とてもとても気になって…(一目惚れというやつなんですかねw)
投稿されている背景を読んでみたら、さらに興味深い…。
ちょうどkinariを始めようとしていたところで、何ができるのかはさておき「とにかく繋がりたい!」と思い、DM(ラブレター♡)を送ったのが始まりです。
そこに快くレスポンスをいただき、三重と佐賀が繋がりました。まさに「マルツナガル」…。
作家である、fucoさん本人や作品そのものがステキなのはもちろん、傍らでサポートしている母・庸子さんがこれまたステキ且つスゴイ方なのです。
日常生活を共にする家族…なので母娘としての関係は当然のことながら、fucoさん母娘は「作家とマネージャー(プロデューサー?)」としての関係性もきちんと確立しているのです。
「マルツナガル」としてブランディングもしっかりされていて、一人の作家としてサポート兼マネンジメントしている母の存在。
素敵な作品を描いているお子さんが居たとしても、なかなか「お母さん」から脱却できないケースが多いと感じるのですが、こちらの母娘は一味違っておりました。
fuco母娘を知れば知るほど、より一層「一緒に何かしたい」「この作品を他の人にも知ってもらいたい」と感じ、kinariとしても背中を押してもらっています。
↓Instagramでは制作風景や作品などがアップされていますので、ぜひご覧ください。
マルツナガル fuco Instagram
そんなこんなで、メールやオンライン(コロナのおかげ?で遠くても近い距離間でやり取りできるのは良かった)でやり取りし、今回のドリップアートのパッケージデザインにも作品提供をしてもらえることになりました。
まもなく再開する、桐林館喫茶室にも作品が飾られます。(トップ写真に掲載されている作品)
この原画、エネルギーがすごい…作品がコトバではない何かで話しかけてくる感じです。
コロナなご時世ですがお近くの方にはぜひ、生の作品を観に来ていただければと思います。
今回のドリップアート用にはオリジナル作品を書き下ろしていただきました。
この写真以外に、2点あるのですが、どの作品も秀逸です。
ドリップアートのパッケージとなって、手元にやってくるのを一番楽しみにしているのは、私かもしれません…笑
この作品がkinariを通じて、多くの人々の「日常にマルが溶け込み」ますように。